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『ペンディングトレイン』第7話、「ヒゲ伸びない問題」に終止符――視聴者からのツッコミ対策か

2023/06/05 15:40
仲宗根由紀子(エンタメライター)
山田裕貴の画像
Getty Imagesより

 山田裕貴主演の連続ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)。6月2日放送の第7話で描かれた主人公の“ヒゲ剃り”シーンに対し、多くのネットユーザーが反応を示した。

 同ドラマは、同局プロデューサーの着想をもとに、人気脚本家・金子ありさ氏が書き下ろすヒューマンエンターテインメント。カリスマ美容師・萱島直哉(山田)、消防士・白浜優斗(赤楚衛二)、体育教師・畑野紗枝(上白石萌歌)らを乗せた電車の5号車が未来へワープし、乗客たちが極限下に投げ出される様子が描かれる。

※以下、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』第7話のネタバレを含みます。

 第7話では、ネイリスト・渡部玲奈(古川琴音)と不動産会社のサラリーマン・明石周吾(宮崎秋人)が、魚を獲れる場所を見つけるも、6号車の住人が領土を主張。すると、直哉が突然、移住すると言い出し、5号車の乗客に別れを告げて6号車へ向かう。

 その後、直哉は6号車の職人・植村憲正(ウエンツ瑛士)とチンチロリンで対決。負けたら自身の商売道具であるハサミを提供するが、勝ったら5号車の乗客が食料を調達する際、領土を主張しないよう約束させ、これに勝利する。


 また、高校生の佐藤小春(片岡凜)は、自身が妊娠していることを恋人の江口和真(日向亘)に告白し、姿を消してしまう。紗枝が雨の中、小春を探していると、直哉に遭遇。他人を信用できず、孤独な道を選ぶ直哉を、紗枝は背後から抱きしめる。

 そんな中、大雨から逃れるように裏切者の田中弥一(杉本哲太)が5号車に乗り込み、無理やり貫通扉(車両間の扉)を開放。その奥に、元の世界につながるワームホールが出現する。

『ペンディングトレイン』、「ヒゲがまったく伸びない」のツッコミに、急きょ対策か

 怒涛の展開に、ネット上では「もうすぐ元の世界に戻れそう! 正直終わってほしくない」「優斗と紗枝がくっつくのかと思ったら、直哉に恋愛フラグ! 面白い」と好意的な声があるほか、「このロケ、すごく大変そう」「大作映画を見ているような、大がかりなロケ」と撮影規模に驚きの声も見られる。

 また、サバイバル生活2~4日目が描かれた第2話あたりから、乗客の男性陣に対して「ヒゲがまったく伸びない」とのツッコミが相次いでいた同作。

 しかし、第7話の序盤で、直哉がシェービングレザーを使って自身のヒゲを剃るシーンが描かれたため、「みんなが『リアリティない』ってうるさいから、急きょヒゲ剃りシーン入れた?」「このヒゲ剃りしてますアピールは、ツッコミ対策かな?」といった反応が散見された。


 なお、第7話は世帯平均視聴率5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。第3話以降、5%台が続いており、微妙な数字といえる。だが、全話を配信しているNetflixでは、「TV番組TOP10(日本)」の6位(5日現在)となっており、ネット配信では健闘しているといえそうだ。

 次回、いよいよ“未来編”が完結するという同ドラマ。ヒゲ剃りシーンの登場でリアリティが増した同作だが、果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。


仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/06/05 15:42
毎回、丈の見せ場作ってくれてありがとう