サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿大学付属校で娘が伸びたワケ コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験生の親を悩ませる“学校選び”――「大学付属校」で恥ずかしがり屋の娘が伸びたワケ 2023/06/24 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) コラム 中学受験で大学付属校に進学するメリット――高大連携授業とは? ところが、由芽さんは現在、その学校の系列大学には通っていない。アメリカの大学で学んでいるそうだ。めぐみさんはこう証言した。 「大学付属校のメリットの一つに高大連携授業というものがあるんです。系列大学の教授が出張授業をしに来たり、逆に系列大学の講義に参加することもできました。早い段階から、大学生とも話ができるので、中高と学年が上がるごとに、世界がドンドンと開けていったのかな? って想像しています」 大学付属校に通うメリットとしては、大学受験を気にしなくてもいいので、受験を意識する授業というより、探求を深めるような講義を受けられる点が挙げられる。さらに、校風が自由な学校が多いので、部活や趣味でも、自分の好きなことを究められるなどは、よく聞くところだ。 由芽さんも軽音楽部に所属しながら、アニメ同好会にも顔を出し、茶道部も兼部。さらには、系列大学にも顔を出すようになり、めぐみさんいわく「いつの間にか積極性を身に着けていた」とのこと。 「この学校に入って、一番うれしかったのは、由芽が徐々に積極的な明るい子になっていったことなんです。それまでは、どちらかといえば、友達の意見に自分を合わせるような面があったんですが、相手の意見も聞きながら、自分の意見も堂々と述べられるようになっていて……。そばで見ていても、学校に行くのが楽しくて仕方ないって感じだったので、この学校にして本当に良かったと思いました」 次のページ 系列大学に進学すると思っていた娘が「アメリカの大学に行きたい」 前のページ123次のページ 関連記事 中学受験、大手塾を辞めたのは間違い? 家庭学習で合格した私立の「大学進学実績」に不安中学受験を小6で撤退――「公立中学の内申点」に不信感を抱く母が、3年間でわかったこと中学受験で第1志望に合格も、GW明けから「不登校」に――犯人探しに奔走した母の答え中学受験生の母が、PTA委員に立候補したら……仲良しのママ友とトラブルに!?中学受験で最難関私立合格! 即「鉄緑会」入りの生徒もいる中、落ちこぼれた息子