【視聴率推移】『世にも奇妙な物語』復活編で8%まで跳ね上がったワケ――前回は5%台で自己最低

2025/06/09 15:00
サイゾーウーマン編集部

サイゾーオンラインより】

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 5月31日にフジテレビ系で放送された『世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作一夜限りの復活編~』が、平均世帯視聴率8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人5.3%を記録。同シリーズの通常回と比べて高視聴率となった。

目次

『世にも奇妙な物語』復活編、「キムタク」など続々トレンド入り
『世にも奇妙な物語』視聴率、前回は5%台
フジテレビ、「2匹目のドジョウ」狙うか

『世にも奇妙な物語』復活編、「キムタク」など続々トレンド入り

 同番組は、オムニバスドラマシリーズ『世にも奇妙な物語』の放送35周年を記念して放送されたもので、2001年に初放送された木村拓哉主演『BLACK ROOM』、02年の大杉漣主演『夜汽車の男』、1990年の織田裕二主演『ロッカー』、2005年の妻夫木聡主演『美女缶』、19年の斉藤由貴主演『恋の記憶、止まらないで』の5本を放送。

 これが視聴者の間で大きな反響を呼び、Xでは放送中に「#世にも奇妙な物語」「夜汽車の男」「大杉漣さん」「キムタク」「BLACK ROOM」「ロッカー」などの関連ワードが続々とトレンド入りしていた。

 加えて、平均世帯視聴率は前述のとおり8.0%と健闘。昨年12月に放送された前作『’24冬の特別編』は5.2%とシリーズ最低を記録していたが、これを大きく上回った。

 『世にも奇妙な物語』といえば、1990年~92年のレギュラー版を経て、以降は『特別編』を年に数回放送。レギュラー時代は約1時間に3エピソードを詰め込んでいたが、『特別編』では約2時間10分の放送で5エピソードを放送している。

『世にも奇妙な物語』視聴率、前回は5%台

 また、シリーズ開始以来、約27年にわたって平均世帯視聴率で2ケタをキープしていたが、近年は低迷。『’17春の特別編』で初の1ケタとなる8.4%までダウンし、昨年6月放送の『’24夏の特別編』以降は5%台が続いている。

 今回、視聴率が跳ね上がったことについて、ドラマライターのどらまっ子AKIちゃんはこう語る。

「昨今、ネット上のSNSなどで『つまらなくなった』という評判ばかりを目にしてきた『世にも』ですが、今回放送されたのは、まさにこれまでのベストといえるラインナップ。織田裕二の『ロッカー』は1990年、そのほかも2000年代初頭の作品が並びました。当時はネット配信もなく今ほど録画環境も充実していませんでしたから、実際に見ていなかったり、見ていたとしてもよく覚えていない人が少なくないはずです。そうした視聴者に対して『最近つまらなくなった』という評判が逆説的に『昔は面白かった』という宣伝として作用した結果が、今回の高視聴率でしょうね。さらに、TVer等での配信がなかったことも多くの視聴者をテレビの前に引き付けたはずです」

フジテレビ、「2匹目のドジョウ」狙うか

 フジテレビといえば、元社員と中居正広をめぐるトラブルの影響で生じた“スポンサー離れ”は終わりが見えず、番組制作費の減少は避けられない状況。その中で、『世にも奇妙な物語』の35周年は好都合だったかもしれない。前出のどらまっ子AKIちゃんが言う。

「今回のベスト版のような編成は『世にも』ではもうしばらく使えない手法ですが、フジテレビが別のプログラムで2匹目のドジョウを狙ってくる可能性はあるでしょう。個人的には、三谷幸喜が書いた同じ脚本をさまざまな演出家が演出した企画『3番テーブルの客』(1996年~97年放送)のベスト版があったら見てみたいですね」

 このままスポンサーが戻ってこなかった場合、「再放送だらけになるのではないか」とも指摘されているフジテレビ。『世にも奇妙な物語』の過去作が放送される日は、思いのほか近いかもしれない。

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最終更新:2025/06/09 15:00
初期ってタモリも劇中にちょこちょこ出てたよね