グウィネス・パルトロー、スキー事故めぐる裁判で無罪に! 原告側にかけた“言葉”にネット注目
2016年にユタ州のスキーリゾートで、グウィネス・パルトローに当て逃げされ後遺症が残る大けがを負ったとして、76歳の男性が30万ドル(約3,900万円)の損害賠償を求めて起こした裁判の判決が現地時間30日、同州の裁判所で下った。陪審員は男性の訴えを認めず、「ぶつかってきたのは男性」だと反訴したグウィネスの訴えを認め、「事故の原因は100%男性にあった」「グウィネスに損害を与えた」として彼女が求めていた損害賠償金1ドル(約130円)を支払うよう男性に命じた。グウィネスは法廷を去る際、男性に言葉をかけたといい、ネット上では「グッド・ラック」と言ったのではないかと大きな話題になっている。
3月21日から始まったこの裁判の様子はYouTubeなどで配信され、夢中で視聴する人が続出。グウィネスの無表情っぷりが話題になっていたが、24日には証言台に立ったグウィネスと原告であるテリー・サンダーソンの女性弁護士、クリスティン・ヴァンオーマンとのやりとりが「コミカルすぎる」と話題に。
グウィネスは「後方から近づいてきた人が、私のスキー板の間にスキー板を入れてきて」「うなり声を上げながら後方から体を押し付けられたから、性的暴行されているんじゃないかととっさに思った」と淡々と発言。そんな彼女にクリスティンは、「損害賠償1ドルを求めて反訴されていますが、テイラー・スウィフトが(元ラジオDJから性的暴行を受けたと主張して)起こした損害賠償1ドルの裁判を彷彿とさせますよね。テイラーとは仲の良いご友人なんですか?」と問いかけ。
また、グウィネスは、2人の子どもたちにつけたインストラクターに9,000ドル(約117万円)を支払ったと報じられているが、クリスティンは「高額なスキー旅行だったのに、この事故のせいで台無しになってしまったんですよね」「半日スキーできなくなってしまって。(事故で)膝を痛めたのでマッサージに行かれたんですよね?」などと、グウィネスのセレブっぷりを印象づけるような質問を連発。
ネット上では、「事故とは関係ないじゃん。ただのセレブインタビューみたい」「コントみたい」だと大盛り上がり。「コメディバラエティ『サタデー・ナイト・ライブ』やテレビアニメ『サウスパーク』で絶対にネタにされるよね。楽しみ」「再現映画が製作されるんじゃない?」といった声が続出した。
翌25日には当事者のテリーも証言台に立ち、「事故後、私の生活は一変してしまった」「楽しみだったスキーができなくなった」「記憶力が衰えた」などと涙ながらに語った。しかし、記憶力の低下は加齢によるものと考えられ、事故後、自身の娘たちに「俺は有名人になるぞ」というメールを送っていることから、「イメージを大事にするセレブだからすんなり金を出すだろうと、裁判所に訴えたのではないか」と感じる人が多く、TwitterやTikTok上には「グウィネスは嫌いだけど、今回は同情する」「勝ってほしい」といった応援の声が多く書き込まれた。
そして28日には、グウィネスの子どもたちの証言が読み上げられ、当時9歳だった長男モーゼス(16)は、「ぶつかった瞬間は目撃していない」が、「(テリーが)倒れているところは見た」「スキーインストラクターは落ち着いていたけど、母は動揺しており『ファック! あなた私に衝突してきたのよ!』と怒鳴り声を上げていた」と証言。
当時11歳だった長女アップル(18)も「ぶつかったところは目撃していない」と述べた上で、「(昼食に)やってきた母は動揺しており、どうしたのかと聞いたら『クソ野郎にぶつかられた。後ろから衝突してきたのよ』と事故のことを教えてくれた」「母はこれまで見たことがないほどショックを受けていた」「昼食後、私はスキーに戻ったけど、母はマッサージに行った。すごく心配したことを覚えている」と振り返っている。
ネット上では、「メンタルヘルスやウェルネスに敏感なグウィネスなのに、子どもの前では汚い言葉を使うんだね」「彼女らしいといえば彼女らしい」と話題に。
こうして大きな注目を集めた裁判は、30日、ついに審判が下され、陪審員は「ぶつかったのはテリーのほう」「非は100%テリーにある」と判断。グウィネスが求めていた損害賠償1ドルを支払うよう、テリーに命じた。
テリーは1ドルのほか、グウィネスの弁護士費用も支払わなければならない。今回のグウィネスの弁護士はどことなく頼りなさげだと感じる人が多かったが、A級セレブの彼女が雇うのだからかなり高額な報酬を求める弁護士だろうとみられており、ネット上では「この判決がきっかけとなり、セレブから金をむしり取ろうとする人が少しでも減るといいね」との声が上がっている。
裁判に勝利したグウィネスは、法廷を出る際にテリーの肩に手を当て、声をかけた。彼女の弁護士は、米メディア「ET」の取材に対して、「I wish you well(あなたの幸運を祈ります/お元気で)」と声をかけ、テリーは「ありがとう」と返したと明かしているが、ネット上では「Good luck(がんばってね)」と言ったのではないかと推測する声が多く、「私の弁護士費用はめちゃくちゃ高額だから、がんばってちょうだい」「残りの人生、がんばってね」という皮肉なんじゃないかと大盛り上がりしている。