サイゾーウーマン芸能テレビ視聴率『御上先生』期間平均10.7% 芸能 日曜劇場 歴代視聴率TOP10 【日曜劇場 歴代視聴率TOP10】『御上先生』期間平均10.7%、前作『海に眠るダイヤモンド』8.3%を上回る 2025/03/25 15:00 サイゾーウーマン編集部 テレビ 【サイゾーオンラインより】 松坂桃李(写真:Getty Imagesより) 日曜劇場『御上先生』(TBS系/日曜午後9時)の最終回が3月23日に放送され、平均世帯視聴率11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人7.3%を記録。1月期の民放ドラマの中で独走状態となった。 目次 ・『御上先生』一貫したメッセージと根幹のブレなさ ・『御上先生』「リアリティに欠ける」との声が上がったワケ ・「日曜劇場」全127作品、『VIVANT』は賛否両論も ・「日曜劇場」平均世帯視聴率ランキング(2010年以降) 『御上先生』一貫したメッセージと根幹のブレなさ 松坂桃李の主演映画『新聞記者』(2019)で「第43回日本アカデミー賞」優秀脚本賞を受賞した詩森ろば氏が脚本を手掛ける『御上先生』は、文科省のエリート官僚・御上孝(松坂)が隣徳学院3年2組の担任教師となり、日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生ストーリー。 生徒たちが卒業の日を迎えた最終回では文科省と隣徳学院の不正が暴かれたほか、ラストでは殺人事件を犯した弓弦(堀田真由)の裁判シーンが描かれた。ドラマライターの北村有氏は、同作について次のように語る。 「御上が生徒たちに伝えたかったメッセージが、1話から最終回まで一貫していたのが良かったですね。官僚から教育現場に派遣されてきた官僚教師、というのが御上の立ち位置でしたが、官僚である立場や権威を振りかざすのではなく、常に生徒と同じ視座を保っていたのが印象的でした。 答えや正解を生徒たちに“与える”のではなく、答えは自分たちの頭のなかにこそあるのだと示しながら、『考える』ことの大切さと意義を唱え続けた。御上のキャラクターやメッセージのブレなさが、この物語の根幹を担っていたと感じます」 『御上先生』「リアリティに欠ける」との声が上がったワケ 同作は、担任教師が官僚である点や生徒がエリートだらけという設定が「学園ドラマでは珍しい」と話題になった。前出の北村氏が話す。 「SNS上では『エリート校だからか、生徒たちがみんな優秀でいうことを聞きすぎる』点からリアリティに欠けるといった意見もあったようですが、『御上先生』に限っては、簡単に答えの出ない問いに対して途中で投げ出さずに考え続けることの大切さを伝えることが、物語の最優先事項だった。そう考えると、ひたすら問題を抱える生徒を出してそれを解決する、といった従来の学園ものの定番パターンはそぐわなかったのではないかな、と最終回まで観てあらためて感じました」 そんな『御上先生』の視聴率は、初回が平均世帯視聴率12.2%、個人7.5%を記録し、2023年7月期の日曜劇場『VIVANT』の初回を超えたことが話題に。さらに、同枠で世帯12%超えとなったのは、同4月期の福山雅治主演『ラストマン-全盲の捜査官-』以来であった。 そして、第2話以降は概ね世帯10~11%台を推移し、全10話の平均世帯視聴率の期間平均は10.7%を記録。同枠の昨年10月期『海に眠るダイヤモンド』の期間平均8.3%を2.4ポイント上回った。 「日曜劇場」全127作品、『VIVANT』は賛否両論も なお、1993年4月に新設された日曜劇場は、これまで127作品を放送。テレビ各局で番組制作費が削られる中、豪華な俳優陣や重厚な演出が毎回話題となるなど高いクオリティーを保っている。前出の北村氏に、近年で印象的だった作品を聞いた。 「20年以降で挙げるとしたら、やはり『VIVANT』でしょうか。モンゴルロケというスケールの壮大さもさることながら、堺雅人主演の鉄壁加減、二階堂ふみ、松坂桃李、二宮和也、役所広司らという豪華キャストも本作の特別さに拍車をかけていたと思います。 リアルタイムで観なくても配信で追える今の時代、最終回直前には特番が組まれたり、番組に連動したリアルイベントも組まれるなど、記憶に残る演出も多かったです。伏線の張り方、その回収のされ方、最終回の展開については賛否両論あったものの、それらも含めて近年もっとも話題になったドラマと言えるのではないでしょうか」 放送期間中、TVerの総合ランキングでも連日1位となっていた『御上先生』。同枠で4月13日よりスタートする阿部寛主演『キャスター』にも期待がかかる。 「日曜劇場」平均世帯視聴率ランキング(2010年以降) 1位『半沢直樹』(13年7月期、堺雅人主演)28.7% 2位『半沢直樹』(20年7月期、堺雅人主演)24.7% 3位『JIN-仁-完結編』(11年4月期、大沢たかお主演)21.3% 4位『下町ロケット』(15年10月期、阿部寛主演)18.5% 5位『南極大陸』(11年10月期、木村拓哉主演)18.0% 6位『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(18年1月期、嵐・松本潤主演)17.6% 7位『99.9-刑事専門弁護士-』(16年4月期、嵐・松本潤主演)17.2% 8位『陸王』(17年10月期、役所広司主演)16.0% 9位『日本沈没-希望のひと-』(21年10月期、小栗旬主演)15.8% 10位『小さな巨人』(17年4月期、長谷川博己主演)15.7% ※小数点第2位以下を四捨五入。 サイゾーウーマン編集部 芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト X:@CyzowomanC Instagram:@cyzowoman オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン] 最終更新:2025/03/25 15:00 関連記事 【TVer総合ランキング】1位は『御上先生』、3位『まどか26歳、研修医やってます!』は序盤で違和感も?『おむすび』視聴率12%台連発の「異常事態」……『ウェルかめ』下回り“朝ドラ歴代最低”へ【冬ドラマ視聴率】『フォレスト』最終回は3.2%……個人1%台続くもファーストサマーウイカの豹変ぶりが話題に日曜劇場『キャスター』、のんが“小保方さんをイメージした科学者”役で地上波復帰 注目される「メディアの失敗」と「のんの演技」【冬ドラマ視聴率】香取慎吾『日本一の最低男』3%台続くも絶賛の嵐! 苦戦のワケとは? 次の記事 STARTO勢TikTokフォロワー数ランキング >