2024年7月期夏ドラマのランキング

【夏ドラマ視聴率脱落率ランキング】1位小芝風花『GO HOME』は4割以上減、目黒蓮『海のはじまり』唯一減少せず

2024/08/19 18:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
Snow Man・目黒蓮の画像
子役の泉谷星奈から「(現場で)いっぱいしゃべってくれない」と不満を告げられていた目黒蓮(写真:サイゾーウーマン)

 幅広いラインアップで視聴者を楽しませている2024年7月期の夏ドラマ。中には気になって見始めたものの「思ってたのと違った」「オンタイムで見るほどではないかも……」などの理由で“脱落”してしまった作品もあるのでは?

 そこで、「サイゾーウーマン」ではゴールデン・プライム帯に放送中の連ドラ(テレビ東京系を除く民放4局)を対象に、第1話と第4話の平均個人視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を比較。下落率が高い順にランキング形式で紹介する。

目次

脱落率トップは小芝風花『GO HOME』
『マル秘の密子さん』は44%減
『海のはじまり』は唯一減少なし
夏ドラマ「脱落率」ランキング

小芝風花主演『GO HOME』、視聴率が半分に……

 残念ながら1位となったのは、小芝風花主演『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系、土曜午後9時)。下落率は49%だった。

 同作は、大ヒットした日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の共同脚本家の1人で、2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の脚本も手掛ける大御所・八津弘幸氏がメインで担当するオリジナルミステリー。

 キャストも小芝、大島優子、戸次重幸、高島礼子、吉田鋼太郎と実力派ぞろいとあり、初回は個人4.7%(世帯8.4%)と好調だったがみるみる減少、第4話では2.4%(世帯4.6%)まで落ち込んでしまった。

 身元不明の御遺体を特定して関係者のもとへ帰す「警視庁身元不明人相談室」の活動を描く同作だが、ネット上では「いろいろなパターンがあって面白い」「毎回考えさせられるし、演技もみんな上手」と好意的な声も多い。

 一方、「『アンナチュラル』(TBS)や『監察医 朝顔』(フジテレビ系)みたいのを期待してたのに、登場人物のノリが軽すぎてなんか違った」といった声もあり、演出が賛否を呼んでいるようだ。

 また、第3話の「整形で別人になっていた」というオチが、「整形で人が入れ替わるのは、ミステリーとしてなしだと思う」と物議を醸すなど、現実離れしたストーリーも時おり物議を醸しているようだ。

2位も日テレ、『マル秘の密子さん』は44%減

 2位は同じく日テレ系の『マル秘の密子さん』(土曜午後10時)で、44%減。第1話の3.6%(世帯6.7%)に対し、第4話は2.0%(世帯3.9%)だった。

 同作は、『半沢直樹』(2000年版)や『ノーサイド・ゲーム』などTBS系「日曜劇場」枠のヒットドラマを多く手がけた丑尾健太郎氏が中心となって脚本を手掛けるオリジナル作品。

 手段を選ばず依頼者を変身させて成功へと導くトータルコーディネーターを演じる福原遥のほか、上杉柊平、清水尋也、志田彩良、吉柳咲良、松雪泰子らが出演している。

 ネット上では「福原遥がとにかくかわいい」「ドキドキの展開で面白い」と好意的な声も多く、評判は上々。ただ、同枠では前クールのSixTONES・森本慎太郎主演『街並み照らすヤツら』が、コア視聴率で0%台を記録するなど爆死状態であったため、なかなか視聴率が安定しない枠ともいえる。

目黒蓮『海のはじまり』は視聴者の心をがっちり!

 3位は飯沼愛主演『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系、火曜午後9時)で、下落率は40%。初回から個人2.5%(世帯4.6%)と低空発進であったが、第4話ではさらに1.5%(世帯2.8%)まで落ち込んでしまった。

 ただ、同作は10代女性の利用が3割以上を占めるTVerでは健闘しており、視聴者層の偏りが目立っている。

 逆に平均個人視聴率の減少率が15%以下だったのは、『科捜研の女』(テレビ朝日系、水曜午後9時)、『笑うマトリョーシカ』(TBS系、金曜午後10時)、『海のはじまり』(フジテレビ系、月曜午後9時)の3作品。

 中でも、Snow Man・目黒蓮主演の月9『海のはじまり』は、同ランキングで唯一減少しておらず、初回・第4話ともに個人4.6%で増減なし。視聴者の心をがっちりと掴んでいる様子がうかがえる。

 6作品が3割以上の下落率となってしまった同ランキング。特に日テレの大幅ダウンが目立ったが、最終回に向けてV字回復することはあるだろうか。

2024年7月期ドラマ脱落率ランキング(民放4局、午後8~10時台)

1位『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系、土曜午後9時) 49%減
2位『マル秘の密子さん』(日本テレビ系、土曜午後10時) 44%減
3位『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系、火曜午後9時) 40%減
4位『マウンテンドクター』(フジテレビ系、月曜午後10時) 39%減
5位『スカイキャッスル』(テレビ朝日系、木曜午後9時) 38%減6位『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系、日曜午後10時30分) 31%減
7位『ビリオン×スクール』(フジテレビ系、金曜午後9時) 24%減
8位『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系、木曜午後10時) 23%減
9位『新宿野戦病院』(フジテレビ系、水曜午後10時) 20%減
同率9位『西園寺さんは家事をしない』(TBS系、火曜午後10時) 20%減
11位『ブラックペアン シーズン2』(TBS系、日曜午後9時) 19%減
12位『科捜研の女』(テレビ朝日系、水曜午後9時) 12%減
13位『笑うマトリョーシカ』(TBS系、金曜午後10時) 3%減
14位『海のはじまり』(フジテレビ系、月曜午後9時) 増減なし

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/08/19 18:00
『GO HOME』が「なんか思ってたのと違う」はわかる
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