ノルウェー国王の長女と結婚した“シャーマン(霊媒師)”の過去は? 「4分間死んで、蘇った」発言と犯罪歴
ノルウェー王室の王位継承順位第4位のマッタ・ルイーセ王女が、かねてより婚約していたアメリカ人シャーマンのデュレク・ヴェレットと結婚。公務離脱したものの、王女の称号はキープしたまま活動を展開し大炎上。ヘンリー王子とメーガン夫人よりもタチが悪いと激しく批判されている。
目次
・ノルウェー国王の長女、スピリチュアルビジネスを展開
・ノルウェー王女とシャーマンの結婚式、取材規制で大炎上
・結婚相手・デュレクの過去は? 犯罪歴とうさんくさい主張
ノルウェー国王の長女、スピリチュアルビジネスを展開
現地時間8月31日にノルウェー西部の自然豊かなガイランゲルにて結婚式を挙げたマッタ・ルイーセ王女。ノルウェー国王ハーラル5世の長女で、2007年に「自分には透視能力がある」と公表し、「奇跡を起こせる」「天使と話ができる」との触れ込みで、18年までスピリチュアル学校を運営していた。
うつ病を患っていた作家で元夫のアリ・ベーンが19年に自殺し、3人の娘のシングルマザーとなり同情された時期もあったが、怪しいスピリチュアルビジネスを展開しているシャーマンのデュレクと交際を始めてからというもの、批判が高まることに。「うさんくさいビジネスに王女の称号を利用している」との反発が強まり、22年に公務を退き王女の称号はキープしたが敬称を返上したことで、世間の怒りを治めた。
その後、王女は「悪霊を除霊したりがん患者を救う力を持っている」「911を予言した。世界で起きる大災害も予知できる」など主張するデュレクとともにスピリチュアルビジネスを展開。
今回の結婚式では、王女のモノグラムを刻印したワインを販売し、王室を利用したビジネスだと大問題に発展。ノルウェーのメディアから批判的に報じられると、2人は「デュレクが黒人だからここまで叩くのだ!」と人種差別カードを切って反発した。
ノルウェー王女とシャーマンの結婚式、取材規制で大炎上
そんな2人は、3日間にわたり結婚式を開催。「セクシー&クール」がテーマのプレパーティには、アメリカのリアリティスター、シンシア・ベイリーらいわゆるインフルエンサーが出席したが、一流セレブの姿はなく「レベルが低すぎ」と失笑を買った。
しかし、2人が独占契約を結んだ英誌「ハローマガジン」と、1年前からドキュメンタリーを制作しているNetflixにしか結婚式を取材させず、写真を撮ろうと集まったノルウェーメディアのパパラッチたちに向かって怒鳴りつけたり、撮影されないように大きな白い布でドレスを覆うような動画や写真がネット上に流れると、失笑は怒りに変わり、たちまち大炎上。
結婚式には国王、王妃のほか、弟のホーコン王太子、メッテ=マリット妃らノルウェー王族メンバーが参列。スウェーデンの王族も参列していることから、「この結婚式は紛れもなくロイヤルウェディングなのだがら、取材規制せず公平にやるべきだ」などと激しく批判を浴びることとなった。
「デュレクは称号を得ず王室を代表することもない」としているのに、マッタ・ルイーセ王女夫妻としてのモノグラム(家紋のようなもの)を結婚式で着用したジャケットの裾にデカデカと刺繍していたことも「ロイヤルカップルだとアピールしている」「今後、このモノグラムでスピリチュアル商品を売る気まんまん」だと指摘されている。
結婚相手・デュレクの過去は? 犯罪歴とうさんくさい主張
ノルウェーメディアや批判する人たちに対して、「人種差別だ」と反発している王女夫妻だが、王女を心配する声も少なくない。
「4分間死んで、蘇った」などとうさんくさいことを主張しているデュレクは、1991年に放火で起訴されたり、2011年には「魔術で殺してやる」と脅されたと訴えられたり、15年には元婚約者に対するDVで逮捕されるなど、犯罪歴があるからだ。
また、デュレクはバイセクシュアルであることをカミングアウトしているが、このことも疑問視されている。「バイセクシュアルというよりゲイなのではないか?」「女性は愛せないがシャーマンとしてもうけるために王女を利用しているのではないか」とみられており、王女が傷つく結末を懸念する声も上がっている。
「ハローマガジン」の独占取材で「愛はすべてに打ち勝つ」と言い放ったマッタ・ルイーセ王女。ノルウェー王室は、87歳の国王ハーラル5世のおかげで国民から支持されているといわれており、今後高齢の国王にもしものことでもあったら、王女夫妻に対する風当たりは強くなり、今のようにのんきにスピリチュアルビジネスなどしていられないだろうともささやかれているが、果たして?