【連載】“買い物狂い” の散財日記第366回

5万円超えの「セオリー」ジャケットを2色買い！　でも、トホホな結果になったワケ

2024/06/16 19:00

千葉N子（ライター）

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

“制服化”を目指して買った、5万円超えのジャケットとは？

　いいですか、皆さん。デブのショッピングは大変なんですよ。買い物に行って、店をぷらぷらと見るじゃないですか。そのときになにをチェックするかって、「幅」ですよ、「幅」！　身幅をチェックして、「ん～～～？？」と悩むわけ。

　「ご試着なさいますか？」と笑顔で近づいてきた店員さんに、何度「いやあ、入らないと思うんで……へへ……」と言ってきたことか。そして、「入る」というだけで、何着服を買ってきたことか。そしてそして、何度「入った」だけの服を捨ててきたことか……！

　このようなことを百万回繰り返したわたしは、ついに悟ったの。「ジョブズの教えを採用する！」と。元Apple最高経営責任者のスティーブ・ジョブズは、同じ服を何着も買い、毎日ローテーションして制服のように着ていたというじゃない……？　私もそうしようと思ったのよ。かっこいい服を一着用意して、それを制服のように着続けよう、と。

　デブもこなれて見えるかっこいい服といえば、ジャケット。ジャケットといえば、「Theory（セオリー）」と思い至り、オンラインショップに飛びました。なぜ、店舗に見に行かないかというと、大きいサイズはオンライン限定でのみ取り扱っているから。

　夏の間も着れて、できれば腕まくりしてジュエリーを見せびらかせるもの、そして、デブでもさまになるかっこいい一着を探していると、あ、あったあ～～～～～!!!!!!!!!!　

　それは、「Good Crunch W RLD SLV Shawl UL」というアイテム。でも、値段にぶったまげました。その服には、5万3,900円という値がつけられていたのです……。

　え、ジャケットってそんな高い？　まるで頭から冷や水ぶっかけられた気分。まあでも、よく考えれば、服なんて2～3着買ったら5万くらいいくか……？　あたしゃ制服化を目指してるんだから、長く着られるいいものであれば、こ、このくらい……ううううう～～～～～ポチっとな！

5万円超えの「セオリー」のジャケット、返品を考えつつも2着買いしたワケ

　そして、数日後、家にジャケットが届きました。着た瞬間は、「これほんとに夏用？　すごいしっかりしてるんだけど……」と不安になり、さらに「洗濯不可」という表示に恐れをなして、返品も考えたのですが、夫が「めちゃくちゃかっこいい！」と言うので、手元に残すことにしました。肩パッドが入ってるんだけど、それがすごくスタイルをよく見せてくれるのよ！

　その後、何度も着ているうちに私もじわじわと気に入ってきて、「色違いが欲しい！」って思ったの。え？　正気か、って？　ほほほ、あたしゃ正気よ。だって、これは制服だもの！　ほかの服を着ないんだったら、替えがあってもいい!!　

　狙うは同じ型の白ジャケット。洗濯できないことに恐れをなしていたら、ファッショニスタにはなれんのだ！　わたしは屈しないっ!!　いくわよ、ポチッ!!!!!!!!!!

　というわけで、「制服化」を目指して10万以上の買い物をしたわけなんですが、その翌週にはカンカン照りになり、このジャケットの出番はありませんでしたとさ……トホホ。

■今回の出費
セオリー「Good Crunch W RLD SLV Shawl UL」5万3,900円×2着