[連載] 亀井百合子の「オシャレな女に憧れて」

オシャレタレント千秋に学ぶ、R35のNGファッション

2008/11/14 08:00
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ブログ『苺同盟』は単行本化も!

 先月、千秋は37歳になった。そろそろ、”若づくり感”が漂い始めてきた。ほかに”若づくりタレント”といえば、YOU(44歳)、小泉今日子(42歳)、野宮真貴(48歳)が挙げられる。あと、最近お騒がせの泰葉(47歳)も入るだろうか。

 泰葉はともかく、ほかの若づくりタレントに共通して言えるのは、オシャレということである。千秋もしかり。結婚、出産、離婚と一通り経験して、かつての不思議ちゃんのイメージが消え失せた千秋は、テレビではただの穴埋め的バラエティタレントに落ち着いてしまったが、一部ではファッションリーダーとしてありがたがられている。特に「母になってもCute & Cool」がキャッチフレーズのママ雑誌「nina’s」なんかは千秋が大好き。一応、自分がデザインするブランドを持っているし、テレビの衣装も自分でスタイリングしたりしているので、その名に恥じない実力はある。

 だが、いつも疑問に思う。
 千秋のターゲットって誰なのだろう。

 若者、なのだろうか。若者は千秋を見て憧れるのだろうか。むしろ大人になりきれない千秋と同世代向けではないだろうか。コンサバとは程遠い37歳。巻き髪が似合わない37歳。綿100%な37歳。チビッコな37歳。童顔な37歳。鏡の中の自分を受け止められない37歳。中村江里子さんや三浦りさ子さんや清原亜希さんに憧れているのに、まるっきりファッションの系統も違えば性別さえも違うんじゃないかと近ごろ心配な37歳……。

 それは、もしかして、私?

 なーんて思うと、寒気がしてくる。タレントとして生きている千秋はいい。だが、疲れた顔をして常磐線に乗っている、センスがイマイチの”千秋ふうの千秋もどき(37歳)”はどうか。素材は日々着実に劣化しているのに、ファッションだけはヤングカジュアル。わかっちゃいるが、どこをどう変えればいいのかわからない。そんな夢見がちなover35が、うっかり取り入れたくなる、千秋の”オシャレエッセンス”を、反面教師的に下記に記しておこうと思います。似たようなことを自分のブログに書いてる女子がいそうだよ。


 マルキューもパルコも大好きですが/サミットでお洋服探したりもしますが(可愛いの)/ラグジュアリーブランドも身に付けていいお年頃
 <千秋オフィシャルブログ「苺同盟」より>

 妊娠したからって、大好きなお洒落を諦めるのはイヤ。いわゆる妊婦服もイヤ。【中略】たとえばどうしても着たいスカートだったら、ウエストを自分で切ってゴムを通してリメイクしちゃう。妊婦らしからぬ格好だとしても
 <『ベビーキャンディ』主婦の友社より>

 ガチャガチャのプリキュアネックレスも改造して大人サイズにして苺さん(筆者註:千秋の娘。ブログ上のニックネーム)とお揃いで付けたりもしてるけどねー/あ、最近の趣味、アクセサリー作り。
 <同ブログより>

 今、まさにSATC観てるから、大人のお洒落が気になって来た。
 <同ブログより>

 ポイントは、若い≠若づくり、コセイ的≠オシャレ、安物=安物、手づくり≒山田邦子、SATC→どうでもいいけどアンタもう大人だから。というとこでしょうか。でもって、元不思議少女・千秋≠現不思議中年・泰葉だと思います。


 ……とまあ、うるさいことを申しましたが、マルキューで浮こうが、毛糸でほっこり(笑)する小物をつくろうが、やっぱり服くらい好きなものを着たい。野宮真貴曰く、オシャレは「気合い」だそうです。最終的にはそれしかないでしょうね。

『苺同盟』/千秋

イラストもカワイイ♪

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最終更新:2019/05/17 20:47