話題のスーパー探訪

無借金経営スーパー【コモディイイダ】行ったら、魅力的な商品がかすんで見えたワケ

2024/08/07 18:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
コモディイイダの外観(写真:サイゾーウーマン)

 関東で86店舗展開をする食品スーパーマーケット「コモディイイダ」。近年、グループの売上が1,000億円を達成するなど、業績が概ね好調なスーパーとして知られています。そんなコモディイイダの魅力を探るべく、店舗で実際にお買い物をしてみました!

目次

コモディイイダとは?
チラシをチェック!
売り場をチェック!

※2024年8月2日時点の情報です
※価格はすべて税込み
※最新情報は公式サイトやSNSをご確認ください

【コモディイイダ】「無借金経営」をアピール、80代社長も話題

 コモディイイダは、関東で86店舗(東京44店舗、埼玉34店舗、千葉7店舗、茨城1店舗)を展開する地域密着型の食品スーパーマーケット。創業から100年以上にわたり「借入金無しの無借金経営」であることを強みとし、「現在も着実に成長しています」とアピールしています。

 22年にコンビニ事業を手掛ける株式会社新鮮組本部が関連会社となり、同年にグループ売上1,000億円を達成したコモディイイダ。ここ10年ほどの売上高は910~945億円の間を上下しており、23年8月の決算では売上高935億5,000万円と発表、業績は比較的安定しているように見えます。

 また、84歳(昨年10月時点)の飯田武男社長は、東京都板橋区・ハッピーロード大山商店街の再開発反対運動にも参加。

 一部メディアの取材に「私は先頭に立って闘います」「工事が始まればヘルメットをかぶって、座り込みも辞さないつもりで阻止したい」「成田空港が開港する前の三里塚(闘争)のような形になるかもしれない。(大山店が)ブルドーザーで壊されても徹底的に営業を続けていきたい」と語っており、今年5月に行われたデモ行進でも約280人の住民らの先頭で横断幕を持っていました。

 そんな何かと話題のコモディイイダですが、その気になる特徴とは? 早速店舗へ向かいます。

【コモディイイダ】チラシをチェック!

 約11年前にオープンしたという店舗に到着。居抜き物件なのか、建物は外観・内観ともに少々年季が入った印象です。

入り口(写真:サイゾーウーマン)

 コモディイイダでは、チャージ払いができる「コモディイイダ Edy-楽天ポイントカード」を採用。

 利用登録をすると、お買い物ごとにポイントが貯まり、偶数月15日の「スーパーチャージでー極」ではチャージ5000円ごとに100ポイントの楽天ポイントがゲットできるそう。

日替わりお買い得商品のチラシ(写真:サイゾーウーマン)

 カラーのチラシに加え、手作り感のあるモノクロのチラシでも日替わりの特売品を紹介。この日は、真アジフライ(149円)や店内ベーカリーの「辛口ビーフカレーパン」(128円)がお買い得のようです。

ネットスーパーの案内チラシ(写真:サイゾーウーマン)

 最近ネットスーパーを始めたようで、チラシのほか、男性店員さん(店長?)の録音音声による店内アナウンスでも宣伝。「ネット販売を始めましたー」などと話す音声がエンドレスでかかっていました。

 ただ、音質のせいか、はたまた早口であるためか、9割は何を言っているのか聞き取れず……。入店早々、落ち着かない店内に「なんでもいいから、音楽を流してほしい……」とテンションがダウンしてしまいました。この音声、売り場の店員さんは、気にしていないのでしょうか……。

【コモディイイダ】の売り場をチェック!

 週末の午後5時頃に訪れた筆者ですが、店内を見渡すとお客さんはまばら。「夕飯前のゴールデンタイムなのに」と少々心配になってしまいましたが、たまたまかもしれません。

 また、お店に入った瞬間、天井が低めに感じたのですが、商品が陳列されている位置も全体的に低いような……? 背が低めの方や高い場所に手が届きにくい高齢者などのために、意図的にそうしているとしたら親切ですね!

 なお、コモディイイダの公式サイトを見る限り、独自に展開するプライベートブランドはなさそう。ただ、「マミーマート」や「オリンピック」などと同じくCGCグループに加盟しているため、CGCが開発したPB商品の取り扱いはあるようです。

 以下、各売り場ごとにチェックしていきます!

アウトレットコーナー

 入口を抜けると、まず「イイダのアウトレット おトクな宝さがし」と名付けられた楽しげな売り場が広がっていました!

ワクワク(写真:サイゾーウーマン)

 ここでは定価から50%引きの「日清カップヌードル」や、63%引きのみかんの缶詰、40%引きの「カントリーマアム」など、特価商品がずらり。

 段ボールのまま陳列されていることもあって、ここだけ「業務スーパー」みたいで楽しい!

青果

 おすすめコーナーには、4本入りで108円の小ぶりなニンジンや、108円のネット入りのオクラ、100g当たり108円のマイタケなど、108円均一の野菜が集合。

 一方、「サラダフェア」と称した売り場には、1玉170円のレタスや、4本入りで257円のきゅうりなどが並んでいます。

 野菜やフルーツは、メジャーな野菜が一般的な安心価格で並んでいて、ワクワク感はないものの使い勝手は良さそうです。

精肉&鮮魚

 精肉コーナーでは、100g当たり117円のカナダ産「豚もも切り落とし(大パック)」がお値打ち。

 一方、鮮魚コーナーでは「骨取めかじき」(214円)や「骨取塩さば(2枚入り)」(321円)といった扱いやすそうな食材が、目立つ場所で売られていました。

 スタンダードな食材が一通り並んでいるものの、やはり青果売り場同様、「おっ」と目が留まるような商品は見つかりませんでした。

 普段、エンタメ性が高く、スーパー業界のトレンドを取り入れた「ロピア」「角上魚類」「ヤオコー」といった店を利用している筆者。スーパーの精肉&鮮魚コーナーにもワクワクを求めてしまうクセがついていたようで、コモディイイダでは少々物足りなさを感じてしまいました。

 ただ、昔ながらの地域密着型スーパーとは、本来こういうものなのかも。

惣菜

 スーパーの花形といっても過言ではない惣菜売り場をチェック!

 お弁当売り場には、400円台のお弁当が多く並んでいて、中でも平日限定の「日がわり弁当」(この日は「豚ロース生姜焼き&豚ヒレカツ弁当」430円)や、通常の倍ほどはありそうなビッグサイズのいなり寿司が入った「ジャンボいなり助六寿司」(410円)が目を引きました。

 ただ、おなかはすいているのに、なんだか食指が動かず、「欲しいものが見つからない」というフェーズに……。

 仕方ないので、ベーカリーコーナーで見つけた「超クリームパン」(139円)、日替わりお買い得品の「辛口ビーフカレーパン」(128円)と「真アジフライ」(149円)の3商品を買うことにします。

【コモディイイダ】購入品を実食!

「超クリームパン」139円

ユニークな商品名(写真:サイゾーウーマン)
袋から出したところ(写真:サイゾーウーマン)

 スクエア型に惹かれて購入した「超クリームパン」です。こちらは2分の1サイズのもので、カットされていない倍の大きさの商品もありました。

 食べてみると、家で手作りしたような素朴な味で、個人的には好きな味! 何よりクリームが隙間なく入っているので、お得感があります。これはリピ買いしたい!

「辛口ビーフカレーパン」128円

見た目はスタンダードなカレーパン(写真:サイゾーウーマン)

 続いて、この日のお買い得商品だった「辛口ビーフカレーパン」をいただきます。

包丁で半分にカット(写真:サイゾーウーマン)

 カットしてみると「カレーが少ない」と少しがっかりしてしまいましたが、味は深みがあっておいしい! 見た目よりも、味で満足できるカレーパンです。

「真アジフライ」149円

1枚入り(写真:サイゾーウーマン)
オープン(写真:サイゾーウーマン)

 最後に、「真アジフライ」を実食。

 アジフライには目がない筆者ですが、アジに対して衣が厚めで、個人的には油っぽさがちょっと気になりました。

【コモディイイダ】買い物中にテンションが下がってしまった理由

 今回の買い物で感じたのは、主に4つです。

(1)「イイダのアウトレット おトクな宝さがし」コーナーが楽しい!
(2)商品の陳列が低めで、人によっては買い物しやすそう
(3)一般的な商品が一通り揃っていて、どれも安心価格
(4)聞き取れない店内アナウンスがしんどかった

 入った瞬間、「イイダのアウトレット おトクな宝さがし」に心が躍ったコモディイイダ。しかし、その後はテンションが下がる一方で、購買意欲がどんどん削がれてしまいました。

 そもそも、エンタメ性を押し出したスーパーではなさそうなので、テンションが上がらないのも仕方ないのですが、それ以上にこの日は店内アナウンスがしんどかった……。

 店内に音楽のBGMはなく、前述のとおりほぼ何を言っているのかわからない男性店員の早口トーク(録音)がエンドレスでループ……。この影響で、正直「早くこの空間から出たい」という気持ちが強くなってしまい、悲しいかな魅力的なはずの商品まで霞んで見えてしまったのです。

 とはいえ、ほかの店舗ではこのアナウンスが流れていないのかもしれませんし、まったく気にならない方もいるでしょう。それに、コモディイイダでは幅広い商品が安心価格で提供されていますし、各種クレジットカードや電子マネー、バーコード決済などの決済方法がかなり充実。

 地域密着型スーパーにとっては、こういう点が重要でしょうし、日常使いのスーパーに「ロピア」のようなエンタメ性や「ヤオコー」のようなおしゃれさ、「マルエツ」のようなスマートさを求めていない人にとっては、十分便利なお店といえそうです。

 改めて店内BGMの大切さに気づかされたコモディイイダでの買い物体験。スーパーに新鮮な発見や居心地の良さを求めてしまう欲深い筆者とは、少しばかり相性が良くなかったようです。

最終更新:2024/08/07 18:00
筆者が神経質なだけなのか?