ママ友との手料理持ち寄りホームパーティーに、1人だけ「デパ地下高級スイーツ」持参ってアリ?
ママ友同士の付き合いで、最もトラブルになりがちなのが金銭問題ではないだろうか。幼稚園や保育園など毎日顔を合わす間柄のママ友だと、例えば、割り勘などで自分の負担分が多くなっても、「揉めると気まずいから」という理由から、なかなか言いだせないケースも少なくない。
今回のケースでは、事前に「手料理の持ち寄り」と決めていたにもかかわらず、亜美さんは市販のものを持ってきてしまった。真紀さんには防ぎようのなかったことだろう。
亜美さんは、今回の分は自分で負担するつもりだったようだが、結局割り勘になったとあって、彼女も「みんなの料理の材料費も負担したい」と申し出るのが筋なのではないだろうか。全員で負担し合えば、真紀さんのモヤモヤした気持ちも、少しは解消されたと思う。
ともあれ、今後、同様の会を開く場合、真紀さんにできることといえば、亜美さんに、「LINEグループで当日の打ち合わせをする段階で『料理が苦手』『市販の総菜を持って行きたい』などと具体的に相談したらどうか」と、アドバイスすることではないだろうか。
お金の話はなかなか言いづらいものだが、参加者によっては、アレルギーなどで食べられない食品がある人もいるかもしれないし、それぞれ好き嫌いもあるはず。みんなにリクエストを募る流れで、「支払はどうするか」と聞けば、自然と誰かが割り勘を提案してくれるだろうし、「みんなの食材費も出し合う」など、金銭面での負担を公平にする形に持っていけるように思う。真紀さんと亜美さんはとりわけ仲の良いママ友だけに、こうした助言もできるのではないか。
ママ友同士は、子どもありきの関係性であり、また年齢や職業も違うため、お互いに気を使い、遠慮しがちだ。そのために良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうこともある。今回の亜美さんの行動は、まさしくそうではないだろうか。自分の料理よりもおいしい市販の惣菜のほうが良いと判断したものの、かえってママ友に金銭的負担を強いてしまった。
ママ友付き合いでこうしたでわだかまりを残さないためには、なるべく最初の段階で相談することが大事といえる。特に金銭に関する問題は、お互いに、事前確認を徹底するのがいいのかもしれない。