闇金社長が暴露! 悲惨な末路を辿った名優、テレビから消えたワイドショー司会者とは?
「不動産、いいところにたくさん持っていたんだけど、全部(抵当権などが)目一杯ついていてな。M資金の話を力説されたこともあったし、結果として、いろんなヤツの食い物にされたんじゃないか」
「いい役者だったのに、もったいなかったですよね」
「ああ、でも中身は最悪だったぞ。亡くなる1週間くらい前のことだったかな。あいつ、再貸付を断ると、右翼の名前を出して脅してきてさ。それを社長(金田社長が下積みしていた頃の会社の社長)に報告したら、会長(有名暴力団組織の方)が抑えてくれて、慌てて謝りにきたのが最後だったんだよ。この話、親分も、ご存じでしょう?」
ギラギラと輝いてみえるほどに、切れ味の鋭い目つきを持つ50代前半の親分さんが、タバコを片手に低いダミ声で答えます。
「ええ、自分は会ったことないですけど、オヤジから聞いています。見た目と違って、癖の悪いヤツだったみたいですね。そういえば話は変わりますけど、いま安田社長のところ、ワイドショーの司会をやっている男にカネを出していませんか?」
「え? なぜ、それをご存じで……」
「ウチの若いのがやっているトイチ屋(10日で1割の金利で融資する闇金業者のこと)で、いま出していましてね。申し込みの時に本人の口から聞いたんですよ。あいつ、毎日テレビに出てしゃべっているけど、相当に摘んでいる(多くの業者から金を借りているということ)ようで……」
話を聞いた途端に顔色を変えた安田社長は、宴会に参加している男性司会者の担当者を呼びつけて、早めに回収するよう指示していました。親分さんのところと取り合うわけにはいかないからと、頭を搔きながら恐縮していた姿を思い出します。
その数カ月後、件の司会者が借金まみれであることがスポーツ新聞で報じられると、彼の姿はブラウン管から消失することになりました。後に自己破産されたと聞きましたが、親分さんのところは完済されたそうで、その力を見せつけられた次第です。
※本記事は事実をもとに再構成しています
(著=るり子、監修=伊東ゆう)