『ラヴィット!』によって視聴者が離れた? テレビ関係者が明かす『ひるおび』不調の原因
恵俊彰が司会を務めるお昼のワイドショー『ひるおび』(TBS系)。以前までは“昼の王者”だったものの、最近は不調が続いている。
「『ひるおび』の視聴率が好調だったのは数年前まで。2021年には、裏番組の『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)第2部(正午~午後1時)の年間平均視聴率が、初の民放横並びトップを記録しました(世帯5.8%、個人2.9%、ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)」(芸能ライター)
7月20日の『ワイド!スクランブル』第2部は、世帯5.1%、個人3.0%。それに対して 『ひるおび』の「午後」は世帯4.6%、個人2.4%と完敗。なお、『ひるおび』は前半の10時25分から11時までを「0部」、11時から11時55分までを「午前」と分割して放送しているが、いずれも大方、世帯2%、個人1%ほどと低い結果が続いている。
『ラヴィット!』のスタートで、シニア層がテレビ朝日に流れた?
テレビ業界関係者によると、『ワイド!スクランブル』と大差がついたのは、21年3月にスタートした『ラヴィット!』(TBS系)が若干影響しているのではないかという。
「『ラヴィット!』は朝8時から9時55分までの放送ですが、同番組においてTBSは、それまでのワイドショー路線を捨て、ターゲットを若者層にシフトしました。そのため、この枠についていたF3(50歳以上女性)、M3(50歳以上男性)が離れてしまったんです。同時間帯、テレビ朝日は『羽鳥慎一モーニングショー』『じゅん散歩』と、徹底したF3、M3シフトを敷いていますから、TBSを見ていたシニア視聴者はテレ朝に流れ、そのまま続いて始まる『ワイド!スクランブル』を見るようになった可能性があります」(テレビ業界関係者)
一方で、ネット上では司会の恵に対しての批判も少なくない。
「Twitterでは、『上から目線』とか『偉そう』といった言葉が目につきます。恵は良い意味でも悪い意味でも、昔の香りを残すタレント。大橋巨泉、みのもんた、関口宏といった大御所司会者を見慣れている人であれば違和感を持たないのでしょうが、若い世代には受け入れがたいのかもしれません」(同)
14年間にもわたり、昼のワイドショーとして放送されてきた『ひるおび』。番組スタート時は44歳だった恵も、今や58歳。そろそろ新しい風を吹き込まないと、番組の存続自体が厳しくなってしまいそうだ。