【2024年冬ドラマ視聴率】脱落率ランキング！　『マルス-ゼロの革命-』は35％減、唯一アップしたのは？

　多くの作品が物語中盤に差し掛かり、盛り上がりを見せている2024年1月期の冬ドラマ。ただ、中には気になって見始めたものの、「思ってたのと違う」「オンタイムで見るほどではないかも」といった理由で「脱落してしまった……」という人も少なくないのでは？

　そこで「サイゾーウーマン」では、ゴールデン・プライム帯に放送中の連ドラ（テレビ東京系を除く民放4局）を対象に、第1話と第4話の世帯平均視聴率（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を比較。その上昇・下落率を算出し、下落率が高い順にランキング形式で紹介したい。

目次

・脱落率トップは『マルス-ゼロの革命-』
・2位は『新空港占拠』
・二階堂ふみ『Eye Love You』は唯一上昇
・2024年1月期ドラマ脱落率ランキング

脱落率トップは『マルス-ゼロの革命-』、『科捜研の女』と同じ枠が仇に？

　残念ながら1位となったのは、なにわ男子・道枝駿佑が主演を務める青春“クーデター”サスペンス『マルス-ゼロの革命-』（テレビ朝日系）で、脱落率は35％。

　人気脚本家・武藤将吾氏が手掛ける同作だが、初回の平均世帯視聴率5.7％から、第2話4.5％、第3話3.4％、第4話3.7％と右肩下がりとなっている。

　ネット上では「予測不能な展開が面白い！」「道枝くんの演技が最高にクール」と賛辞が飛び交う一方、「テレ朝のサスペンスっていうから見てみたら、子ども向けだった」「自分があと20歳若ければ楽しめたかも」といった反応も目立つ。

　同ドラマが放送されているテレ朝の火曜午後9時枠といえば、これまで沢口靖子主演『科捜研の女2022』や、大石静氏が脚本を手掛けた吉高由里子主演『星降る夜に』など、30代以降向けのドラマを放送してきたが、今回はメインターゲットが10～20代とあって、脱落者が続出したのかもしれない。

2位は『新空港占拠』、視聴率5.1％までダウンもTVerは好調

　2位は、32％の脱落率だった『新空港占拠』（日本テレビ系）。同作は嵐・櫻井翔が主演を務めるタイムリミットバトルサスペンスで、昨年1月期に放送された『大病院占拠』の続編にあたる。

　ハリウッド映画の日本語吹き替え版のようなわざとらしいセリフ回しや、大味の演出が「面白い！」と話題を呼んでいる同作。民放公式動画配信サービス・TVerでの数字が好調で、お気に入り数が今期連ドラ最速で100万を突破した。

　だが、第1話で7.5％だった視聴率は、第4話で5.1％までダウン。その後は6％台まで回復も見られるため、今後の上昇に期待したい。

二階堂ふみ『Eye Love You』は唯一上昇！ 『さよならマエストロ』は2ケタで安定

　今期連ドラで唯一、初回から視聴率がアップしたのは、二階堂ふみと韓国人俳優・チェ・ジョンヒョプの共演が話題のファンタジック・ラブストーリー『Eye Love You』。上昇率は11％だった。

　初回の5.5％から第2話では6.3％まで上昇し、第3・4話は共に6.1％を記録。ネット上では「もうキュンキュンが止まらない……！」「ピュアで素敵なラブストーリー、目が離せません」といった好意的な感想が目立つだけに、評判が口コミで広まった可能性もありそうだ。

　さらに、西島秀俊主演の日曜劇場『さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～』（TBS系）も、初回から第6話まで10～11％台と安定。

　2月11日放送の第5話で10.0％を記録し、「いよいよ1ケタに落ちるか？」と思いきや、19日放送の第6話で10.8％まで上昇するなど、しぶとく2ケタをキープしている。

　また、局別に見ると、TBS系のドラマの下落率が低く、最も高い『不適切にもほどがある！』でも12％。一方、ランキング上位にテレビ朝日系が目立ち、第2話以降で大きく数字を落としていることがわかる。

　TBS系ドラマの安定感が浮き彫りとなった同ランキング。視聴者を留まらせるためには、相応の内容や仕掛けが必要といえそうだ。

2024年1月期ドラマ脱落率ランキング（民放4局、午後8～10時台）

1位：『マルス-ゼロの革命-』（テレビ朝日系）35％減

2位：『新空港占拠』（日本テレビ系）32％減

3位：『グレイトギフト』（テレビ朝日系）31％減
同：『大奥』（フジテレビ系）31％減

5位：『君が心をくれたから』（フジテレビ系）25％減

6位：『春になったら』（フジテレビ系）24％減

7位：『院内警察』（フジテレビ系）23％減

8位：『婚活1000本ノック』（フジテレビ系）19％減

9位：『となりのナースエイド』（日本テレビ系）17％減

10位：『不適切にもほどがある！』（TBS系）12％減

11位：『厨房のありす』（日本テレビ系）11％減

12位：『さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～』（TBS系）7％減

13位：『Eye love You』（TBS系）11％増

※第4話の視聴率が報じられていない『アイのない恋人たち』（テレビ朝日系列）は除外。

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仲宗根由紀子（エンタメライター）

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。