プウ美ねえさんのエプロンメモ

【プウ美ねえさんのお悩み相談】いい年して飲み過ぎてしまう自分が嫌になります

2024/05/31 17:00
熊田プウ助(マンガ家)

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

目次

今回のお悩み
プウ美ねえさんの回答
今月のエプロンメモ

<今回のお悩み>
「いい年して飲み過ぎてしまう自分が嫌になります」

(C)熊田プウ助

 プウ美ねえさん、私の悩みを聞いてください。若い頃は酒豪と呼ばれたこともある酒好きの私ですが、50も過ぎだんだんと酒量が減ってきた今日この頃です。

 とは言え元々酒好きなため、飲みたい気持ちがありついつい飲み過ぎてしまい、飲んだ翌日は毎回ものすごい自己嫌悪におちいります。

 最近は1週間に3日ほど、量も缶酎ハイ2本までにとどめているのですが、体調により頭痛や下痢があったりするので、いい年してそんなになるまで酒を飲む自分が嫌になります。

 しかし体調が良くなると「やっぱり大丈夫かな?」と飲んでしまうのです。また、この歳で、酒のつまみにポテチなどのジャンクフードを食べてしまい、それも食べてから後悔します。

 こんな私は自堕落でしょうか? 断酒はしたくありませんが、自分を許せる程度にコントロールする方法はないでしょうか? プウ美ねえさん、アドバイスをお願いいたします。
(ちーこさん、51歳)

プウ美ねえさんの回答

 プウ美おねえさんは酒を飲みませんが、同じように50すぎとして、欲望と体力の不均衡まっただなかにおります。セックスです。

 前はフニャフニャ、後ろはカチカチで(おもに座りっぱなしと運動不足による)、とてもではないが若い頃のように男性3連結の真ん中に入ってはしゃいだり、日に何人もお相手して遊ぶようなことはできません。

 しかし気持ちは昔のまま「きょうは素敵な殿方と睦みあって発散したいな……」などと思えばフラフラと男性用遊興施設(ひらたくいうとホモ専用サウナ)に出向いてしまうのです。やれなければつまらないし、やっても疲労が残ります。 

 そこで、体力が衰えていても「ああ楽しかった!」と満足するために、よい方法を見つけました。若いかたや元気なかたのまぐわいに見るだけ参加させてもらうのです。さいわいそのようなオブザーバーを求める助平はたくさんいます。

 「それそれ、すごいすごい」と民謡のように合いの手を入れたり、果てた人を胸に抱き「よ~しよしいい子だいい子だ」とムツゴロウ氏のように称賛することで、性機能をほとんど使わずに、楽しんだという充足感が得られます。

 ご相談者さんはぜひ若い人や自分よりたくさん飲む人と同席して、視覚的に酒を楽しむ行為をふやすべきです。たくさんの食べ物や笑い声に囲まれて飲めば、酒量を減らしても気持ちの面で満足できるのではないでしょうか。

 ご自宅で一人で飲むことが多いなら、動画サイトを活用するとよいのです。海外のビアパブ・ビアガーデン動画などを大音量で見ながら飲んでごらんなさい。ポテチやジャンクフードもぐんと美味く感じられるかもしれません。

今月のエプロンメモ

おねえさんがホモサウナで作業しているとき、高齢ホモのかたが横に来て「あ~ん気持ちいい」「いっちゃいそう~」などと勝手にアフレコされたことがあります。大変やりづらかったです。飲み会での説教やウザがらみ被害などよく聞きますが、年長者として若人の興を削ぐことは慎みたいものですね。

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熊田プウ助(マンガ家)

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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Twitter:@kumadapoohsuke

最終更新:2024/05/31 17:00
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