管理栄養士のおすすめNo.1はデニーズ! ファミレスの2023年「夏限定メニュー」をジャッジ
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
人気ファミレスチェーン店の夏メニューは麺づくし!
暑い日々が続く中、涼しげな夏限定メニューを展開しているのが各ファミレスチェーン店です。夏バテで食欲がないときでも食べやすい冷麺や、スタミナのつくウナギまで、よりどりみどりの夏メニューから、管理栄養士の猪坂先生におすすめナンバーワンを決めてもらいます!
※値段はすべて税込価格
――今回はファミレスの夏メニューを猪坂先生にジャッジしてもらおうと思います! 各チェーン店が今年も季節限定のメニューを用意しているのですが、全体的に麺類が多いのが特徴です。
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 夏は、そうめんや冷やし中華、冷製パスタ、冷やしうどんなどの冷たい麺類がおいしく感じられますよね。
麺類のメリットの一つとしては、つるつるしていて食べやすいため、夏バテ中でも無理なく栄養補給に活用できるという点があると思います。
もう一つは、こういった麺類の原料である小麦は、漢方の考え方では、どちらかというと体を冷やす傾向があるとされているので、特にうどんやそうめんなどは体の熱を抑えるのに役立つかもしれません。
管理栄養士おすすめのファミレス夏メニュー(1)
ジョナサン「エスニックトムヤム冷麺」(1,099円)
――ではさっそく、ファミレスの夏メニューを見ていこうと思います! ジョナサンは冷麺をアレンジした「エスニックトムヤム冷麺」というメニューを展開しています。
猪坂 トマトやパクチーなどが入っていますが、これらの緑黄色野菜はβカロテンが豊富です。βカロテンは抗酸化作用が強く、活性酸素の発生を抑えてくれるため、細胞の老化防止に役立つといわれているんですよ。
さらに添えられているレモンから、紫外線による肌ダメージを抑えるビタミンCを補給できるところもうれしいポイントです。
トムヤムスープの辛みのもとである唐辛子を摂取すると汗をかきますが、その後、汗が蒸発するときに体の熱を奪っていくため、食後は涼しさも感じられると思いますよ。
管理栄養士おすすめのファミレス夏メニュー(2)
ジョナサン「盛岡冷麺」(989円)
――ジョナサンではシンプルな「盛岡冷麺」も用意されていますね!
猪坂 トムヤムスープは辛味や酸味があるので、そうしたものが苦手な人は盛岡冷麺がいいでしょう。
具材もスタンダードな冷麺ですね。ゆで卵や鶏肉などでたんぱく質を、トマトやオクラ、ネギ、キムチなどから野菜類の栄養をとれる点がおすすめポイントです。
具はどれも低脂質で、胃への負担が少ないところもいいですね。キムチに含まれる唐辛子には食欲増進作用もあるので、夏バテしているときでも、自然と食欲がわいてくるのではないでしょうか。
管理栄養士おすすめのファミレス夏メニュー(3)
ジョナサン「国産 うなぎ丼 お吸い物つき」(2,529円)
――同じくジョナサンの「国産 うなぎ丼 お吸い物つき」はどうでしょうか?
猪坂 栄養価の高いうなぎをファミレスで手軽に食べられるなんて、すごくいいと思います。
うなぎには疲労回復に役立つビタミンB1や、血行を促進してくれるビタミンE、目や粘膜の健康を保つビタミンAなどを豊富に含みます。うなぎのタレの香りも食欲を刺激しますよね。
ただしこれだけでは野菜が足りないので、サラダなどのサイドメニューをプラスするとより栄養バランスが整いますよ!
管理栄養士おすすめのファミレス夏メニュー(4)
デニーズ「冷麺風カペリーニ」(990円)
――デニーズの「冷麺風カペリーニ」は、ただの冷麺ではなくアレンジが効いていて、ちょっと面白いですね。
猪坂 カペリーニとは、非常に細いタイプのロングパスタのことで、さっぱりとした味付けに合う麺なので、こういった冷麺風のアレンジとの相性は抜群だと思います!
トッピングのローストポークでたんぱく質を、キムチや長いも、トマト、水菜などで野菜の栄養もとれるためバランスも良いですね。カロリーも443kcalとパスタの中では低めなので、減量中の方にもおすすめです。