『ペンディングトレイン』第8話、「残酷」「キャラ崩壊」と視聴者を困惑させた展開とは?
山田裕貴主演の連続ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)。6月9日放送の第8話の展開に対し、困惑する視聴者が相次いでいる。
同ドラマは、同局プロデューサーの着想をもとに、人気脚本家・金子ありさ氏が書き下ろすヒューマンエンターテインメント。カリスマ美容師・萱島直哉(山田)、消防士・白浜優斗(赤楚衛二)、体育教師・畑野紗枝(上白石萌歌)らを乗せた電車の5号車が未来(2060年)へワープし、乗客たちが極限下に投げ出される様子が描かれる。
※以下、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』第8話のネタバレを含みます。
第8話では、元の世界につながるワームホールをトンネル内に出現させ、5号車の車両ごと23年に戻ることを計画。そのための電力を求めて、直哉らが地面に埋まった電線をたどっていくと、変電所を発見。車両に電線を巻き、変電所の電源を入れる。
タイムワープに備えて、5号車に乗り込む乗客たち。最後に直哉が乗ろうとするも、突如強風が吹き荒れ、目の前に木が倒れてくる。さらに、6号車の植村憲正(ウエンツ瑛士)と加古川辰巳(西垣匠)も直哉を突き飛ばしながら5号車に乗り込んできたため、なかなか乗ることができない。
すると、これまで単独行動を取っていた田中弥一(杉本哲太)が現れ、直哉の乗車をアシスト。田中が外からドアを閉めると、乗客たちはタイムワープに成功したが、着いたのは23年ではなく、26年5月1日であった……。
『ペントレ』山田裕貴がまごつくシーンに賛否「手に汗握った」「安っぽい」
これまで悪役に思えた田中が、突然直哉を助ける展開に、「田中さん、カッコ良すぎるでしょ!」「田中さんがヒーローとは、面白い展開!」と釘付けになるネットユーザーが続出。
一方、直哉が5号車に乗れず、まごつくシーンに対しては、「手に汗握った!」と好意的な声がある一方で、「そんな小さい木くらい、直哉なら余裕で跨げそうだけど……」「直哉はなんで寝そべってるの? 急に演出が安っぽくなった」とツッコミが相次いだ。
また、主人公らが元の世界に戻る手段を見つけながらも、6号車の乗客に声をかけるシーンがなかったことから、「帰れるかもしれないという話を6号車に伝えず、しれっと未来に置き去りにしてて残酷」と違和感を訴える視聴者が続出。
中には、「6号車は荒くれ者が多いから、危害を加えられることを懸念して誘わなかったのでは?」との考察も見られるが、正義感の強い優斗は、序盤で「みんなを助けたい」と言っていただけに、「キャラが崩壊してる」と感じた人も少なくなかったようだ。
なお、第8話は世帯平均視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、6週連続で5%台を記録。視聴率はイマイチながら、全話配信している動画配信サービス・Netflixでは、テレビ番組の再生数ランキングで国内トップ10入りを果たしており(今月12日現在)、ネットで視聴している人も多い様子。
6号車を置き去りにする展開が、物議を醸している第8話。今後、この“らしくない行動”の理由は明らかになるのだろうか。