『ラストマイル』公開5週目で1位に返り咲き、『スオミの話をしよう』V2ならず! 映画観客動員数ランキング【9月20~22日】
最新の観客動員数ランキング(興行通信社調べ、9月20~22日)で、満島ひかり主演の実写映画『ラストマイル』(8月23日公開)が1位に返り咲いた。
目次
・『ラストマイル』興収45億円を超える
・高橋文哉主演『あの人が消えた』、初登場10位
・トップ10にアニメが5作ランクイン
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年9月20~22日、興行通信社調べ)
『ラストマイル』興収45億円を超える
9月24日発表の全国週末興行成績ランキングで首位に立った『ラストマイル』は、満島や岡田将生、ディーン・フジオカ、阿部サダヲらの出演、野木亜紀子氏の脚本などでも注目のサスペンス映画。
上映開始から3週連続1位を獲得後、4週目は3位となっていたが、5週目となる今回のランキングで首位奪還。週末3日間の観客動員は23万7000人、興行収入は3億5800万円をあげ、祝日(9月23日、以下同)を含む公開32日間の累計成績は動員315万人、興収45億円を超えている。
一方、前回のランキングで初登場1位を取り、『ラストマイル』のV4を阻止した『スオミの話をしよう』(9月13日公開)は今回3位に後退。三谷幸喜氏が脚本・監督を務める最新作で、主演は長澤まさみ、共演に西島秀俊、瀬戸康史、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎などが名を連ねる。
上映開始から2週目の週末3日間で動員17万3000人、興収2億4500万円をあげ、祝日を含む公開11日間の累計成績は動員81万人、興収11億円を突破した。
高橋文哉主演『あの人が消えた』、初登場10位
今回、初登場10位には高橋文哉主演の実写映画『あの人が消えた』がランクイン。全国158スクリーンという小規模上映でのランク入りは健闘といえそうだが、さらに規模が狭い109スクリーンでの公開となった『五等分の花嫁*』(5位)には大差をつけられてしまったもよう。
そんな『あの人が消えた』は、23年1月期に話題を呼んだ連続ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)の演出を手がけた水野格氏が監督・脚本を担当。次々と人が消えてしまうマンションが舞台のミステリー映画で、高橋のほか田中圭や坂井真紀、中村倫也、また染谷将太&菊地凛子の夫婦共演も実現し、公開前から注目されていた。
鑑賞済みのネットユーザーの間では、「伏線がたくさんあって面白かった」「前半と後半でテイストが変わり、夢中で楽しめた」など概ね好評。ただ、「ちょっと強引なオチ」「悪くはないけど、素人でも予想ができる展開」といった指摘も散見される。
トップ10にアニメが5作ランクイン
今回、初登場でトップ10入りを果たしたのは、アニメーション作品の『劇場版「オーバーロード」聖王国編』(2位)と『五等分の花嫁*』(5位)、3DCGアクションエンタテインメント『トランスフォーマー/ONE』(8位)と、いずれも9月20日公開の4作(“特別版”の上映で9位に入った『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を含むと5作)。
一方で、前回のランキングまで10週連続でトップ10入りしていた山崎賢人主演の『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)は今回圏外となったが、累計興収は9月23日時点で78億円を記録。
国内で上映された映画の歴代興収ランキングにおいて、井上真央主演、嵐・松本潤なども出演した『花より男子ファイナル』(08年)の最終興収77.5億円を抜き、アニメ作品『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(14年)の成績と並ぶ89位となっている。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年9月20~22日、興行通信社調べ)
1位:『ラストマイル』
2位:『劇場版「オーバーロード」聖王国編』
3位:『スオミの話をしよう』
4位:『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ ゲームの世界で大冒険!』
5位:『五等分の花嫁*』
6位:『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA』
7位:『インサイド・ヘッド2』
8位:『トランスフォーマー/ONE』
9位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』※特別版
10位:『あの人が消えた』