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[ジャニーズツッコミ道場]

7 MEN 侍・中村嶺亜が歩み続けた「不憫」の歴史――「Jr.大賞」第1位に思うこと

2023/04/01 18:00
太田サトル(ライター、アイドルウォッチャー)
Jr.大賞1位の面構え(写真:サイゾーウーマン)

 7 MEN 侍・中村嶺亜の歴史とは、不憫の歴史である。

 ものすごく失礼で申し訳ないのだけれど、そんなことを思いながら、ずっと彼のことを見てきた。

 しかし今年、「Myojo」(集英社)恒例の読者投票企画「あなたが選ぶJr.大賞」で、「恋人にしたい」部門の第1位を獲得したのだ。

<第1位 7 MEN 侍 中村嶺亜>

という字ヅラだけで、胸が熱くなってしまった。

 昨年の同部門は、見事1位を獲得した松田元太以下、Travis Japanのメンバーが7人全員トップ10入りするという無双ぶりを見せ、その勢いのまま年内に世界デビュー。つまり今年は、上位を占めた7人がごっそり抜けた中での開催となり、どんなランキング変動がみられるかと思っていたが、なんと嶺亜が第1位! このとき感じた嶺亜の“報われた感”について、今回は書き記していきたい。

キンプリ候補から外されてしまった中村嶺亜の“不憫”

 嶺亜の入所は2009年。オーディション合格後すぐ、鳴り物入りで結成されたスノープリンス合唱団のメンバーに選出された(現HiHi Jetsの井上端稀らも選抜)。いわゆる正式デビュー扱いではないものの、同ユニットはCDをリリースし、出演映画が公開され、さらには企画枠ながら『NHK紅白歌合戦』にも出場している。

 冒頭で嶺亜のことを「不憫」と述べたが、スタートは不憫どころか超エリートだ。しかし、スノプリといえば、当時激推しされていた森本慎太郎(現SixTONES)ありきといって差し支えないユニットで、その実、“慎太郎と仲間たち”状態であったことは間違いない(映画の主演ももちろん慎太郎だった)。いきなりこのようなグループの一員になれただけでもすごいと捉えられるが、そこはかとない不憫さが漂う。

 そんなふうに、常に“なんとなく”いい場所に、“なんとなく”いたものの、だからこそ不憫さが際立っていたのが、この中村嶺亜なのだ。

 その後、Sexy Zoneが11年秋にデビューすると、そのバックとして、結構いいポジションについた嶺亜。2ndシングル「Lady ダイヤモンド」のMVで見せたてんとう虫の着ぐるみ姿のかわいさも話題を集め、一時期は岩橋玄樹、岸優太、神宮寺勇太あたりと一緒のラインで活躍していた。

 しかし、そこにやって来たのが、当時、関西Jr.の平野紫耀と永瀬廉。彼らと一緒に組まれたのが、「Sexy Boyz」と名付けられたユニットだった。一方、当時の嶺亜は高橋海人や現在は退所した角田侑晟ともパフォーマンスを披露することもあったのだが、そうこの顔ぶれ、のちのKing&Princeなのである。嶺亜は、いつの間にかキンプリ候補から外されてしまったわけで、なぜそうなったかはわからないが、これは不憫中の不憫といえるだろう。

 さらにその後、同じくスノプリで活動していた年下のJr.・橋本涼(現HiHi Jets)がソロ歌唱する際、なぜかバックを務めたこともあり、やはり不憫さを感じてしまった。

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