『ウルトラマンZ』の平野宏周、主演映画『妖獣奇譚/忍者VSシャーク』は新たな“胸キュン”作!
数多くの特撮ヒーロー作品を手掛けてきた坂本浩⼀監督の最新映画『妖獣奇譚/忍者VSシャーク』が絶賛公開中だ。
同作は、『ウルトラマン』『仮面ライダー』『スーパー戦隊』シリーズで知られる特撮界の巨匠・坂本氏が監督を務めた“国産サメ”映画。
舞台は江戸時代の閉鎖的な漁村。不老不死の力を得るため、忍術でサメを操り村人を脅かす邪教集団の首領に、忍者が戦いを挑む姿を描いた物語で、『ウルトラマンZ』(テレビ東京系、2020年6月~12月)の平野宏周と、『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系、15年10月~16年9月)の西銘駿がダブル主演を務めている。
さらに、『仮面ライダー響鬼』(05年1月~06年1月)、『仮面ライダー電王』(07年1月~08年1月)に出演した中村優一も敵役で登場。忍者、サメ、ゾンビ、スプラッターと、要素が盛りだくさんかつ特撮ファン必見のノンストップエンターテインメントムービーだ。
「サイゾーウーマン」では、主人公・潮崎小太郎役を務める平野さんにインタビュー。撮影の裏側や、映画の見どころについて語っていただいた。
『ウルトラマンZ』坂本浩⼀監督との間にある絶対的な“信頼感”
——今回、坂本監督からのオファーで出演を決めたそうですね。
平野宏周(以下、平野) はい。マネジャーさんから「こういう映画の出演の話をいただいていて、坂本監督がメガホンを取られる作品」と聞いて、「絶対に出演したいです!」とすぐに返事をしました。台本を読み、今までにない斬新な作品だと感じましたし、監督は絶対に素敵な映像に仕上げてくださるので、ぜひご一緒したいと思いました。
撮影中は、ちょくちょくキャラクターに関して坂本監督と話をさせていただいたんです。僕が演じた小太郎は、今まで挑戦したことがないアウトローな役柄なので、「大丈夫ですかね?」と相談したんですが、監督が「平野くんに絶対合ってると思うから大丈夫だよ」って言ってくださって自信を持てました。
——確かに、小太郎は、『ウルトラマンZ』で演じられていたナツカワハルキとは違う、クールな印象の役柄で、とてもギャップを感じました。お互いに絶対的な信頼感があるお二人だからこそ、この企画が実現したんですね。役作りではどんなことを心がけましたか?
平野 男らしいキャラクターでアクションシーンもたくさんあったので、撮影に向けて、体を大きくしようと、筋トレをしました。あと、“目つき”は意識しましたね。口元を隠しているシーンが多かったので、目の表情で感情を表現するようにしていました。
坂本監督からもアクションシーンなどで、「まばたきをしちゃってるから、気を付けて」とアドバイスをいただくこともあったので、“目の動き”は小太郎を演じる上で、すごく重要だったように思います。
——ご自身と小太郎の共通している部分はありますか?
平野 小太郎との共通点はないですね……(笑)。でも、“ザ・王道主人公”というより、こういう“ダークヒーロー”に憧れがあったので、演じていてとても楽しかったです。
——役者さんの中には、現場で役のスイッチが入る人と、日常生活の中でも役に入り込む人がいるかと思います。平野さんはどちらのタイプですか?
平野 僕は、日常生活の中でも役を意識しちゃうほうです。家でいざセリフを覚えようとすると、あんま覚えられないんですが、電車に乗っているときに、ふと頭の中で反芻したりすると、だんだん頭に染み込んできて、よく覚えられます。無意識のうちに少し体が動いてしまっていることもあると思います。今回演じた小太郎は、力強くて野性的なイメージがあったので、自然と胸を張って堂々とした歩き方をしていたかも(笑)。
——平野さんは、西銘さんとのシーンが多かったと思います。撮影にあたり、どんなことをお話しされましたか?
平野 同じ特撮出身という共通の話題があったので、仲良くなるスピードがすごく早かった気がします。学年でいうと、西銘さんのほうが2つ年上なんですが、同じ目線に立って話してくれました。お互いに意見を言える関係になれましたし、時には僕を立ててくださって、時には引っ張ってくださって……という感じだったので、すごく安心して撮影に臨めました。
今回2人で主演を務めさせていただきましたが、僕たちが現場を引っ張っていったというわけではなく、どちらかというと、「坂本監督と一緒にいい作品を作らせていただきたい」という気持ちでキャストが一つにまとまっていったように感じます。楽屋でも、みんなでずっと話しているような、本当にアットホームな現場でした。
——ちなみに、中村さんとは映画『ウルトラマントリガー エピソードZ』(22年)で共演されていますが、今作でご一緒されてみていかがでしたか?
平野 中村さんは“優しいお兄ちゃん”という感じで、本当に気遣ってくださいますし、中村さんが現場にいるだけで安心する。現場を盛り上げてくれたりとか、引っ張ってくれるので、気持ちが楽になるし、頼りになる存在です。劇中では絡むシーンがそこまで多くなかったんですが、すごく存在感があって素敵だなと思いましたし、また共演の機会があれば、次はもっとお芝居でやり合ってみたいです。