ママ友との手料理持ち寄りホームパーティーに、1人だけ「デパ地下高級スイーツ」持参ってアリ?
そんなある日、ママ友同士で運動会の打ち上げをしようという話が持ち上がったという。
「うちの幼稚園では、保護者も運動会の運営を手伝うのがルール。当日のテント設営から、入場整理と案内、入園希望者のお子さんにおみやげセットを準備するなど、さまざまな業務を手分けして行っていました。それまで、あまり交流がなかったママ友とも仲良くなったので、運動会の打ち上げをかねて、お庭のプールで水浴びができる一軒家のママ友宅で、持ち寄りのホームパーティーを開くことになったんです」
LINEのグループチャットで、ママ友たちと料理や飲み物などはどうするかを相談し、手料理を持ち寄ることになった。
「みんなショッピングモールまで惣菜を買いに行くのは手間なので、花見の時のように、おにぎりや唐揚げ、ポテトなど、手作りの総菜を持ってくることに決めたんです。飲み物だけ重いので、家を提供してくれるママさんが用意してくれることになり、みんなで割り勘して負担しようと思っていました」
しかし、ママ会の当日になり、亜美さんが突然、市販の総菜を持ってきたという。
「亜美さんは、『ごめんなさい、私、料理に自信がないから』といって、お取り寄せの餃子や、わざわざ市内中心部のデパ地下に行って購入したスイーツを持ってきたんです。用意するのに手間がかかっているうえに、金額も高そう……。亜美さんは最初『お金のことは気にしないで』と言っていましたが、無断で食べるわけにもいかず、結局、『飲み物代以外に、亜美さんの持ってきた分もみんなで負担しよう』という流れになりました」
真紀さんは、「とはいえ、みんなも手料理を作ってきた分、材料費はかかっているので、なぜ亜美さんの購入品だけ割り勘に……と、ちょっとモヤモヤとしました」という。お金を掛けないはずが、結局、高くついてしまったことにも、真紀さんは納得できないそうだ。
「確かに亜美さんは、以前から手作り料理を振る舞うことはなかったし、今回は私のような気心が知れたママ友だけの集まりではなかったので、最初から買ってくるつもりだったのかもしれません。今回集まったママ友たちとは、またホームパーティーをやろうという話もしていたんですが、毎回、高価な総菜やスイーツを買ってこられると声を掛けづらいし、家を提供してくれたママ友も結局、割り勘になってしまって気の毒でした」