『VIVANT』トップも『ハヤブサ消防団』が逆転の可能性? 『転職の魔王様』はワースト入り【夏ドラマ初回視聴率ランキング】
ワースト1位は、成田凌主演『転職の魔王様』(フジテレビ系/個人3.2%)と、若村麻由美主演『この素晴らしき世界』(TBS系/個人3.0%)で、ともに世帯平均5.4%だった。
『転職の魔王様』は、大手広告代理店を3年たたずに退職した未谷千晴(小芝風花)が、人材派遣会社の敏腕キャリアアドバイザー・来栖嵐(成田)のもとで、“見習い”として働き始めるという“転職・爽快エンターテインメント”。本来、“月10”枠は2ケタを取ることも珍しくないものの、前の時間帯で放送されている“月9”『真夏のシンデレラ』の数字が振るわない影響もあってか、同枠では類を見ない低空発進となってしまった。
なお、2番手の小芝は、7月19日付のニュースサイト「週刊女性PRIME」によると、来年1月クールの同局“木曜劇場”枠で放送される『大奥』で主演を務めるとか。
小芝は今年4月期の主演ドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)以降、『転職の魔王様』、12月~来年1月放送の主演ドラマ『あきない世傳 金と銀』(NHK BS)、そして『大奥』と、ほぼ休みなく連ドラ撮影が続くため、一部ファンから「活躍はうれしいけど、少し休ませてあげてほしい」と体調を気遣う声も見られる。
一方、“木曜劇場”枠で始まった『この素晴らしき世界』は、平凡な生活を送る主婦が、ひょんなことから大女優になりすましながら二重生活を送る“なりすましコメディー”。
当初は鈴木京香が主演と発表されていたが、5月11日に体調不良による降板を発表。この影響で当初の予定よりも話数が削除されたという。
ネット上では、「今期で一番面白い」「若村麻由美の演技がいい」と好意的な声が上がる一方で、「やっぱり鈴木京香で見たかったなあ」と残念がる声も。若村にとって、プライム帯の民放連ドラ主演は千載一遇のチャンスといえるだけに、存在感を発揮してほしいところだが……。
『ばらかもん』、裏番組『向井くん』に逆転勝利?
ワースト3位は、杉野遥亮が民放GP帯連ドラ初主演を務める『ばらかもん』(フジテレビ系)で、初回の世帯平均は5.9%(個人3.3%)。裏番組で同日に始まった赤楚衛二主演『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)の初回6.0%をわずかに下回った。
『ばらかもん』は、ヨシノサツキ氏による同名コミックが原作。2014年にはアニメ版『ばらかもん』(日本テレビ系)が放送されたほか、スピンオフ漫画『はんだくん』が16年にTBS系でアニメ化されており、初の実写化に多くのアニメファンも注目している。ゆえに、ネット上では「ドラマは、アニメに比べて○○だ」とアニメ版と比較する声も目立つ。
また、「さわやかな雰囲気が朝ドラっぽくて素敵」と朝ドラファンから好意的な反応が寄せられている同作だが、19日放送の第2話では、残念ながら世帯平均5.3%(個人3.1%)までダウン。
しかし、『こっち向いてよ向井くん』が第2話で5.1%まで落ち込んだため、『ばらかもん』が「水10対決」で逆転勝利する可能性もあるだろう。
見逃し配信動画サービス「TVer」で視聴する層が増えているのか、ランキング対象の12作品のうち、半数以上が世帯平均6%台以下となった今期。下位は団子状態であるため、今後大きな順位変動があるかもしれない。