サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験、ミラクル合格その後 コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験ミラクル合格――「持ち偏差値から15上」の鉄緑会指定校で、息子が腐らなかったワケ 2023/12/23 16:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) コラム 中学受験ミラクル合格、「おめでたい空気は入学式で消えた」 〇学園は東大合格実績を誇る鉄緑会の指定校。入学式後の校門前で「合格おめでとう 次は東大!!」と書かれた鉄緑会のチラシを手渡されるのが恒例だ。その生徒たちの多くが、入学後すぐに鉄緑会に吸い込まれていくような学校なのだ。 「おめでたい空気は入学式で完全に消えました。中学受験であんなに勉強してきたのに、ホッとする間もなく、次は東大を目指す学校に入ったのか……と。そのことに今さらながら気づき、家族でおののいていた次第です。私は『大悟は絶対、授業についていけない』と思い、その足で、近所の寺小屋と呼ばれている塾の先生のところに、ごあいさつがてら相談に行ったんです。中学受験の頃もずっとお世話になっていたので……」 すると、その寺小屋の先生が大悟君に向かって穏やかに、こう助言したのだそうだ。 「勉強はコツコツやる者を見放さない。君はこれからも、この教室で自習しなさい」 大悟君は部活の後は毎日のように、その塾の自習室で過ごすようになり、その日習ったことの確認と次の単元の予習に努めたという。 「大悟は3歳から小3までアメリカで過ごしたので、英語にはちょっとだけアドバンテージがあったんです。それで、ほかの科目で差をつけられている同級生に変な劣等感を持たずに済んだことは幸いでした」 最初の定期テストで英語の成績が上位だったため、クラスメイトから「やるな!」という目で見られたという大悟君。そのこともやる気アップにつながったそうだ。 次のページ 中3で鉄緑会入り、高校で「東大に入る!」と宣言できるほどに 前のページ123次のページ 関連記事 中学受験で全校合格、しかしすぐ不登校に……「半狂乱になった」心配性の母親の告白中学受験生の母を悩ます「勉強嫌いな弟」、姉は医学部に強い私立に合格したのに!「ボリュゾ」の中学受験はなぜ大変? 「絶望しかなかった」平均偏差値49の母の実体験中学受験、国語の長文問題を投げ出す「精神年齢が低い息子」が覚醒したワケ中学受験、小6秋の模試で「合格率20%以下」――「親が第1志望校を変更」の過去を引きずる28歳女性