ママ友から「運動会の場所取り要員」にされた? うちのレジャーシートにママたち合流にモヤモヤ
引っ越してすぐ、息子の小学校で運動会が行われた。同校ではコロナ禍以降、運動会は2学年制で行われ、保護者も入れ替え制となっている。
「1・2年、3・4年、5・6年という形で、2学年ずつ運動会が行われる形です。全学年の家族が集まるわけではないので、場所取りはそこまで大変ではなかったのですが、入れ替え制のため、ほかの学年にきょうだいがいるママさんは大変そうでした。下の子の運動会が終わったら、一度退場して、もう一度場所を取り直さないといけないからです」
麻美さんにとっては、息子が転校して初めての学校行事。「早めに場所取りをして、いい位置で観覧しようと思っていた」という。そんな時、恵美子さんから、「良ければ一緒に観覧したい」と誘われたそうだ。
「夫は仕事なので、当日は一人で見る予定でした。『ひとりぼっちはさびしいなぁ』と思っていたところに、恵美子さんが声をかけてくれたので、『ぜひ一緒に応援しましょう』と答えたんです」
当日、麻美さんはレジャーシートを持参し、場所取りを行った。恵美子さんが合流すると、その後、彼女の親しいママ友2人もやって来たという。
「恵美子さんとは、保育園時代からの仲というママさんは、下の子2人も連れて来たため、計6人で観覧することに。あまり大きなレジャーシートではなかったので、子どもたちを優先して座らせると、私が座れなくなるほどぎゅうぎゅうになってしまったんです」
しかし、競技の時には、写真を撮るなどして動き回っていたため、「シートに座れないのはそこまで気にならなかった」という。
「3・4年の競技が終わると、入れ替え制なので親たちは帰るのですが、高学年の子どもがいる一部の保護者は、ルール違反ではあるものの、そのまま校庭に残っていたんです。恵美子さんは小3の息子以外に、小6の娘もいるので、どうするのかなと思っていたところ、『このままシートを貸してくれない?』と聞かれました」
麻美さんは、入れ替え制のため、一度、退場したほうが良いのではないかと思ったものの、恵美子さんには言えなかったそうだ。
「それに、わが家のシートを貸すとなると、私がズルして場所取りしているみたいで嫌だったのです。でも、うちは転校してきたばかりだし、恵美子さんはPTAの会長とも親しそうだったので、『歯向かったら、学校での立場がなくなるのでは……』と思ってしまって……。恵美子さんも『大丈夫。ちゃんと返すから』と言って取り合ってくれず、結局、そのままにして私は退場しました」
あとになって麻美さんは、「恵美子さんは最初から、場所取り目的で私に声をかけたのではないか」と感じるようになった。
「恵美子さんは、私と一緒に見ようと言っていたのに、ほかのママ友を連れてきた。もしかしたらうちが用意したレジャーシートに、みんなで座るつもりだったのかもしれません。場所取りに使われたみたいで、残念な気持ちになりました。しかも、そのまま私が用意したレジャーシートで上の学年の運動会も観覧したのかと思うと、なんだかモヤモヤするんです」