映画『ゴジラ-1.0』口コミ上々! 興行収入大コケ&酷評続く山崎貴監督は返り咲きなるか?
東宝製作の実写『ゴジラ』シリーズとしては30作目となる『ゴジラ-1.0』が、11月3日に全国で上映を開始する。主演・神木隆之介、監督・山崎貴氏という布陣の同作は、業界内外で2023年公開映画の期待作として注目を集めている。
『ゴジラ-1.0』は、2016年7月公開の『シン・ゴジラ』(主演:長谷川博己、監督:庵野秀明氏)以来、7年ぶりのシリーズ最新作。舞台は、戦後間もない日本。帰還兵・敷島浩一(神木)や、彼と暮らすようになった大石典子(浜辺美波)ら戦火を生き延びた人々が、突如現れた怪獣・ゴジラに対し、生きて抗う術を探っていくという内容だ。
「『シン・ゴジラ』は公開当時、全国週末興行成績に基づく映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)で初登場1位を獲得。最終的な興行収入は82.5億円で、16年を代表する大ヒット作となりました。一方、『ゴジラ-1.0』は“ゴジラ生誕70周年記念作品”という位置づけとあって、制作サイドは相当な気合が入っているはず。主演の神木は人気、実力ともに申し分なく、山崎氏も数々の映画をヒットさせてきた実績があります」(同)
山崎氏といえば、05~12年にかけて公開された『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや、13年公開の『永遠の0』、14年と20年公開のアニメ映画『STAND BY ME ドラえもん』シリーズなどを世に送り出してきた。
『ゴーストブック』は大コケ、『ドラクエ』はファンから批判噴出
「名実ともに“大ヒットメーカー”である山崎氏ですが、ここ最近手がけた作品は、興収が伸び悩み、内容が酷評されるといった事態に。その一つが22年7月公開の『ゴーストブック おばけずかん』(主演:城桧吏)。絵本『おばけずかん』(講談社)シリーズが原作、さらに夏休み期間の公開ということで、親子層の集客が期待されたものの、332館という大規模上映だったにもかかわらず、映画ランキングでは初登場5位と低空スタート。最終興収も約4億3700万円と“大コケ”し、さほど話題にもなりませんでした」(同)
また、19年8月公開の『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(以下、『ドラクエ』)はスクウェア・エニックスが手掛ける国民的RPGゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』を3DCGアニメ化した映画だったが、ドラクエファンから猛バッシングを浴びることに。
「主人公・リュカの声優に佐藤健が起用されたほか、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、吉田鋼太郎といった豪華キャストで公開前から注目を集めていた『ドラクエ』ですが、いざ上映を開始すると、ネット上には『映像はキレイだけど、内容が最悪』『原作の良さが台無し』などの批判が噴出。しかも“オチ”に納得がいかないファンが多かったようで、『見なきゃよかった』との声も飛び交っていたほどです。ちなみに、最終興収は約14億2000万円でした」(同)
『ドラクエ』でガッカリさせられた層は特に、『ゴジラ-1.0』の監督が山崎氏という点で「見に行く気が失せる」「ドラクエファンだけじゃなく、ゴジラファンも敵に回すことになるかも」など、ネガティブな反応を寄せている。
「しかし、11月1日に『第36回東京国際映画祭』で『ゴジラ-1.0』が先行上映されると、鑑賞したネットユーザーから『興奮した!』『大ヒットしそう』という声が上がり、評判は上々。山崎氏が大ヒットメーカーとして返り咲く作品になるかもしれません」(同)
ロケットスタートを切って口コミも広がれば、今年の映画ランキングでも上位に食い込めそうだ。