「汚部屋にネットワークビジネスの大量在庫」負のパワーが吹き溜まる“開かずの扉”を開けると?
20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。整理収納アドバイザー・伊藤まきさんが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
※2018年10月1日公開の記事を再編集しています。
目次
・ネットワークビジネスの「不良在庫」を断捨離!(Eさん・32歳)
・負のパワーが宿る「不良在庫」を処分
・2DKの半分は、ガラクタの家賃代!?
・抱えきれない「趣味の衣装」がどっさり!
・迷ったら「ポジティブな気持ち」に従う
・【片付け完了】「気が散る」リビングからの解放!
ネットワークビジネスの「不良在庫」を断捨離!(Eさん・32歳)
前回に続き、第3回目のクライアント・東京都世田谷区の2DKに住むEさん(32歳)のお部屋です。
リビングにある大きなクローゼットも「開かずの扉」になっていました。ここには彼女を長い間悩ませてきた、ネットワークビジネスによる化粧品の「不良在庫」が眠っています。比喩ではなく、文字通りの「在庫」です。
使用期限があるうちは、転売しようと思っていた。量が多すぎて、捨てるのも面倒だった……。さまざまな理由で「後回し」を重ねた結果、吹き溜まりとなりました。
大きな片付けに着手するには「時間」と「転機」が必要なもの。今回、とうとうその時がやってきたのです。
負のパワーが宿る「不良在庫」を処分
ドアハンガーに重なるスーツ類を外し、扉を開けると……。
いろいろなモノが押し込まれていました。
こちらも、クローゼットの中に眠るモノをすべて出します。Eさんが後回しにし続けてきた、ネットワークビジネスの「不良在庫」のダンボールも……。
3つのダンボールを開けると、高価な化粧品が未開封のまま。ひとりで頑張ってきた「重荷」が感じられます。
でもEさん、泣き言を一切漏らさず、すべて処分しちゃいました。アッパレです!
2DKの半分は、ガラクタの家賃代!?
リビングとクローゼットからは、古くなったゲームやミシン、4つのスーツケース、2つの折りたたみテーブル、過去の仕事用衣裳、大量のカタログなどが出てきました。
大量の粗大ゴミ・不燃ゴミとなりましたが、ゴミ収集の日まで捨てることができません。モノを入れるのは簡単なのに、出すときは本当に大変です。
抱えきれない「趣味の衣装」がどっさり!
モノをすべて出したあとのクローゼットには、使用頻度の低いモノ(年に数回使うモノ)を入れます。上段にはニトリのスチールラック2段(1,380円/税抜)と、ワッツのSTORAGE BOX(ストレージボックス)を5個(100円/税抜)用意しました。(※前回の記事で紹介しています)
押し入れやクローゼットに使用する収納家具には衣装ケースを選びがちですが、予算が増えるだけ。スチールラックで空間を区切るほうが、お金がかかりません。引っ越しても使いまわしやすく、手放すときも簡単です。
Eさんは、年に数回だけ参加する合唱サークルや、団体職員(作業ボランティア)、民謡ダンス、着物を着る趣味をお持ちでした。そのため、「趣味の衣装」だけで、これだけの荷物を抱えていることになります。
ただし「モノの量」がしっかり見えたことで、着物以外の趣味は手放す覚悟ができたようです。これも片付けによる大きな効果です。
迷ったら「ポジティブな気持ち」に従う
クローゼットの下段には、シーズンオフのモノを置きました。布団類は、IKEAのチャック付き収納バッグ ディムパ(299円/税込)にまとめました。型崩れしない袋や箱を選ぶだけで、ひと目でストックが把握できます。
ちなみに、怪しげな透明マネキンはEさんにとって「大好きなモノ」なので保管することに。使わないモノでも、ワクワクするモノは残しても大丈夫です。
処分するモノに悩んだ時は、ポジティブな気持ちが宿るモノだけを残すようにしましょう。
「高かったから」「もらったから」など、「〜から」の裏側には「でも使いにくい」「でも気に入らない」といった負の感情が宿っています。この、やりきれない気持ちを溜め込まないように注意しましょう。
【片付け完了】「気が散る」リビングからの解放!
リビングに転がるモノを整理していると、ヒーリングCD、お香、パワーストーンなどの浄化グッズが出てきました。こんなに持っていても、「気が散る」空間では、その効果が発揮できません。
雑念のない空間なら、ヒーリングCDからのシンキングボールの音色も隅々まで渡ります。波動が伝わることで空気の流れが変わり、とても清々しい空間へと変わりました。
今回使用した金額は合計2,179円(税抜)です。
Before
使うモノが散乱し、使わないモノがクローゼットに押し込まれていました。せっかくの広さも、多すぎるモノのせいで圧迫感があります。
After
「お酒を飲みながら音楽を聞いて、疲れを癒やせる部屋にしたいです」と願うEさんの望みが叶いました。