井ノ原快彦こそジャニーズの“顔”にふさわしい――トニセンコンサートに見た“やさしい世界”
イノッチが社長に向いていると思う理由はほかにもある。
彼は言うまでもなく、21年11月に解散したV6の元メンバー、そして年長組である「20th Century(トニセン)」のメンバーだ。トニセンは、これも本人たちがよくネタにしているが、当初は年少組の「Coming Century(カミセン)」との格差が激しく、あらゆる場面で格下扱いされていた。
V6解散後、そんなトニセンだけがグループとして存続するという変則的な“その後”をたどることになった。このトニセンを“残した”というところも、注目したいポイントだ。というのも、解散後、メンバー全員がソロ活動に移行せず、兄組だけではあるものの、グループとしての形を残したのは、これはもう、ファンのためというほかない気がするのだ。
トニセンという箱を残し、V6解散後も楽曲を発表し、コンサートも開催してくれる。さらには、今年5月の退所を発表した三宅健に明るくエールを送り、すでに退所した森田剛の誕生日にはお祝いのメッセージを発信してくれる――こうしたトニセンの行動には、ファンへの思いやりが感じられ、そのメンバーであるイノッチこそまさに、 “みなさまに愛される”ジャニーズの“顔”にもってこいだと思うのだ。
ちなみに、トニセンファンもまた、ギスギス度が低いというか、平和な印象がある。先日のコンサートの際にも、銀テープを多く取ったファンが、取れなかったファンのために「ご自由にお持ちください」というような状態で、置いていくという光景が見られた。こうした“やさしい世界”を生み出せるのもまた、トニセン、そしてイノッチの魅力だろう。
中居正広やTOKIOはもういない。ヒガシ(東山紀之)やKinKi Kidsは王子様感が強く、Jr.にとっては近寄りがたいところがあるかもしれない。 そんな中、落ち着いた大人の男性の雰囲気を持ちつつ、 いい意味での普通さ、ちょうどいい庶民さを持つイノッチは、やはりジャニーズアイランドの社長になるべくしてなったのではないか。
「そんなこと、僕は最初からわかってたんだよ。50歳近くになったら、ユーがもっと愛されるようになるって。不細工だったユーも、いい顔になるよって。そうだ、今ならアイドル誌に出ていいよ! ユー、撮られちゃいなよ! 」
天国からジャニーさんの声が聞こえたような気がした。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン