業績苦しい【オイシックス】、1,079円「海鮮八宝菜」ミールキット買ったら“想定外”だったワケ

宅配ミールキットなどで知られる「オイシックス」を運営するオイシックス・ラ・大地の業績が苦しいと報じられています。売上高は伸びているものの、減益・減収だとか。オイシックスのミールキットを実食しました。

目次

・【オイシックス】とは？　売上増も減益減収
・【オイシックス】スーパーでミールキットを購入
・1079円「野菜たっぷり海鮮八宝菜」を作ってみた
・ミールキット、単品購入ならリピートあり

【オイシックス】とは？　売上増も減益減収

　株式会社オイシックス・ラ・大地が運営している、選りすぐりの食材やミールキット・惣菜などを販売する会員制の食品宅配サービス「オイシックス」。

　同社はオイシックスのほか、有機野菜などのカタログ食品宅配「大地を守る会」、有機野菜などの個別宅配「らでぃっしゅぼーや」も運営しています。

　同社について、日本経済新聞は「稼ぐ力が伸び悩んでいる。M&A（合併・買収）で業容を広げたものの、売り上げの伸びほど利益が増えていない」と報道。

　実際、24年4～6月の売上高は前年同期比116％増と過去最高を更新した一方で、連結経常利益は前年同期比18.6％減の9.6億円に減少と業績は苦しいよう。

　なお、食品宅配業界では、ヨシケイが15年連続で売上高ランキング1位を獲得し（日本流通産業新聞社）、独走状態。次点がワタミ（宅食事業）となっています。

【オイシックス】スーパーでミールキットを購入

　「オイシックス」の名前はよく目にするものの、利用したことがない筆者。公式サイトをチェックしてみると、主要商品のミールキットは宅配契約しなくても購入できることがわかりました。小田急OXなどの食品スーパーで取り扱いがあるようです。

　ミールキットの価格は、正直なところ高価格帯の印象。おいしそうだなあと惹かれた「【超ラク】厚揚げと鶏そぼろの中華炒め」は、2～3人前で税込1,458円。「さつまいものみそバター豚汁」は2人前で税込1,285円。これならファミレスで外食できてしまいそう。

　下調べを切り上げて、食品スーパーで売り場をチェックしてきました。

　オイシックスのキットはカット野菜コーナーに発見。「Kit Oisix！」というパネルの下に3メニュー置かれています。

　ラインアップは「大戸屋監修！国産たら竜田の香辛だれ」1,383円、「野菜たっぷり海鮮八宝菜」1,079円、「温玉付き！そぼろと野菜のビビンバ」1,079円。キットの隣で手頃なカット野菜がズラリと並んでいるので、ゼロが1つ違うオイシックスが高額に映ります。

　それでも今回は八宝菜を購入。調理に必要なものはフライパンとごま油だけのようです。

【オイシックス】「野菜たっぷり海鮮八宝菜」を作ってみた

　パッケージはプラスチック容器に中身ががっちりホールドされています。消費期限は1週間。

　野菜はすべて国産です。これがオイシックスの魅力といえそうですね。

　パッケージを開けると、レシピのほかにカット野菜や調味料、ピーマンとしいたけはまるごとの状態で入っていました。ピーマンが少々しなびていたり、にんじんが乾燥気味なのが少し気になります。

　キャベツとにんじんはカット済みなのに、ピーマンとしいたけはこちらでカットする必要があったのは想定外でした。これならカット野菜を買ってきたほうが……と思ってしまいますが、すでに分量通りになっている調味料はやっぱり便利ですね！　

　「調理時間10分」と書かれている通り、完成しました。

　完成した量も2人分でピッタリ。こうしたミールキット系だと、「これで2人分!?」と言いたくなるほど量が少ないものもありますが、オイシックスは間違いなく大人2人分です。

　食べてみると思ったより味が濃い目でしたが、「ごはんがすすむ！」の言葉そのままに白米がバクバクいけちゃいました。

【オイシックス】ミールキット、単品購入ならリピートあり

　今回はじめてオイシックスのミールキットを使いましたが、良い点もネックな点もありました。それは以下5点です。

①2人分の量が適切
②味付けがおいしい
③スーパーで買える
④価格に割高感がある
⑤プラ容器がかさばる

　なかでも気になってしまうのは、やはり価格。最近はスーパーもPBのミールキットを豊富に展開しているので、価格比較するとためらう要因になりそう。

　とはいえ、味と調理の簡便さは満足度が高かったので、また買ってみてもいいかなと思えました。定期コースの契約はいろいろと面倒が生じそうですが、キット単体で買えるなら気軽ですよね。

　値上がりが続いている昨今、価格を抑えて野菜も国産でそろえてほしいという消費者のわがままにどこまでこたえていけるのか？　オイシックスの今後に期待しています。

サイゾーウーマン編集部

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