大赤字から回復【しゃぶ菜】、食べ放題【しゃぶ葉】にない最高の「薬味」がおいしすぎた!
全国に70店舗以上を展開する食べ放題レストラン「しゃぶ菜」。すかいらーくグループの「しゃぶ葉」と混同しがちですが、果たして味やサービスに違いはあるのか……実際に食べに行って調査しました!
目次
・しゃぶ菜&しゃぶ葉、どっちが先?
・コースは1,758円~
・しゃぶ葉と違う薬味に興奮!
・パクチー&ピーナッツだれが最高
・しゃぶ菜で感じた3つのこと
※価格やメニューは2024年8月18日時点の情報です。
※価格はすべて税込。
※店舗によって価格やメニューが異なる場合があります。
※最新の情報は公式サイトをご確認ください。
【しゃぶ菜】と【しゃぶ葉】、どっちがパクリ?
しゃぶ菜は、しゃぶしゃぶとすき焼きが食べ放題のレストランチェーンで、クリエイト・レストランツ・ホールディングスの傘下であるクリエイト・レストランツが運営。同社は野菜料理ブッフェ「はーべすと」やスイーツ専門店「デザート王国」なども運営しています。
同ホールディングスといえば、新型コロナウイルス感染拡大による影響で業績が圧迫され、2021年に連結最終損益が141億円の赤字となったことが話題に。しかし、22年以降は業績が回復しているようで、最近はしゃぶ菜の新店舗などを続々とオープンしています。
すかいらーくグループの「しゃぶ葉」と混同しがちですが、グーグルですら同じ様子。「しゃぶ菜」でググると、上位にしゃぶ葉の情報が出てきてしまいます。
また、しゃぶ葉が全国290店(6月30日時点)と店舗数で大きく上回っているため、筆者はてっきり「しゃぶ菜はしゃぶ葉のパクリ店」と認識していたのですが、調べてみると勘違いであったことが判明!
運営会社の公式サイトによると、しゃぶ葉の1号店が2007年5月にオープンしたのに対し、しゃぶ菜は同年1月時点で少なくとも3店舗は運営していたもよう。この情報が正しければ、しゃぶ菜が先行していたことになります。
「パクリって思ってごめん」としゃぶ菜に申し訳なさを感じつつ、店舗へ向かいます!
【しゃぶ菜】コースは主に3種類で1,758円~
お店に到着すると、すでに3組ほど並んでいました。
こちらは最近オープンしたばかりの店舗で、以前は今年閉店が続いている「串揚げビュッフェ 楽膳」が入っていた場所です。
筆者はしゃぶ葉を何度か利用したことがありますが、しゃぶ菜は初体験。
入口に飾られた食品サンプルのディスプレイを見ていると、「しゃぶしゃぶ、寿司、カレー、ワッフル……って、もはやしゃぶ葉じゃね?」とツッコみたくなってしまいます。
今回訪れた店舗の主なコース(大人料金)は以下の3種類。価格帯はしゃぶ葉と大差ない印象です。
・豚ロースコース ランチ1,758円 ディナー2,308円
・ダブル豚コース ランチ1,978円 ディナー2,528円
・スタンダードコース 大人2,308円 ディナー2,858円
小学生以下は料金が全コース共通。ランチは小学生988円、小学生未満658円、3歳以下無料。ディナーは小学生1,208円、小学生未満658円、3歳以下無料となっています。
また、寿司の食べ放題(+550円)やソフトドリンクバー(+328円)を付けることも可能。
【しゃぶ菜】、【しゃぶ葉】と違う薬味に興奮!
15分ほど待ってから入店。今回子どもを連れていったのですが、席に着いた瞬間、店員さんが選べるおもちゃを持ってきてくれました。
しゃぶ菜は卓上のQRコードを読み取り、自分のスマホからコースの指定や肉の注文を行うシステムでした。
今回は一番安い「豚ロースコース」を注文。頼めるお肉は「豚ロース」と「鶏つくね」の2種類です。
また、しゃぶ葉と同様に、複数種類のだしから2種類を選ぶシステム。今回は「鶏白湯」と期間限定の「牛骨塩レモンだし」を選びました。
野菜バイキングのコーナーへ。新鮮そうな野菜が並んでいます。
その奥では、店員さんが巨大なスライサーで肉をカットしている姿が見えました。
ここまでは「しゃぶ葉とほぼ同じだな~」と新鮮味がまったくなかったのですが、たれ&薬味コーナーに行くと、しゃぶ葉では見たことのないものが!
たれは「ポン酢」「めんつゆ」「ごまだれ」の3種類としゃぶ葉に比べて少ないものの、薬味の顔ぶれが新鮮。
しゃぶ葉でおなじみの「ザーサイ」「きざみおくら」「ゆずこしょう」などは見当たらず、しゃぶ菜には「パクチー&水菜」「紅生姜」「豆鼓肉そぼろ」「スイートチリ」「ピーナッツ」……と、しゃぶしゃぶの未知なる可能性を感じさせる薬味が並んでいました。
パクチー大好きな筆者は大興奮! ちなみに、しゃぶ葉でも過去にディナー限定でパクチー食べ放題を実施していた期間があったもよう。加えて、SNSでは現在もパクチーを提供しているしゃぶ葉の店舗が一部あるとの口コミが見られますが、しゃぶ菜の「パクチー&水菜」はおそらく常設。
とりあえず、お店がおすすめとして掲示していた「ポン酢+ねぎ+もみじおろし」と「麻辣醤+生姜」を自作。
加えて、「パクチー&水菜+ごまだれ+ピーナッツ」というアジアンテイストの組み合わせにも挑戦してみることに。
【しゃぶ葉】パクチー&ピーナッツだれが最高!
ここからは、一心不乱に豚ロースや野菜を茹でては食べていきます。
まず、肉と野菜を「ポン酢+ねぎ+もみじおろし」にくぐらせていただくと、安定のおいしさ!
個人的にはしゃぶ葉のポン酢に物足りなさを感じているので、味がしっかりとしたしゃぶ菜のポン酢のほうが好みでした。
次に豆腐と野菜を「麻辣醤+生姜」につけていただくと、もはや麻婆豆腐! しゃぶしゃぶとは別の料理を食べているようで、お得感があります。
続いては自作した「パクチー&水菜+ごまだれ+ピーナッツ」に挑戦。「牛骨塩レモンだし」で茹でた豚ロースで「パクチー&水菜」をくるんでいただくと、レモン、パクチー、ピーナッツの香りで口の中がたちまちタイ気分!
この組み合わせが最高で、気が付けばポン酢そっちのけで「パクチー&水菜+ごまだれ+ピーナッツ」でばかり食べていた筆者。
このワールドワイドな食事体験に、「私は本当にしゃぶしゃぶを食べているのか?」と不思議な気持ちになりました。
【しゃぶ菜】薬味が楽しすぎたが、ほぼ【しゃぶ葉】!
今回の食事で感じたことは、主に3つです。
(1)サービス内容は“ほぼしゃぶ葉”
(2)たれは3種類だけだが、薬味のラインアップが楽しい
(3)一番安いコースでも、薬味を変えれば飽き知らず
しゃぶ葉にしか行ったことがない筆者は、しゃぶ菜の薬味に大興奮! 個人的には期間限定の「牛骨塩レモンだし」と「パクチー&水菜+ごまだれ+ピーナッツ」の組み合わせが最高だったので、パクチー好きの方はぜひ「牛骨塩レモンだし」があるうちに行っていただきたいです。
また、店内のオペレーションや店員さんの接客も気持ちよく、マイナス面は見当りませんでした。むしろ、しゃぶ葉のように備え付けのタブレットから注文するよりも、客全員が自分のスマホからさくっと注文できるので、その点はしゃぶ菜のほうが便利に感じました。
しゃぶしゃぶの可能性を広げてくれたしゃぶ菜。しゃぶ葉との違いを比べてみるのも楽しいですよ!