人気スーパー【オオゼキ】、閉店日に行って感激！　最終日も全力営業ですごかった

　東京を中心に40店舗程度を展開する食品スーパー「オオゼキ」。1993年9月に開業した矢部店の営業最終日を訪れて買い物してきました。

目次

・【オオゼキ】「隠れた高収益企業」との評価も
・【オオゼキ】矢部店、最終日は陽気なムード！
・肉も野菜も新鮮なものが20％オフ！
・閉店セールにこそ社風が出る？

【オオゼキ】「隠れた高収益企業」との評価も

　2024年5月現在、東京・神奈川・千葉に44店舗を展開し、そのうち9割以上にあたる41店舗が東京にある食品スーパー「オオゼキ」。1972年に、中央林間店を開店したのをきっかけにチェーン展開が始まりました。

　大手に比べて知名度や存在感は弱いスーパーですが、ある経済メディアでは「堅実な経営を続けてきている隠れた高収益企業」「派手な成長をせずに、着実に高い利益を稼ぐスーパー」と評されたこともある優良店。

　そんなオオゼキの魅力としてネット上でよくいわれているのが、マニアックな商品の品揃えや、価格の安さ。また店によって商品ラインアップが異なるのも、ファンを生む理由のようです。

　しかし、近年は閉店するケースもあり、23年6月に東高円寺店、24年に戸越公園店、祖師谷大蔵店、25年1月に相模原の矢部店が閉店となりました。

【オオゼキ】矢部店、最終日に行ってみた

　オオゼキが1993年9月に開業した矢部店。開店から32年で幕を下ろすことになりました。なお、同店は「オオゼキハイム」というおそらく自社物件の1階に店を構えていて、上層階は住居マンションになっています。

　学生時代に同店を何度か利用したことがある筆者ですが、訪れるのはざっと20年ぶりです。

　1月15日、閉店日の午後2時すぎに店に到着。閉店を知らせる案内や、閉店セールの告知が貼られています。閉店セールは14日と15日の2日間行われ、全品20％オフとのこと（酒類とレジ袋は10％オフ）。

　なお、矢部店の近くには「三和」「ヤオコー」といった食品スーパーがありますが、線路を渡った向こう側なので、近隣の方々はちょっと不便になりそうですね。

　店内に入ると、まずびっくりしたのは通常営業かと思うほどの活気！　入ってすぐの青果コーナーはいちごをはじめとして、新鮮な商品がてんこ盛りです。

　それもそのはず。店内放送によれば、営業最終日のこの日に青果を仕入れたとのこと！　お客さんも次々と野菜をカゴに入れていました。

　しかし、青果コーナーが終わると店の棚はがらんどう。店の中央エリアに精肉や加工肉、鮮魚などがコンパクトにまとめられていて、通常時はずらりと品が並んでいたであろう棚はさみしい光景です。

肉も野菜も新鮮なものが20％オフ！

　棚はがらんどうでも、肉も魚も新鮮なものがしっかり並んでいます。

　中でも「当店推薦の逸品」という自信にあふれた言葉に惹かれて、「九州産 どんぐりの恵み豚」をかごに投入。税抜き482円から20％オフになります。 

　鮮魚もきれいな商品ばかりで目移りしますが、大きなサイズにカットされた「アトランティックサーモン」（税抜き861円が20％オフ）を購入。

　こうして買い物中にも、店内BGMは懐かしのボーイズグループ、イン・シンクの「Bye Bye Bye」が流れていて、思わず笑ってしまいます。

　また、どの売場にいる店員さんもニコニコと笑顔を浮かべていて、学園祭の最終日のような陽気なムード。筆者は勝手に、営業最終日のスーパーはさみしげで疲れたムードなんだろうなあと思っていたので、真逆な店内ムードに魅せられてしまいました。

【オオゼキ】どの店員さんも、最終日まで全力

　店員さんの笑顔が印象的だった矢部店の最終日。店内放送も明るく、「お買い得になっていますので、1週間分の買い物をしていってください」といった言葉につられて、ハムや豆腐なんかも手にとってしました。

　また会計時、混雑しているにもかかわらず、持参したショッピングバッグにレジ店員さんが袋詰めしてくれたことにも感激。どの店員さんも、最終日まで全力営業ですごいですね。もしかしたら、閉店最終日にこそ、そのスーパーの「らしさ」が表れるのかもしれません。

　オオゼキの今後にも注目です。