コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第729回】

中居正広の「解決金9,000万円女性問題」報道で思い出される24年前の“スキャンダル”

2024/12/24 21:30
神林広恵(ライター)
ファンのダメージもかなり大きそう(写真:サイゾーウーマン)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 今週は女性週刊誌各誌とも合併号で、正月休みムード。だがそんな中、「女性セブン」がすごいスクープを放っている。今年「セブン」は、女性週刊誌の中でもいろんな意味で興味深い記事やスクープが多かったと思う。そして2024年ラストも。ということで、2024年最後の女性週刊誌ランキングの主役は、「セブン」が放った中居正広スキャンダルだ!

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
中居正広の超弩級女性スキャンダル
斉藤由貴が離婚していた!
KinKi Kidsが改名を決意した意味

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

第729回(12/19〜12/24発売号より)
1位「独占スクープ 中居正広 巨額解決金 乗り越えた女性深刻スクープ」(「女性セブン」2025年1月2・9日号)
2位「斉藤由貴 『もう不倫女優と呼ばないで』敬虔夫とついに離婚成立!」(「女性自身」2025年1月7・14日合併号)
3位「堂本光一 『KinKi Kids改名する』30周年年末ライブで再出発」(「女性自身」2025年1月7・14日合併号)

中居正広の超弩級女性スキャンダル

 類は友を呼ぶ、歴史は繰り返す、女癖は治らない――そんないくつもの言葉がよぎったのが、「女性セブン」がスクープした中居正広の超弩級女性スキャンダルだ。

 「セブン」によると、問題の一件が起こったのは23年(の大雨の降る日)だったという。フジテレビ編成幹部A氏とA氏の知り合いの芸能界関係者の女性との会食予定が急遽A氏だけドタキャン、そして中居と女性2人きりでの会食中、“事件”は起こった。

 詳細は不明というが女性が激怒、一時は警察に訴えることも考えるほどの“事柄”だったという。その後、双方代理人を立てての話し合いの結果、女性に9,000万円もの巨額の解決金が支払われ示談が成立、双方守秘義務も確認され、関係者の間では一件は“解決済み”とされたという。

 しかし、これで一件落着では済まされないだろう。9,000万円もの示談金を支払ったということは、中居が行った行為がそれほどまでにひどいものだったということだ。

 加えてそれが公になれば、中居の芸能活動に大きな支障が出ることが想定されたからこそ、巨額の示談金に合意したとも考えられる。双方で示談したといっても、中居正広という存在の社会的影響、さらにハラスメントに対する社会情勢を鑑みても、これで一件落着では済まないことは当然だろう。

 さらに深刻なのは、フジテレビの動向だ。フジは25年3月いっぱいで『だれかtoなかい』の番組終了を発表しているが、その理由は中居とともにMCを務めていた松本人志の性加害スキャンダルと、その後の視聴率低迷だけではなく、今回の中居スキャンダルも関係する“打ち切り”だというのだ。記事にはそんな下りも。

「関係者の間ではかん口令が敷かれたが、事態は日を追うごとに深刻さを増し、局内の一部幹部からは『これ以上番組を続けるべきではない』という声も上がっていたという」

 当事者A氏が所属するフジテレビは、A氏が関係する中居スキャンダルの詳細情報を収集し、調査・把握できる立場にある。そのフジがいち早く番組打ち切りを決定し、逃げ出した――。そう考えると、さらに“中居女性スキャンダル”の事態は深刻なのだろう。

 そして思い出されるのは、筆者が所属していた月刊「噂の真相」(04年休刊)が報じた中居の妊娠中絶スキャンダルだ。そのスキャンダルとは、中居が当時肉体関係をもっていた女性が「子どもを妊娠・中絶した」と告発、同誌2000年12月号に「国民的アイドルSMAPリーダー中居正広を襲った妊娠中絶劇の顛末独占衝撃告白」というタイトルでスクープ掲載されたもの。

 女性の告白によると、断続的に中居と肉体関係を持つ関係だった女性が妊娠し、それを中居に報告したところ、「もし産んだら事務所に切られてしまう」と出産を拒否され、結果中絶させられたという衝撃的なものだった。さらに「噂の真相」は翌月号でも中居スキャンダル続報で追撃、女性は中絶した後に中居の不実な対応をなじる電話をしているのだが、その録音を公表し、音声をウェブでも公開したのだ。

 しかし、このスキャンダルをマスコミは完全黙殺した。もちろん当時絶大な威力を持ったジャニーズタブーの圧力と忖度の賜物であり、ジャニーズと中居は、このスキャンダルを“なかった”ことに成功したのだ。

 それから24年、中居を再び襲った女性スキャンダル。それは24年前にスキャンダルを“なかったこと”にしたツケが回ってきたとも思える。23年末に“朋友”松本人志の性加害問題が報じられ、その1年後に中居もまた女性スキャンダルが報じられるという因果のようなタイミングとともに、だ。

 今後、中居スキャンダルの詳細が明らかにされるか否か、中居の芸能活動にどんな影響があるのか否か。2025年もっとも注目すべきトピックが出現した。

斉藤由貴が離婚していた!

 そして「女性自身」も渾身のスクープが! あの斉藤由貴が離婚していたというのだ。若かりし頃から不倫を繰り返してきた斉藤。結婚して23年がたった2017年には医師男性との不倫が報じられ、その関係が現在も続いていると報じられていた斉藤。夫婦でモルモン教のため、離婚はタブーだといわれてきた斉藤。それでもダメージがほとんどなく、ドラマに映画に音楽活動と活躍を見せていた斉藤。

 そんな斉藤がついに離婚成立とは! 「自身」によると、その根拠として08年に建てた豪邸の不動産登記の異変を記している。豪邸の不動産登記では、24年3月までに斉藤は旧姓に戻り、夫の持分を斉藤に財産分与しているというのだ。この「自身」報道を受け、所属事務所も離婚を認めている。決定的スクープだ。

 不倫しても活躍を続けてきた斉藤だが、離婚が成立した今後はどんな活躍を見せるのか、どんな演技(怪演?)を見せるのか。こちらも25年に要注目の人物だ。

KinKi Kidsが改名を決意した意味

 こちらもついに。ジャニー喜多川氏から格別の寵愛を受けていたKinKi Kidsがグループの改名を決意したという。その発表は、おおみそからしい。

 敬愛してやまなかったはずのジャニーさんが命名したKinKi Kidsというグループ名だが、もういいよね。さようならジャニーさん。KinKi Kidsも、ついに決別を決意した。

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2024/12/24 21:43
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