サイゾーウーマン芸能お笑い芸人オードリーはなぜ売れ続けるのか 芸能 秋からレギュラー番組がスタート! オードリーは、なぜ売れ続けるのか? 若林の「トーク力」と春日の「才能」をテレビ関係者が語る 2023/08/11 18:00 村上春虎(ライター) 芸能ウラ情報 テレビで見ない日はないオードリー(C)サイゾーウーマン 今年6月、若林正恭と春日俊彰からなるお笑いコンビ・オードリーが、12年間レギュラーを務めた『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)を卒業した。 「これまで同番組では、和牛、阿佐ヶ谷姉妹といったコンビが卒業していきました。その理由に関しては、いずれも“賞味期限切れ”がささやかれていましたが、オードリーの場合はステップアップという見方が強い。今年の秋からハライチと共に『オドオド×ハラハラ』という新番組が、フジテレビ系木曜夜8時からスタートするからです」(テレビ業界関係者) この番組は、元テレビ東京の佐久間宣行氏がプロデュースするバラエティで、6月に特番としてオンエア。SNSを賑わせるなど好評だったことからレギュラー放送に昇格するという。 オードリーが「一発屋の雰囲気」を跳ね除けた背景 『M-1グランプリ2008』(テレビ朝日系)で準優勝を勝ち取ってブレークしたオードリー。春日はピンクベストのいで立ちと「トゥース!」の決めポーズ、そしてドケチキャラで主要バラエティ番組を一周したが、当時は「一発屋の匂いも漂っていた」(同)そう。 しかし、そんな空気を跳ね除け、今やバラエティに欠かせない存在となっている2人。15年もの間売れ続る背景には、どのような成長階段があったのだろうか。 「大きかったのは、レギュラーラジオでの若林の“覚醒”です。若林のトーク力に注目していた放送作家の藤井青銅氏が、このままでは一発屋で終わると危機感を抱き、『M-1』準優勝直後にニッポン放送の編成局長に『オードリーで特番をやりませんか』と打診。2009年10月、『オードリーのオールナイトニッポン』(以下ANN、同)がスタートします。このラジオでの14年間はまさに、若林の成長記録と言ってもいいでしょう。たとえば、人見知り芸人だった彼がガールズバーに通ってそれを克服するなど独特の方法論、その実践過程を包み隠さず番組内で話すなどしてきました」(同) 若林のトークがラジオで覚醒した一方、春日もまた、さまざまな番組で才能を開花させていったという。 「『炎の体育会TV』(TBS系)では、フィンスイミング、ボディービル、格闘技、エアロビクスなどに次々と挑んではその強靭なフィジカルで結果を出してきました。『得する人損する人』(日本テレビ系)では東大受験に挑戦し、クイズ番組でも好成績を収めています。また、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のドッキリでは狂気じみた我慢強さを披露するなど、どの番組でも“使える”人材であることを証明したのです」(同) そして19年、先述の佐久間氏の尽力によって冠番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)がスタート。これがさらなるブレークのきっかけになったようだ。 「それまでも『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)などでMCを務めてきた彼らでしたが、コンビを代表するテレビ番組には出会っていなかった印象。しかし、台本も打ち合わせもない『あちこちオードリー』は、若林のトーク力をさらに世間に知らしめることができたはず。テレビ版『ANN』とも言うべきか、2人が率先してボヤいたり愚痴ったり、自分たちの葛藤、本音をさらけ出すことで、それにつられてゲストが胸襟を開く様子が見えます。この番組でオードリーのステージはもう一段階上がったといえるでしょう」(同) 上記のどの番組が欠けていても、今のオードリーはなかったのだろう。『オドオド×ハラハラ』ではどのような笑いを提供してくれるのか、楽しみだ。 ぺこぱはレギュラー3本失い、ティモンディはテレビマンを批判? 失速したお笑い芸人の業界評 一時はテレビで見ない日はないほど人気を集めたものの、今年春から週レギュラーが3本も減ってしまったお笑いコンビがいる。シュウペイと松陰寺太勇からなるぺこぱだ。 ...サイゾーウーマン2023.08.05 3時のヒロインはネプチューンになれるか? MC向きの女性芸人をテレビ関係者が考察 さまざまなキャラクターの女性芸人が切磋琢磨している昨今。“ひな壇芸人”としてだけでなく、番組MCを務められる技量があれば、今後もテレビ業界で生き残るための大きな強...サイゾーウーマン2023.07.19 『なりゆき街道旅』新MCのハナコにつけられた“汚名”――業界関係者が明かす「3人の違和感」 テレビ業界には、働きに対して不相応なギャラをもらっている芸能人を揶揄する“ギャラ泥棒”という言葉がある。ここ最近も、この不名誉なレッテルを貼られているタレントがい...サイゾーウーマン2023.07.08 村上春虎(ライター) 1976年生まれ。バラエティ番組や情報番組などテレビ番組の制作に携わる傍ら、現場で見聞きした情報やリサーチしたネタをネット記事で放出する。 最終更新:2023/08/11 18:00 トゥース! 関連記事 なすなかにし、「ブレーク前の確変状態」!? ロケ番組で重宝される“熟練の技”霜降り明星は「まるで空気」、3時のヒロインは「伸びしろなし」!? 「お笑い第7世代」に総崩れの危機テレビ関係者が告白! 「コロナの影響でぱったり消えた」お笑い芸人は誰?さらば青春の光・森田、アインシュタイン・河井は評判上々! テレビマンが明かす業界評Snow Man・宮舘涼太、バラエティ好調で「良い意味で浮いている」「これまでと流派が違う」とテレビマン期待の声 次の記事 今週の人気記事ランキング >