【ダイソー・セリア】「ワイヤーネット」活用テク! プロが教える収納アイデア集【サイズ一覧】
整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を【プロの技】シリーズとして紹介していきます!
※2022年3月7日公開の記事を再編集しています。
目次
・ダイソーとセリア「ワイヤーネット」
・【ダイソー】ワイヤーネット全12種類サイズ表
・【セリア】ワイヤーラティス全6種類サイズ表
・【100均】ワイヤーネットに最適なフックはコレ!
・使用実例1:賃貸の壁、軽めの小物を置く
・使用実例2:外壁やキッチンまわりに使う
・使用実例3:重いものを引っ掛けて使う
・使用実例4:窓枠におしゃれ収納
・使用実例5:クローゼット収納に
・使用実例6:棚を作る
・使用実例7:スライド式収納が完成
・ワイヤーネットを連結すれば収納箱もできる
ダイソーとセリア「ワイヤーネット」
「プロの技」 5回目は、安くて便利な「ワイヤーネット」です。便利な半面、どのサイズを買えば良いのか迷いませんか? 筆者も欲しいサイズがなくて困ったり、店先で長く悩んだ経験があります。
そこで今回は、ダイソーとセリアの「全種類とサイズ」をまとめてみました。さらに、100均グッズと組み合わせる「基本の使い方」も解説。新生活スタートの方にもわかりやすく、全2回に渡ってお伝えします。今回はサイズ一覧(こちら★)と壁に引っ掛けるときに最適なフックの紹介です。
【ダイソー】ワイヤーネット全12種類サイズ表
100均ブランド(ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツ)の中でも、一番の店舗数を誇る【ダイソー】。商品名「ワイヤーネット」で、ダイソー・ネットストアより12種類のサイズを確認できました。(2022年3月上旬調べ)
時期によってカラー、サイズの変更があるようですが、基本カラーはオフホワイトで、表面コーティングが施されています。
正方形サイズ | マス数 | 価格 |
29.5×29.5cm | 8×8マス | 110円(色:オフホワイト) |
33×33cm | 9×9マス | 110円(色:オフホワイト) |
40×40cm | 11×11マス | 110円(色:ブラック) |
長方形サイズ | マス数 | 価格 |
19×62cm | 5×17マス | 110円(色:オフホワイト) |
22×47.5cm | 6×13マス | 110円(※A) |
26×40.5cm | 7×11マス | 110円(※B:4色展開) |
26×40cm | 7×11マス | 110円(※A) |
26×51cm | 7×14マス | 110円(※B:4色展開) |
29.5×44cm | 8×12マス | 110円(色:オフホワイト) |
29.5× 62cm | 8×17マス | 165円(色:オフホワイト) |
29.5 ×80cm | 8×22マス | 220円(色:オフホワイト) |
40×62cm | 11×17マス | 220円(色:オフホワイト) |
※A:クロームメッキワイヤーネット。鉄色(シルバー)
※B:PEワイヤーネット。オフホワイト、ブラウン、ライトグレー、ライトブルー。
ダイソーの特徴:水回りに最適、大きめサイズもある
筆者がダイソーで選ぶときは、「水回り」や「玄関」まわりの収納と「大きめサイズ」が必要な場合です。別売りのパーツも豊富なので、自由な組み合わせもできます。
【セリア】ワイヤーラティス全6種類サイズ表
100均ブランド(ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツ)の中で、ファンが多いのがセリア。ワイヤーネットの商品名は「ワイヤーラティス」。実店舗での目視確認で、6種類のサイズを確認できました。基本カラーは白・茶で、水回りに使えるコーティング塗料が使われています。
正方形サイズ | マス | 価格 |
29.5×29.5cm | 8×8マス | 110円(色:白・茶) |
長方形サイズ | マス | 価格 |
15.5×58.5cm | 4×16マス | 110円(色:白・茶) |
19.5×51cm | 5×14マス | 110円(色:白・茶) |
26×40.5cm | 7×11マス | 110円(色:白・茶) |
30.5×59cm | 8×16マス | 110円(色:白・茶・マットブラック) |
40.5×51.5cm | 11×14マス | 110円(色:白・茶・マットブラック) |
セリアの特徴:マットブラックがある
筆者がセリアで選ぶときは、オシャレな「マットブラック」狙いです。写真上の2サイズ(30.5×59cm/40.5×51.5cm)は、インテリア好きさんにおすすめ。ちなみに、ダイソーにもマットブラック(40×40cm)が1種のみあります。
次のページからは、100均のフックと合わせた収納使用例です。
【100均】ワイヤーネットに最適なフックはコレ!
ワイヤーネット(ワイヤーラティス)と一緒に100均で買うべきフックは、「熱圧着フック」と「3ピンフック」、そして「ドアフック」「かもいフック」。ちなみに筆者は、「両面テープのフック」は絶対使いません。
ワイヤーネット使用例1:賃貸の壁、軽めの小物を置く
100均によくあるタイプ、耐荷重5kgの「3ピンフック」を使った例です。8マス程度のサイズなら、傾いたりせずに使用できます。
セリアの「ワイヤーラティス」を曲げただけの簡単ラック。横幅が長いときは、3ピンフックが2つ必要です。下駄箱まわりなら、軽めの小物(帽子、子ども靴、スリッパ)を置くことができます。
ワイヤーネットを曲げて使うときの注意点
折り曲げるときは、厚み2cm以上の板を上に置いて、力をゆっくり加えながら曲げるだけ。テーブルでもOKですが、傷が付きやすくなるので保護布などを当てるなど注意が必要です。コの字ラックのほか、L型、S型、J型などいろいろな曲げ方があります。本来の使い方ではないので、軽めのモノ(紙類、ぬいぐるみなど)限定の簡単ラックです。
曲げる時は底面がフラットになるよう「溶接部分」の凹凸で裏表を確認しましょう。なお塗料つきのワイヤーネットはすべて曲げると塗料が剥がれるので、水回りには使えません。
ワイヤーネット使用実例2:外壁やキッチンまわりに使う
ピンフックが入らない壁(外壁、キッチンパネル)に使う場合は、「熱圧着フック」を。塗料がつかない壁なら、ドライヤーの熱を当てるだけで、外すときもキレイに取ることができます。
ワイヤーネット使用実例3:重いものを引っ掛けて使う
スチール製の「ドアフック」を用意すると耐荷重が強めになります。鉄製フックを選ぶときは、裏面にクッション(保護シート)付きか丸みのあるデザインが理想。傷を付けないよう、注意してください。
服装小物をラックに引っ掛けるのはもちろん、結束バンドを使ってラックに鏡を固定するのもOK。別売りのパーツカゴを揃えれば、収納力アップも簡単です。キッチンや下駄箱、洗面所の扉裏におすすめ。
ただし、ドアに傷を残さないように、フックとワイヤーネットの裏側にクッションシール(保護材)を貼るのを忘れないで。
ワイヤーネット使用実例4:窓枠におしゃれ収納
「ピンフック」でも、小さな穴を空けるのに抵抗がある……という方には、セリアの「かもいフック」です。これまで無かった「透明タイプ」なら、生活臭も漂いません。耐荷重もしっかり、1.2kgと安心です。
「かもいフック」2つを窓枠に付けて、曲げ加工した「ワイヤーネット(セリアのワイヤーラティス)」を設置しました。マットブラックならオシャレに収納できます。
フックのほかにも、100均グッズでさまざまな使用例があります。
ワイヤーネット使用実例5:クローゼット収納に
ゴム付き「スカートハンガー」で「ワイヤーネット」をクリップ。マス目にネクタイやスカーフを引っ掛ければ、クローゼットでの収納に便利です。また、アクセサリーやキーホルダーなど重みがあるものも、ハンガーを使ったこの方法がおすすめ。重みで傾くことがありません。どちらも100均で買えるので、店先で組み合わせると◎
ワイヤーネット使用実例6:棚を作る
2本の突っ張り棒とワイヤーネットがあれば棚ができます。ただし、耐荷重や安定性が不完全なので「軽いモノ」「落下しても良いモノ」限定の使い方です。キッチンや洗面所下に使う方法が知られています。
トイレ、下駄箱、洗面台下に使う場合は、出し入れが多いのでいずれ落下しがちです。置くものはペット用シーツ、ティッシュペーパー、お菓子のストックなど「落下しても壊れない軽いモノ」限定にしましょう。
また、ニトリやイオンの「突っ張り棚」のほうが700円前後とお得なケースも。落下すると面倒な場所には、「突っ張り棚」のほうが安心でしょう。
【例外】ダイソー「ジョイントラック」が適切なケースも
突っ張り棒とワイヤーネットでキッチンラックを作るなら、ダイソー「ジョイントラック」のほうが安全です。パーツの購入費や安定性を含めて考えると、コンロ周りの掃除の手間も少なく済みます。
ワイヤーネット使用実例7:スライド式収納が完成
「突っ張り棒」と「カードリング」を使えば、カーテンのように引き出す収納ができます。クローゼットはもちろん、洗濯機の隙間、下駄箱の隙間などちょっとした小物を「スライド式」で収納できます。
クローゼットのサイドにある、デッドスペースに「ネクタイ収納」を作った例です。「突っ張り棒」の先端に、100均の「シリコンキャップカバー」を付けて落下防止対策も忘れずに。
ワイヤーネットを連結すれば収納箱もできる!
「ワイヤーネット」を結束バンドで連結すれば、ゴミ箱やさまざまなサイズの収納ボックスが作れます。
これは予算990円で作った、キャスター付きゴミ箱。材料はこちらになります。
【材料】
・30.5×59cm(8×16マス)……4枚
・29.5×29.5cm(8×8マス)……2枚
・結束バンド……36~40本(写真以外の分も使用)
・キャスター……4個分
合計 990円
※30.5cmと29.5cmで1cmの差がありますが、同じ「8マス」なら大丈夫
【作り方.1】結束バンドで固定する
わかりやすいよう、大きめで黒色の「結束バンド」を用意しました。ラジオペンチで「結束バンド」を引っ張ると強く固定できます。100均の工具コーナーで購入できます。
【作り方.2】ラジオペンチで根元を切る
ワイヤーネットのフラットな面を表に合わせて、結束バンドが内側に入るように調整します。ラジオペンチ(刃部1ツ穴付)でしっかり連結したら、ラジオペンチの刃を使って根元をカットします。ラジオペンチだと、ハサミより深く切ることができます。ニッパーをお持ちなら、切り口がより滑らかです。
【作り方.3】キャスターをつける
ワイヤーネット底面にキャスターを置いて、4つの穴とワイヤーを結束バンドで固定します。なお、今回はセリア縛りで材料をまとめましたが、ダイソーのプランター用「キャスター付き角型荷台(220円)」を用意したほうが簡単です。同じ予算でもっと頑丈になります。黒のキャスターで揃えたい場合は、コチラがおすすめ。
【After】完成! オリジナルサイズのゴミ箱に!
この作り方を基本に、ランドリーボックス、ダンボールストッカー、三角コーナーラック、隙間ラックなどオリジナルサイズの収納箱を作ることができます。ただし、結束バンドの切り口でゴミ袋や衣類に穴が開くリスクがあるので、内側にプラダンなどを挟んでください。
なお、図で解説するとこのようになります。
【W29.5×D29.5×H44cmのカゴを作る場合】
「ダイソー」の正方形サイズ(8×8マス)と長方形サイズ(8×12マス)を連結する図面です。同じ「マス目数」で合わせて、結束バンドで固定。アレンジ例として、5を外して1を3の下にもう1枚連結するのも◎
次ページにダイソーとセリアの全サイズ、色、価格をまとめました。また、結束バンドで連結するときは、マス目の数で確認が必要。全てのマス目も記載してみました。