声優・鈴木達央、退所の背景は? 関係者は「櫻井孝宏の影響」を指摘
10月31日、声優・鈴木達央が20年以上所属したアイムエンタープライズからの独立を発表した。業界関係者は、「同じく不倫問題で世間を騒がせた櫻井孝宏の影響もあるのではないか」と推測する。
鈴木は2021年7月、ニュースサイト「文春オンライン」に、妻の歌手・LiSAがツアー中、20代の女性ファンを自宅に連れ込んでいたとスクープされ、相手に未発表音源を聞かせた疑惑も浮上。その後、体調不良により活動を休止し、アニメ『東京リベンジャーズ』(テレビ東京系)の龍宮寺堅役をはじめ、複数のレギュラーを降板。
同年12月に一部活動を再開し、翌年3月に本格的に復帰した際、事務所サイドは、ホームページに掲載した声明文で関係者やファンに謝罪しつつ、「弊社といたしましては鈴木達央と向き合い、人として、役者として誠実に歩んでいけるよう支えていく所存です」(原文ママ、以下同)とコメントしていた。
今回、鈴木は自身のXアカウントに文書をアップし、10月31日付で事務所を退所すると報告。「一昨年は皆さまに多大なご迷惑をおかけし」と不倫騒動について触れながら、「自身の今後を考え話し合いを経て双方納得の上で退所・独立という新たな挑戦へと踏み出す決断に至りました」と経緯を説明。スタッフやファンに感謝を述べつつ、「改めてこれからも作品作りに対し、誠意を込めて一歩ずつ一つ一つ丁寧に気持ちを込めてマイク前と向き合っていく覚悟でございますので、今後とも応援していただけたら嬉しいです」と決意を新たにした。
ネット上ではファンから応援の声が寄せられている一方、“円満退所”を強調していることについては、むしろ「『事務所に放り出されました』感が強い」といった意見が噴出。また、「最近あまり表に出てるイメージないけどフリーでやっていけるのだろうか」「守ってくれる事務所がなくなり、これから先はかなり険しい道になるかと思う」と手厳しい意見が上がっている。
果たして、業界関係者は彼の選択をどのように見ているのだろうか。
不倫騒動を起こした声優・櫻井孝宏は、子ども向けアニメの主人公も続投
「不倫騒動から2年以上たった今、『なぜこのタイミングで独立?』と感じる人も多いでしょうが、鈴木本人はそんなに期間が空いたとは思っていないのでは。複数の作品からの降板、『Ta_2』名義でボーカルを務めていた音楽ユニット・OLDCODEXの解散など、事務所と鈴木、双方で後始末が済むまでは、未来に向けての話はずっとできなかったのでしょう。それがようやく終わり、いよいよこれから先のことを考えていこうとしたとき、『禊は済んだのに新規仕事が入らない』という歯痒さを感じて、新しい環境で心機一転を図りたくなったのかもしれません」(声優業界関係者)
出演作の関連イベント現場では、「スタッフに対して横柄な態度を取るなど、素行の悪さもたびたび問題視されていた」(同)という鈴木。しかしその半面、彼には義理堅い部分もあったという。
「先輩声優と多く接するアニメの現場では、そのような場面は見られませんでしたし、プロとして粛々と芝居をこなしていましたよ。デビューしてからずっとお世話になってきた事務所に対しても、感謝の気持ちを持っていたと思います。それに事務所サイドも、20年以上苦楽を共にし、声優としての実力を十分認めていた鈴木だからこそ、相当の思いがあったはず。『迷惑をかけたから、仕事で返さなければ』『これまでずっと一緒にやってきたから、クビ宣告できない』という双方の胸の内を探り合い、ようやく曝け出した結果、このタイミングでフリーになったのではないでしょうか」(同)
また、鈴木が退所を決断した背景には、声優・櫻井孝宏の存在が影響しているとも指摘する。
「櫻井は、昨年9月に元声優女性と結婚していたことをスクープされたのち、複数の女性と長年不倫関係にあったことが発覚。今年3月末をもって所属事務所・インテンションを退所し、フリーで活動しています。しかし、鈴木以上の大騒動となったにもかかわらず、現在は、以前と同じように活動を続け、アニメ『ニンジャラ』(テレビ東京系)のような子ども向けアニメの主人公も続投。こうした姿から、鈴木も『フリーでやっていけるのでは』と思ったのかもしれません」(同)
なお、鈴木は11月6日時点で、個人のオフィシャルサイトは持たず、Xのほかインスタグラムで情報発信を行っている。
「彼はメールアドレスなど仕事の問い合わせ先を一切公開していません。おそらく、営業をしてくれるマネジャーと、スケジューリングをするデスク担当は、どこかに業務委託をしているはず。でないと、新規の仕事が入りにくくなりますし、周りにスタッフがいないと既存の仕事も回らなくなるでしょうから」(同)
古巣を飛び出し、新たなスタートラインに立った鈴木。不倫で失った信用は、これからの仕事ぶりで挽回していってほしいものだ。