このドラマが転機に!?

春ドラマで「株を上げた俳優」5人! SixTONES・森本慎太郎はカメレオン俳優

2023/05/16 19:10
仲宗根由紀子(エンタメライター)
春ドラマで「株を上げた俳優」5人! SixTONES・森本慎太郎はカメレオン俳優
山田裕貴(Getty Imagesより)

 各局で絶賛放送中の春ドラマ。その演技力や存在感、役のハマり度合いなどが高く評価され、注目度が上昇した俳優も多いようだ。

 そこで今回は、視聴者の声をもとに、今期の連ドラ出演で株を上げた俳優を5人ピックアップしたい。

春ドラマで株を上げた俳優5人

・SixTONES・森本慎太郎(日本テレビ系『だが、情熱はある』)
・北村有起哉(テレビ朝日系『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』)
・高杉真宙(フジテレビ系『わたしのお嫁くん』)
・山田裕貴(TBS系『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』)
・生見愛瑠(テレビ朝日系『日曜の夜ぐらいは…』)

SixTONES・森本慎太郎、「Jのデ・ニーロ」評のゆえん

 1人目は、『だが、情熱はある』で南海キャンディーズ・山里亮太役を演じるSixTONES・森本慎太郎。放送前は、“陽キャ”で知られる森本が、卑屈さのにじみ出る山里に寄せるのは「不可能では?」と懸念する声も多く聞かれた。しかし放送がスタートすると、「ちゃんと山ちゃんに見える!」と多くの視聴者に驚きをもたらした。

 ただ、今回の山里役は森本にとって相当の準備が必要だったようで、先月15日放送のラジオ『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)に出演した際には、役作りの苦労を吐露。


 森本いわく、もともと「(自分の中に)本当に山里さんの要素がゼロ」だったため、山里関連の映像やネタ、ラジオを聞き込むことで「しゃべりやクセ、強弱、アクセントのつけ方、自分がエピソードトークを話す時のオチに持っていくまでのワードとして残したい言葉を、どういう感じで組み立てるか」をとことん研究し、「自分の中に落とし込んでいく」作業を重ねたとか。その結果、山里の持ち味である「妬み・嫉(そね)み」の感情が森本の中でも湧き上がってきたという。

 最近では、昨年4月期の『ナンバMG5』(フジテレビ系)で演じた大丸大助役や、同7~9月に『ZIP!』(日本テレビ系)内ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』の錦鯉・長谷川雅紀役といった、原作モノのキャラクターや実在モデルが存在する役が続いている森本。そのカメレオンぶりから「Jのロバート・デ・ニーロ」との呼び声も高い彼は、『だが、情熱はある』の出演後、さらにドラマ界での需要が高まりそうだ。

“東出昌大の後釜”北村有起哉、主演作増加しそう?

 2人目は、桐谷健太主演の木曜ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』に出演中のベテラン俳優・北村有起哉。彼は、シリーズ前作『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』(2020年1月期)で桐谷とダブル主演を務めた東出昌大から、エリート検事のポジションを引き継いだ格好だ。

 東出不在の今シーズンに対し、ネット上では「でっくん(東出の愛称)がいないと物足りない」と不満の声も見られるが、それ以上に「東出の後釜の北村さん、やっぱりうまい! さえないおっさん役が最高」「演技力がレベチ(“レベルが違う”の意)。北村さんのおかげで、前回より断然面白いし、ドラマに旨味が加わる」と北村を絶賛する声が多数上がっている。

 また、名バイプレイヤーとして映画やドラマ、舞台に引っ張りだこの彼だが、主演作が多くないこともあり、「このドラマで知った」という視聴者も意外と多い模様。中には、「なぜテレ朝は、桐谷と北村のダブル主演にしなかったのか?」と疑問の声もあり、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』が北村の主演作を増やすきっかけになるかもしれない。


『わたしのお嫁くん』高杉真宙のアクスタが争奪戦に!

 3人目は、『わたしのお嫁くん』で、主演・波瑠の相手役を務める高杉真宙。汚部屋で暮らすズボラ人間・速見穂香(波瑠)が主人公の同作において、高杉は神レベルの家事力で穂香の世話をする後輩・山本知博を演じている。

 21年4月に芸能事務所・スウィートパワーから独立して以降、ますます活躍している印象の高杉。特に今回の知博役は「ハマり役」と評判で、「波瑠の相手役の俳優、演技うまいな」「高杉くん、どんな作品にも器用になじめてすごい!」と評価する声も目立つ。

 ちなみに、フジテレビのオフィシャルショップでは、同ドラマのオフィシャルグッズとして、波瑠や高杉、仁村紗和、竹財輝之助など8人の写真をそれぞれプリントした「わたしのお嫁くん トレーディングアクリルスタンド」を1個990円で販売。

 同商品は全8種からランダムで封入されているとあって、お目当ての俳優をゲットするため、ファンが奮闘している様子。現在、SNS上では「【譲】波瑠、仁村紗和、佐伯大地、古川雄大 各1つずつ 【求】高杉真宙」などと高レートで高杉のアクリルスタンドを求める書き込みが相次いでおり、彼の人気の高さを物語っている。