娘が「すみっコぐらし」のグッズを友達にあげてしまった! お礼は折り紙と手紙だけって許せる?
最近、歩美さんは、愛理さんの友達付き合いで困っていることがあるそうだ。
「息子は、特定の少数の友達と仲良くするのではなく、大勢のクラスメイトが一気にうちへ遊びに来て、途中で公園に行く……という遊び方をしていたのですが、愛理は仲のいい2~3人の女の子とばかり一緒に過ごしていて、その子たちが代わる代わる毎日遊びに来ています。そのうちの1人は、ママに会ったことがないので、何かあった時に困るなぁとは常々思っていました」
ある時、愛理さんの持ち物で気になることがあった。
「愛理の筆箱を見たら、鉛筆や消しゴムが減っているんです。それにぬいぐるみも1つなくなっていました。『この前、買ってあげたばかりじゃない』と聞いたら、家に遊びに来た三奈ちゃん(仮名)にあげてしまったと言うんです。三奈ちゃんは、3年生になって初めて同じクラスになった子で、さっき話した“ママと面識がない子”。三奈ちゃんは娘の好きな『すみっコぐらし』のキャラクターを気に入って、『欲しい』と言ったみたいで、愛理がプレゼントしたそうです」
もともと家に遊びに来ていたのは保育園で一緒だったママさんの子どもが多かったので、「気軽に連絡が取れた」という歩美さん。しかし子どもが小3にもなると、交友関係が広がり、相手の家庭を把握しきれなくなったそうだ。
「三奈ちゃんのママは、あまり保護者会などには来ないので、顔もよくわからないんです。息子の時のゲームソフトのように高額ではないですが、ノートや文房具、ぬいぐるみなどを勝手にあげるのはよくないと思いました。娘にも『金銭のやりとりではないけれど、パパとママが働いて買ったものなのだから、そういうことはしないで』と伝えたんです」
しかし、愛理さんから驚くような反論をされたという。
「愛理は『あげたんじゃない。お礼をくれたよ』と言い、折り紙の作品や、メッセージの書かれたノートの切れ端が入ったビニール袋を持って来たんです。子ども同士なので悪気はないのでしょうが、新品の文房具やぬいぐるみのお礼を、折り紙や手紙で済ませてしまっていることに、強い違和感を抱きました」
そこで、歩美さんは三奈ちゃんのママに手紙を書いたそうだ。
「もしかしたら、うちに遊びに来ていることを知らないかもしれないので、手紙にはまずそのことを書きました。それから、愛理が文房具やぬいぐるみをあげてしまったことを記し、『お互いそういうことはしないようにしませんか』『ご家庭でも三奈ちゃんに注意してほしい』と書きました」
その手紙を三奈ちゃんに『パパかママに渡してね』と伝え、託したという歩美さん。しかし――。
「その後、公開授業で三奈ちゃんのママと会う機会があったのですが、何も話しかけてこなかったんです。私だったらすぐ謝るのに……。たまらずこちらから『こんにちは』と声を掛けたのですが、『こんにちは』と受け流されてしまって、『私の手紙読んだのかな』『読んだのに何も伝わってない?』と、それ以来モヤモヤしています」