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「すき家」のコンビニ【さくらみくら】、その実態は「食堂」? 464円もつ煮がたまらないおいしさ!

2024/10/11 15:00
阿左美賢治(ライター)
「さくらみくら」の看板(写真:サイゾーウーマン)

 「すき家」などで知られる株式会社ゼンショーホールディングス。そのグループ会社の株式会社さくらみくらが運営し、群馬県を中心に展開するローカルコンビニチェーン「さくらみくら」を体重100キロ超のグルメライターが訪れ、オリジナルメニューを実食してみました。

目次

コンビニ【さくらみくら】とは? “謎コンビニ”といわれるわけ
【さくらみくら】行ってみた!
5品を実食!
コンビニとは思えない高レベルフード

コンビニ【さくらみくら】とは? “謎コンビニ”といわれるわけ

「さくらみくら」の店舗外観(写真:サイゾーウーマン)

 牛丼御三家の一角である「すき家」の運営で知られる株式会社ゼンショーホールディングス。それ以外にも「ロッテリア」や「ココス」などのファストフードやレストランチェーン、食品スーパー「ジョイフーズ」なども展開しています。

 そんなゼンショーが群馬県を中心として展開しているコンビニエンスストアチェーンが「さくらみくら」です。同社のグループ企業である株式会社さくらみくらが運営しているこのコンビニは、2021年6月に群馬県みどり市に1号店をオープンし、現在では同県内に9店舗を展開。今年の4月には、初の群馬県外の店舗として、神奈川県横浜市に出店しています。

 同チェーンについては、飲食大手がコンビニ業界に進出したとあって各メディアも注目。22年4月にはニュースサイト「デイリー新潮」が「さくらみくら」を紹介し、オープンした理由についてゼンショーサイドに問い合わせるも、「まだ実験中でして公表できる情報はない」と回答されたという内容の記事を公開しています。

 その内容を受けて、「デイリー新潮」の記事公開の翌日に同じくニュースサイトの「ITmedia」も後追い記事を公開。「さくらみくら」について“謎コンビニ”とした上で、本格的なコンビニ業界への参戦というわけではなく、テイクアウト専門店をコンビニ店内で展開する実験を行うための店舗なのではないか、と分析していました。

【さくらみくら】行ってみた!

 そんなミステリーあふれるローカルコンビニである同チェーンを先日、群馬県を訪れた際に見かけた筆者。「これがうわさの謎コンビニ……! 一体、どんな商品があるんだろう?」と興味を惹かれたため、その場で店舗を訪れ、オリジナル商品を確かめることにしたのです。

店舗入口前には、コンビニには珍しくテラス席がありました(写真:サイゾーウーマン)
店舗の壁に貼られた垂れ幕では、店内で調理されたおむすびがアピールされていました(写真:サイゾーウーマン)

 入店する前に公式サイトなどをチェックして調べたところ、「さくらみくら」の最大のウリは、弁当などのテイクアウト販売「みくら食堂」のようです。これはコンビニとしては珍しいバイオーダーでの作り立て弁当を提供するものとなっています。

店舗入口前にあった「みくら食堂」のメニュー表(写真:サイゾーウーマン)

 入店後、さっそく「みくら食堂」でのオーダーを行ってみたところ、店内にある券売機から商品を選び、番号の書かれた食券を入手したあと、同じく店内にあるモニターにその番号が表示されたらレジで会計を行うという方式でした。

 なお、この「みくら食堂」のメニュー以外にも、店内調理されたおにぎりやパンなどが多く並べられており、かなりフード関係に力を入れているのが見て取れます。飲食大手が運営しているというのも納得できる部分がありました。

店内にある「みくら食堂」の券売機(写真:サイゾーウーマン)
「みくら食堂」の調理状況を知らせる店内モニター(写真:サイゾーウーマン)

【さくらみくら】5品を実食!

購入した5品(写真:サイゾーウーマン)

 今回はこの「みくら食堂」から2品、店内にあったオリジナル商品から3品をチョイス。以下の5品を購入しました。

・甘酢タルタル唐揚げ丼 並盛 626円
・もつ煮 並盛 464円
・みくらおむすび ピリ辛豚味噌 172円
・揚げパン(きなこ) 172円
・とろっとなめらか黒糖わらび餅 216円

 まずは「みくら食堂」のメニューである「甘酢タルタル唐揚げ丼」と「もつ煮」から実食していきます。

「甘酢タルタル唐揚げ丼」のアップ。ご飯と具が仕切りで分けられているセパレート形式でした(写真:サイゾーウーマン)
合わせたところ(写真:サイゾーウーマン)

 いわゆるチキン南蛮的な味付けの「甘酢タルタル唐揚げ丼」ですが、ご飯部分と、唐揚げと卵焼き、漬物ののった具の部分が仕切りで分ける気遣いがなされており、テイクアウトに力を入れていることが伝わります。

 サクサクの部分と、タレが沁みたしっとりした部分の食感の対比が楽しい唐揚げは、かなり甘みが強い甘酢ダレと、これまた甘みがあるタルタルソースがかけられ、クドくなりすぎる一歩手前とも言うべきパンチのある味わい。筆者はかなり好みでしたが、人によっては甘みが強すぎると感じることもあるでしょう。甘辛いものを好む群馬県に合わせた味付けということかもしれません。

 ご飯のほうにはきざみ海苔と、比較的薄味のタレがかけられており、「すき家」の隠れ名物“フリスビー丼”こと「まぐろたたき丼」のようなスタイルに、ゼンショーのエッセンスを感じました。

 当然というべきか、両者の組み合わせは、教科書通りのがっつり系丼ものとも言うべき好相性で、食べると元気が湧いてくるようなおいしさで大満足。

もつ煮

もつ煮(写真:サイゾーウーマン)
具はもつ、大根、にんじん、こんにゃくという定番のものでした(写真:サイゾーウーマン)

 「もつ煮」は、しょうがやにんにくでしっかりと臭みがとられた豚もつに、かなり柔らかくなるまで煮込まれた大根とにんじん、こんにゃくというスタンダードな具の組み合わせの一品です。

 こちらもかなり甘めのみそ味という群馬らしい味付けとなっていましたが、特筆すべきはそのスープの味がしっかりと沁み込んだとろとろの大根。噛むたびに口の中にあふれてくるジュースがたまらないおいしさでした。

 今回はそのまま食べてしまいましたが、白いご飯と一緒に食べると、かなり幸せを感じられそうだな、と思った次第です。

みくらおむすび ピリ辛豚みそ」

「みくらおむすび ピリ辛豚みそ」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
断面(写真:サイゾーウーマン)

 店内調理された「みくらおむすび ピリ辛豚みそ」は、しっとりとした海苔に、粒が立ったご飯の組み合わせが手作りであることをかなり強く感じさせる一品。辛いものが好きである筆者にとっては、ピリ辛要素はあまり感じられませんでしたが、味噌の深いコクがある豚みそがたっぷりと入っており、お得感があるおむすびでした。

揚げパン(きなこ)

「揚げパン(きなこ)」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
断面(写真:サイゾーウーマン)

 給食メニューとしておなじみの「揚げパン(きなこ)」も、店内調理で作られたもので、懐かしさを感じる味わいながら、詰まった食感のパン生地で、しっかりとおなかにたまるタイプ。満足感はありましたが、今まで甘い味付けを食べ続けていたからか、甘さが控えめのように感じられてしまい、個人的にはもう少ししっかりと甘いほうがいいな、と思ってしまいました。

とろっとなめらか黒糖わらび餅

とろっとなめらか黒糖わらび餅(写真:サイゾーウーマン)
「とろっとなめらか黒糖わらび餅」のアップ(写真:サイゾーウーマン)

 最後はデザート枠の「とろっとなめらか黒糖わらび餅」。こちらは恐らく店内調理ではありませんが、名前の通りかなりなめらか、かつ柔らかい食感のわらび餅。真ん中をしっかりと楊枝で刺して持ち上げないと、途中でちぎれて落ちるほどです。筆者は写真の撮影中にやらかし、ランチョンマットとシャツがきなこまみれになりました。味わいは黒糖ときなこという鉄板の組み合わせの味付けも相まって、かなり好みのものでした。

【さくらみくら】コンビニとは思えない高レベルフード!

 “謎コンビニ”こと「さくらみくら」。「みくら食堂」のメニューを中心とし、店内調理の多いオリジナルメニューの数々は、コンビニとは思えないレベルの高さがありました。

 かつて紹介した「ヤオコー」の久喜吉羽店に併設された「ヤオコー デリ&カフェ」など、店内で出来立ての商品を提供する小売店が増えている昨今、コンビニにおいてもこうした需要は高まりつつあるのかもしれません。

 今年初めて群馬県外へと出店した同チェーンですが、今後も拡大を続け、ぜひその味を全国的に広めてもらえるよう、応援したいと思います!

阿左美賢治(ライター)

中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢ライター。焦って低糖質ダイエットを始め、150kgまで減量に成功したものの、近頃は再びリバウンド気味となっている。自宅で低糖質スイーツを作るのが趣味だが、コンビニやスーパーで見かける糖質たっぷりスイーツの誘惑に負けることも多々。

最終更新:2024/10/11 15:00
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