管理栄養士が「ドミノ・ピザではスープを選ぶ」ワケ! チェーン店別おすすめサイドメニュー
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
宅配ピザチェーン店のサイドメニューが楽しすぎる!
家族や友人同士で手軽にシェアできるのが魅力の宅配ピザ。店によってそれぞれ個性豊かなピザを展開しているので、好みは分かれるかもしれません。
ところで、今回注目したいのはピザではなくサイドメニュー! 人気チェーン店はサイドメニューも驚くほどバラエティ豊かで、今までピザしか頼んだことのない人は損しているかも!? 栄養士の猪坂先生にピザとの相性の良さや栄養面を見てもらいながら、おすすめのサイドメニューを選んでもらいました。
※ここで紹介するメニューは店舗により取り扱いがない場合や販売地域内でも未発売の場合があります。
――友人を家に呼ぶときや、雨で外出したくないときに頼りになるのが宅配ピザです。栄養士の視点から見て、ピザにはどんな魅力がありますか?
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) ピザからとれる主な栄養的メリットは、エネルギー源になるという点です。
ピザ生地の主な材料は小麦粉で、さらに、オリーブオイルやマヨネーズなどの脂質を含むソースが使用されているため、効率よくエネルギーを補給できるでしょう。
さらに、量は少なめではあるものの、サラミやソーセージ、えびなどのたんぱく質源となるものや、トマトやアスパラ、マッシュルームなどの野菜・きのこ類がトッピングされているというのも、良い点だといえます。
――今回は人気チェーン店のサイドメニューがテーマですが、やはりカロリー対策としてはサラダが欠かせないでしょうか?
猪坂 そうですね、ピザのように糖質や脂質を多く含むものを食べすぎると、体内で栄養が余って脂肪蓄積が進みやすくなってしまいます。
そのため、ピザの前菜として、サラダなどの野菜から水溶性食物繊維をとるのがおすすめです。水溶性食物繊維には、余分な糖や脂の吸収を防ぐ働きがあるため、積極的に取り入れていくと良いでしょう。
フライドポテトは皮付きor皮なし? 栄養価に違いは?
――今回は「ピザーラ」「ドミノ・ピザ」「ピザハット」の定番チェーン店のサイドメニューを見ていきたいんですが、どのお店にも必ずポテト系のメニューがあります。栄養士の視点から見て、ポテトメニューの中でもおすすめなのはどれでしょうか?
猪坂 ポテトを揚げたメニューは脂質の多いメニューですが、特にハッシュドポテト系のメニューは表面積が大きく油をたくさん吸いやすいので、脂質をより多く含む傾向があります。
それよりは、くし形など大きめにカットされたポテトを選ぶと、少しでも油の摂取量を抑えられるので良いと思いますよ。
――ちなみにフライドポテトの皮付きと皮なしでは、栄養価に違いがあるのでしょうか?
猪坂 じゃがいもの皮には食物繊維や鉄分が多く含まれているため、皮つきと皮なしを比較すると、皮つきのほうがそれらの栄養を少し多くとることができますね。
食物繊維が多い分、少し消化の負担は上がるかもしれませんが、全体的に見ると皮の比率はそこまで高くないため、大量に食べるということでなければ、あまり気にしなくても良いのではないでしょうか。
栄養士おすすめ宅配ピザチェーン店サイドメニュー(1)
ピザーラ「旨辛チキン」&「骨なしフライドチキン」
――ではピザーラ、ドミノピザ、ピザハットのサイドメニューを具体的に見ていきましょう。まずはピザーラからおすすめのメニューを教えてください。
猪坂 ピザーラのサイドメニューは、チキンの種類が豊富ですね! 「トッピングの少ないピザを選んだため、サイドメニューではチキンからたんぱく質を補いたい」というときは、「旨辛チキン」や「骨なしフライドチキン」を選ぶことをおすすめします。
ピザーラのチキンメニューには、ほかに「クリスピーチキン」や「ピザーラナゲット」などもありますが、一般的にクリスピータイプのチキンは、衣の比率が高く油を吸収しやすいため、糖質や脂質が多めになりがち。
また、ナゲットタイプの場合は、中身はお肉だけではなく、肉にでん粉などを混ぜてまとめている場合があるため、たんぱく質がやや少なめになることがあります。
それらと比較すると、普通のフライドチキンタイプのほうが、糖質や脂質の摂取を抑えつつ、たんぱく質を補給するのに役立つのです。