『ハイキュー!!』首位奪還、苦戦するドラマ劇場版作品は? 映画興行成績ランキング【2024年3月8~10日】
3月11日発表の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、3月8~10日)で、アニメーション映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)が1位に。前回のランキングで敗北した同じくアニメ作品『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(3月1日公開)から、1週で首位を奪還した格好だ。
目次
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月8~10日、興行通信社調べ)
映画『ハイキュー!!』4週目の週末も興行収入8億4300万円!
漫画家・古舘春一氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で“高校バレー”を題材に連載していた『ハイキュー!!』を原作とする同作。公開4週目の週末3日間では興行収入8億4300万円をあげ、累計興収も62億円を突破した。
劇場での数量限定入場者プレゼントも、3月9日から第2弾の配布に切り替わった。なお、同様の特典は第5弾(5月3日から配布)まで発表されていることもあり、最低でもゴールデンウィークまでは確実に上映は続く。“興収100億超え”も夢ではなさそうだ。
3位の『マイホームヒーロー』苦戦スタート、口コミは賛否両論
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は今回2位に後退し、3位には佐々木蔵之が主演を務める『映画 マイホームヒーロー』(3月8日公開)が初登場。「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載中の同名漫画(原作・山川直輝氏、作画・朝基まさし氏)を実写化した作品だ。
昨年10月期には、佐々木主演の深夜ドラマ(TBS系)も放送。映画はその完結編で、愛娘である零花(元乃木坂46・齋藤飛鳥)に危害を加えようとした彼氏を殺害した主人公のサラリーマン・鳥栖哲雄(佐々木)の“7年後”のエピソードを展開する。
初日から3日間の成績でトップ3に入ったというと聞こえはいいが、観客動員は8万1000人、興収は1億1000万円。全国348スクリーンの大規模で上映を開始したことを踏まえると、ロケットスタートとはいえず、やや苦戦気味だ。
同作を鑑賞したネットユーザーからは賛否両論。「佐々木さんや飛鳥ちゃんは悪くないけど展開が雑」「ドラマを見ていないとついていけないかも」といった苦言が出ている一方、「思ったより楽しめた」「面白いしテンポもいい」などポジティブな意見も寄せられているだけに、少しでもいい口コミが広がって集客につながるよう祈りたい。
『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』が6週目でついにトップ10圏外
そのほか、前回のランキングまで5週連続でトップ10にランクインしていた『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(2月2日公開)は、今回圏外に。こちらは「ジャンプ」にて漫画家・吾峠呼世晴氏が連載していた『鬼滅の刃』が原作のアニメ映画。昨年2月3日に公開した『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は8週目までトップ10内にとどまっていたものの、今作は勢いを増すことも保つことも難しかったようだ。
3月15日には間宮祥太朗主演の『変な家』や、M!LKの元メンバー・宮世琉弥と原菜乃華だダブル主演する『恋わずらいのエリー』などが公開。次回のランキングがどのように変動するか、また『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が首位をキープできるかにも注目だ。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月8~10日、興行通信社調べ)
1位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
2位:『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
3位:『映画 マイホームヒーロー』
4位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
5位:『マッチング』
6位:『ARGYLLE アーガイル』
7位:『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』
8位:『52ヘルツのクジラたち』
9位:『映画しまじろう「ミラクルじまの なないろカーネーション」』
10位:『ゴールデンカムイ』