【独自】旧ジャニーズ新会社の社長就任説――「のん」エージェント・福田淳氏の“意外”な業界評
旧ジャニーズ事務所が新たに立ち上げる新エージェント会社の社長に、コンサルティング会社「スピーディ」の代表・福田淳氏が就任するという報道が相次いでいる。創業者・ジャニー喜多川氏(2019年に死去)の性加害が、長年、野放しにされてきた背景には、同社が“同族経営”である点が指摘されているだけに、外部からの新社長招聘は前向きな一歩とみられているが、業界内では適性をめぐって否定的な声が出ているようだ。
すでに亡くなっているジャニー氏の性加害を正式に認めた旧ジャニーズ事務所は、10月17日に社名を「SMILE-UP.」に変更。同社は被害者に対する補償業務のみを行うとし、タレントのマネジメントや育成は新エージェント会社で手がけることを公表している。
「旧ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子氏から引き継ぐ形で、東山紀之がSMILE-UP.の新社長に。しかし、長年旧ジャニーズ事務所に所属してきた東山は、明らかに“内部”の人間で、さらにいえば経営に関してはズブの素人。そのため、彼が新しいトップを務めることには、世間から少なからず批判的な声が寄せられていたんです」(スポーツ紙記者)
当初、タレントのマネジメントを行うための新エージェント会社も、東山が社長に就任するとみられていたが、ここにきて状況が変わってきた。
「まだ正式に発表されていないものの、各週刊誌やスポーツ紙は“東山が新会社の社長を辞退する”と伝えており、さらに“新会社社長は福田淳氏”という断定的な報道も続出しています。福田氏は、15年にレプロエンタテインメントからの独立騒動を報じられ同社を退所し、16年に『のん』へと改名した能年玲奈のエージェントを担っていることで有名な人物。旧ジャニーズとは無関係の存在とあって、改革に期待する人も多数みられます」(同)
のんは完全復帰できていない――福田淳氏への疑問点
しかし業界内では、福田氏の介入を疑問視する人も少なくない。というのも、彼の業界評は、意外にも高くないようなのだ。
「のんは独立騒動で仕事が激減した後、CMや映画の仕事こそ続けているものの、完全復活できたかというと明らかにできていません。現在“旧ジャニーズタレント”の起用に慎重な姿勢を示すメディアが増えていますが、福田氏がその問題を解決していけるのか甚だ疑問。旧ジャニーズ事務所は、あくまで実業家としての実績や理念だけを見て福田氏にオファーをかけたにすぎないのかもしれません」(芸能プロ関係者)
また、福田氏はハリウッド式のエージェント業務を実践し、そこが評価されているが、一方で彼のスタンスは「他事務所を敵に回してしまう可能性もある」(同)という。
「福田氏は、問題を解決するというよりも、敵対関係の相手と真っ向から戦うスタンスなのだそう。というのも、『のん』という芸名は、元事務所・レプロの圧力により、本名の『能年玲奈』が使えなくなったため、致し方なく使用している……と世間的に認識されていますが、実際は勝手に『のん』と名乗っているだけという説がある。つまり、“被害者”を装うための戦略なのではないかというわけです」(同)
福田氏は、9月30日に配信された「J-CAST ニュース」のインタビュー記事で「『のん』という芸名に変えたことでブランディングは十分できています」など、名称によりイメージが確立できたと語っていたが……。
「能年玲奈の名前の使用について、実際のところはわかりませんが、ブランディング構築に利用された可能性があるレプロは、やはり福田氏のことを快く思っておらず、映画やCMにのんが起用されるという話を聞きつけると、相変わらず“圧力”めいた言動を取っているのだそう。福田氏の好戦的なスタンスが、レプロの不必要な怒りを買い、結果的にのんの仕事にも影響が及んでいるとあれば、それは大問題ではないでしょうか」(同)
「世論をかなり気にしている」旧ジャニーズ事務所の現在
そんな福田氏を新会社社長に起用したことで、旧ジャニーズ事務所が余計な問題を抱えることにならなければいいが……。
「旧ジャニーズ事務所はいま、世論をかなり気にしている。当初は『ジャニーズ事務所』の社名を『当面継続する』と言っていたものの、世間の批判を受け変更。東山が新会社社長を辞退したのも、彼は適任ではないという意見が多数みられたからでしょう。とにかく世間からバッシングされないように経営方針をコロコロ変えている印象なので、福田氏に対してネガティブな意見が寄せられれば、すぐに交代させると思います」(同)
旧ジャニーズ事務所の新体制が固まるのはいつになるのだろうか。