WithGreen、クリスプ・サラダワークス……サラダ専門店、管理栄養士のおすすめメニューは?
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
専門店の高級サラダは意外にコスパがいい!?
このところ増えている「サラダ専門店」。サラダに特化したメニューを豊富に取り揃えており、価格帯は少々お高め。おいしそうだけど野菜だけの食事に1,000円以上出すのはちょっと気が引ける……なんて思っている方も少なくないのでは?
しかし、サラダ専門店だからこそ楽しめる、おいしく栄養価の高いメニューがあるのも事実! ここでは、栄養士の猪坂先生に「明日食べたくなるサラダ専門店の魅力」を徹底的に解説してもらいます。
――最近はサラダ専門チェーン店を街中でも見かけるようになりました。「クリスプ・サラダワークス」や「WithGreen」など、人気店では1,000円以上するメニューがざらにあり、少々高い気がして躊躇してしまうのですが……。
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 確かにサラダ専門店のメニューは決して安くはありませんが、「外食で栄養豊富な野菜をバランスよくとりたい」「摂取エネルギーを抑えつつ栄養もバランスよくとりたい」という人にとっては、コストパフォーマンスが高い選択肢だと思いますよ。
例えば、クリスプ・サラダワークスではケールやルッコラ、赤キャベツなど、栄養価が高いものの普段あまり家では使わないような食材を手軽にとり入れることができます。また、自宅で同じようなサラダを作ろうと思うと、多種類の食材を買ってきて下処理をする必要がありますが、そんな手間も省けますね。
そして、野菜だけではなく実はライスやチキンなどがトッピングされているメニューも多いので、意外と栄養バランスがよく腹持ちが良いという面もあります。
――今まではサラダを家で用意するのが面倒なときは、コンビニやファミレスを利用することが多かったのですが、サラダ専門店ならではの魅力ってなんですか?
猪坂 自分の好きな食材を選んで組み合わせることができる点です。
例えば、「前日食べすぎて調整したいときは野菜中心でヘルシーに」「しっかり栄養をとりたいときはライスやたんぱく質をたくさんトッピングしてがっつりと……」というように、そのときの気分や状態に合わせたサラダを作ってもらえます。
臨機応変にメニューを選んだりカスタマイズできたりするので、その時の自分が必要とする栄養を補える点が一番大きなメリットだと思います。
――さきほど「トッピングによっては腹持ちもいい」という話も出てきましたね。
猪坂 サラダのメインである野菜に含まれる食物繊維は、体内で水分を吸収して膨らみます。なので水分と一緒にたっぷり食べるとおなかがいっぱいになった感覚を得られやすいです。
ただし、野菜のみにするのではなく、ライスやさつまいも、コーンなど、糖質を含むトッピングを選ぶのがおすすめです。糖質を摂取すると血糖値が上がり、満腹感を得ることができるからです。
また、アボカドやナッツをプラスしたり、ドレッシングはオリーブオイルを選んだりして、良質な脂質を補給するのもおすすめですね。脂質は消化に時間がかかり、腹持ちが良いからです。
さらに「よく噛むこと」と「食事に20分ほどかけること」で、満腹中枢が刺激され、おなかいっぱいという感覚を得られやすくなります。そのため、ほうれん草やパクチーなどのようなやわらかい野菜だけでなく、大根や紫キャベツ、にんじん、豆などのように食感のかたい食材をトッピングするのも良いです。自然と咀しゃく回数が増え、ゆっくり食べることができるため満腹だと感じやすくなります。
栄養士がすすめる腹持ち抜群サラダ(1)
WithGreenの「低温ローストポークのサラダ」
――今回は人気サラダチェーン店「WithGreen」と「クリスプ・サラダワークス」のメニューの中から、特に腹持ちがいいものをチョイスしていただこうと思います! まずは「WithGreen」でおすすめのメニューはどれでしょうか?
猪坂 WithGreenの腹持ち抜群メニューといえば「低温ローストポークのサラダ」です。これは国産豚モモ肉のローストや、豆、にんじん、玄米、しめじなどがトッピングされたサラダです。
こちらのメニューには、生のにんじんや豆、玄米など、かための食感の食材が入っているので、自然とゆっくりよく噛んで食べることになります。そのため、食べている間にきちんと満腹中枢を刺激してあげることができますね。
WithGreenの玄米はややかための食感に仕上げられているという特徴があるので、食べ応え抜群。また、野菜やきのこ、豆だけでなく、豚肉もしっかり入っているため、「お肉を食べた!」という満足感も得られやすいですね。