コラム
暗黙のママ友ルールウォッチング

タワマンで暮らすママ友のSNS投稿にモヤモヤ……私とのファミレスランチは“なかったこと”に?

2023/05/14 16:00
池守りぜね(ライター)

 学生時代など、ある一定期間を同じ場所で過ごした間柄というのは、つい「みんな同じ」と思ってしまいがちだ。しかし、就職や結婚などで、生活水準や環境は変わるものだけに、いつまでも「みんな同じ」というわけではない。

 ブランドアイテムのように、わかりやすい自慢ならば、興味がない場合スルーできる。しかし、SNSを通して可視化される華やかな交友関係や、責任のある仕事を任されている姿を見せつけられるのは、お金で買えるブランド物よりもつらいのではないだろうか。

 今は女性の社会進出が進み、子どもがいてもバリバリ仕事をするというのも普通となってきた。しかし、子育て中のママの中には、さまざまな事情により、そうしたくてもできない人が相変わらず多い。バリバリ働きたいけれど、軽作業のパートタイマーや専業主婦をしているという話はよく耳にするものだ。

 今回のケースだが、奈央子さんが個人のSNSアカウントの内容を制限する必要はないと思う。由香里さんも気を病むのなら、奈央子さんのアカウントをミュートすべきだろう。SNSでのトラブルは、見ないことで解決することもある。同じママという立場でも、置かれる状況は千差万別。自分の心が病まないように工夫することも手ではないだろうか。

 しかし一方で、もし奈央子さんが由香里さんらと今後も仲良くしたいという場合、少しだけ相手が自分のSNSを見たときにどう思うか(特にママ友によってSNS投稿の扱いを変える点)を考えてみるのもアリなのかもしれない。仕事での成果や社会的地位のある人との交流のみを上げていると、周りからはどうしても「自慢」と捉えかねられない。SNSの投稿内容は、大なり小なりママ友付き合いに影響をもたらすもののように思う。



池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2023/05/14 16:00
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