サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」中山美穂を守る「女性セブン」のやり方 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第728回】 中山美穂を守るため、「女性セブン」がすべてを前夫・辻仁成のせいにするワケ 2024/12/17 21:30 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 中山美穂の元夫、辻仁成(写真:サイゾーウーマン) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 来年歌手デビュー40年を迎える斉藤由貴だが、その露出がめざましい。ドラマ、バラエティ、そして来年2月21日から全国ホールツアーが開催される。すごすぎる。今年9月に7年前のW不倫相手といまだ関係が続いていることを報道されたばかりなのに、ノーダメージだ。芸能界の謎、魔性の女・斉藤由貴、恐るべし。 目次 ・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3 ・中山美穂のイメージを死後まで守り続ける「女性セブン」 ・古閑美保の再婚報道がほっこりするワケ ・意味不明すぎる「週刊女性」のアンケート企画 今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3 第728回(12/12〜12/17発売号より) 1位「中山美穂さん 孤高の愛追い人」(「女性セブン」2025年1月1日号) 2位「プロゴルファー古閑美保 『元夫の親友』と授かり婚していた」(「女性セブン」2025年1月1日号) 3位「クリスマスを一緒に過ごしたい&過ごしたくない男性有名人ランキング」(「週刊女性」2025年1月1日号) ※「女性自身」は合併号休み 中山美穂を死後まで守り続ける「女性セブン」 今週も引き続き中山美穂である。先週間に合っていなかった「女性セブン」が中山特集を掲載しているから。そして「セブン」といえば、中山とは因縁浅からぬ関係にあるから。 先週も中山のバーニング系所属事務所による情報戦略の“衰え”について書いた。過去、マスコミに対して絶大な影響力を持つバーニングプロダクションと、その傘下の芸能事務所は、都合の良い情報をマスコミへリークするなど情報操作を繰り返してきた。 もちろん“恋愛体質”といわれた中山の過去の恋愛スキャンダルについても、その影響力を遺憾なく発揮、時には相手男性のネガティブ情報を流すなど、マスコミにさまざまな圧力をかけてきたといわれる。 そして「セブン」は、中でもバーニング系にもっとも近い媒体のひとつといわれてきた。そんな「セブン」が今回、中山に関してどんな報道をしたのか――。興味津々で読んでみるとありました、ありました、巧妙な印象操作が! 関連記事を含め5頁もの特集を組んだ「セブン」だが、中山の死因や、これまでの活躍や恋愛遍歴、そして最近の様子などを丹念に追っている。もちろん追悼ということもあり、“美談仕立て”は当然だが、問題は前夫・辻仁成との離婚の下りだ。 「(原因のひとつが)辻さんの風貌の変化でした。短髪だったヘアスタイルをストレートのロングヘアにして、奇抜なファッションに身を包む彼の姿勢を中山さんは快く思っていなかった」(芸能関係者のコメント) 確かに中山と辻の離婚騒動当時(2014年)、マスコミは離婚原因について、辻の“容姿の中性化”だとさかんに報じた。しかし現在では、これらは事務所サイドのリークであり、実際は中山が音楽家・渋谷慶一郎と不倫関係に陥り、しかも夫であった辻は、それを13年末には把握していたことも明らかになっている。でも、いまだに「セブン」はそれを認めないばかりか、こんな一文も。 「辻氏との離婚後、中山さんはパリで親しくなった音楽家の渋谷慶一郎氏と同棲したが、けんかが絶えずに破局している」 “離婚後”ではないはずだけど――。さらに中山は離婚から死亡するまでの10年間、息子に一度も会っていなかったことが報じられているが、「セブン」はそれを“辻のせい”にしながら中山の心情を代弁もしている。 「息子さんには『いつも愛していることは伝えているし、できるだけそばにいることも伝えています』と語っていました。しかし、辻さんの許可がない限り、お子さんと会うことはできなかったそうで、寂しさを周囲に打ち明けたこともあります。この頃から酒量も増えていったように思います」(芸能関係者のコメント) すべては辻のせい。死後も中山のイメージを守ろうとする「セブン」、頑張った(笑)。 古閑美保の再婚報道がほっこりするワケ 久々にその名前を聞いた。プロゴルファーの古閑美保42歳。かつてはその“肉食系”ぶりが女性週刊誌をにぎわせた古閑だが、久々のスキャンダル(!?)も期待に違わず肉食系だった。再婚して念願の子どもを授かったというのだ。しかも再婚相手は元夫の親友――。 記事には、これまでの古閑の恋愛遍歴が綴られている。まずは08年に報じられた当時ロッテの西岡剛選手、そして11年には当時日ハムのダルビッシュ有だ。なつかしい。ダルビッシュとの熱愛は当時、大きな話題だった。 当時ダルビッシュは妻の紗栄子との離婚協議中。だが古閑はダルビッシュにぞっこんで、宮崎県での自主トレに同行、毎晩同じ部屋に泊まっているとフライデーされたりもした。だが、その後ダルビッシュは、現在の妻である元レスリング日本代表の山本聖子と結婚してしまった。芸能マスコミは大騒ぎするよね。 そんなこんなで古閑は一躍、肉食系女性として人々に認知され、その後は7歳年下のプロゴルファー小平智と17年に結婚するも22年に離婚している。そして同年の11月、夫だった小平と同じ歳の親友でプロゴルファーの野田早人と熱愛報道(時期的に不倫疑惑も指摘される)が出るも2人はその関係を否定、さらに昨年5月の「週刊文春」(文藝春秋)の直撃で、交際や再婚についてそろって否定していた。 でも、やっぱり再婚していたんだ。おめでたい話題だし、久々に変わらぬ肉食系を貫いている古閑の幸せな近況に触れ、なんだかほっこりした。 意味不明すぎる「週刊女性」のアンケート企画 どーしても突っ込みたい。今や「週刊女性」のお家芸となっている“アンケート企画”。今号のテーマは「クリスマスを一緒に過ごしたい&過ごしたくない男性有名人ランキング」だって。アンケート対象は40歳以上の女性1,000人。 そもそも、おこがましい企画だよね。しかも「クリスマスを一緒に過ごしたい男性有名人」を見ると竹野内豊、大谷翔平、斎藤工、福山雅治、高橋一生だって。あつかましすぎる。 そして「クリスマスを一緒に過ごしたくない」は、明石家さんま、松本人志、石破茂、堀江貴文、斎藤元彦だって。なんじゃそれ。なんの意味があるのか。これまでも意味不明なものが数多く見受けられる「週女」アンケート企画だが、中でもダントツかも。 前妻とその恋人――“彼ら”の無神経さを、淡々と連載で綴り始めた辻仁成の戦略「女性セブン」11月20日号(小学館) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が...サイゾーウーマン2014.11.11 「週刊女性」の企画、医師が食べない「ヤバ食材20」に驚き! これじゃあ、何も食べられない! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! もうすごすぎる...サイゾーウーマン2022.10.11 神林広恵(ライター) 伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』、『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。 記事一覧 最終更新:2024/12/17 21:32 そこまで忠誠に仕えてどんなメリットが? 関連記事 中山美穂「急死報道」と大野智「大麻騒動」が示す、芸能事務所のマスコミ言論統制の衰えと余波綾瀬はるかとSixTONES・ジェシーの“結婚無期延期”、「女性自身」が報じた影響は?『紅白』にSTARTOタレントが出ないワケとは? 女性週刊誌が報じる舞台裏松本人志について一切触れない「女性セブン」と不可解な擁護を続ける「週刊女性」松本人志、“訴え取り下げ”で復帰の可能性を報じる女性週刊誌の印象操作 次の記事 虫混入「林家木久扇ラーメン」回収 >