親ウケの良い&悪いタレント

仲里依紗『えるえる』きゃりー『えいごであそぼ』……現役ママに聞く、Eテレ芸能人の“親ウケ度”

2023/03/19 15:00
田口るい(ライター)
仲里依紗『えるえる』きゃりー『えいごであそぼ』……現役ママに聞く、Eテレ芸能人の“親ウケ度”
仲里依紗のYouTubeチャンネルは、登録者数178万人!(C)サイゾーウーマン

 歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが、4月4日にスタートする子ども向け英語教育番組『えいごであそぼMeets the World』(NHK Eテレ)に出演することが発表された。きゃりーは「新米魔法使い」という役柄で出演し、子どもたちとともに英語に親しんでいくそうだが、ネット上の親世代を中心に物議を醸している。

 『えいごであそぼMeets the World』は、現在放送中の『えいごであそぼwith Orton』の後継番組。『with Orton』3月3日放送回では、Dr.JASON(ジェイソン博士)役で出演するお笑いタレント・厚切りジェイソンの卒業を示唆する内容が放送され、同日にはTwitterで「厚切りジェイソン」が日本のトレンド入りしていた。

 なお、同局は昨年12月、きゃりーを起用した単発番組『きゃりーぱみゅぱみゅのホリデーシーズン 世界のみんなと英語であそんじゃおう』を放送。海外でも活躍するきゃりーらしく、流暢な英語の発音を披露していたが、どうやら同番組はパイロット版だったようだ。

「同番組が厚切りジェイソンの卒業を匂わせると、ネット上で『突然の展開に、朝から涙が出た』『ショックすぎる』などと悲痛な声が続出。厚切りジェイソンの評判がかなりいいこともあって、後継番組に抜てきされたきゃりーには『厚切りジェイソンのほうがよかった』と厳しい声も目立ちます」(芸能ライター)

 きゃりーのみならず、芸能人を積極的に起用するようになって久しいEテレの子ども向け番組。中でも、4~6歳児対象の教育エンターテイメント番組『みいつけた!』は、声優としてサバンナ・高橋茂雄、篠原ともえ、トータス松本、DAIGO、市川正親、森山直太朗など、お笑い芸人や歌手、ベテラン俳優など、知名度の高いタレントを積極的に起用している。


 また、昨年4月には、仲里依紗をメインに起用した小学1~2年生向け国語番組『えるえる』がスタート。仲は子役が演じる火の妖精・ポポ、光の妖精・ビビ、水の妖精・テテの“お世話係の妖精”という役どころで、カラフルな衣装が「似合う」と好評だ。

 さらに、同番組の仲は、子ども向け番組のキャラクターに徹していることもあり、彼女が5代将軍・徳川綱吉役を演じたNHKドラマ10『大奥』の放送後には、ネット上で「同じ人とは思えん」「振り幅がすごい。さすが女優」と話題になったことも。

 そんな中、 Eテレをはじめとした子ども向け番組に出演する芸能人は、業界内で「何より“親ウケ”が大事」と指摘されている。実際、仲の評判を現役ママに聞くと……。

「仲さん自身が子育て中ということもありますし、私の周りには彼女のYouTubeを見ているママ友も多いんですよ。なので、『えるえる』の仲さんへの信頼度は高いと思いますね。その点、きゃりーさんはママウケがいいとは思えません。普段の彼女から離れた役柄を演じるのなら人気も出そうですが、新米魔法使い役は、あまりにも“きゃりーぱみゅぱみゅ感”が強すぎて……。もちろんきゃりーさんのファンならうれしいでしょうけど、私はキャラクターとして愛せるか不安です」(30代・子育てママ)

 今回話を聞いた現役ママからはダメ出しされてしまったきゃりー。『えいごであそぼMeets the World』のオープニング曲や歌のコーナーの楽曲は、きゃりーの音楽プロデュースで知られる中田ヤスタカが手掛けるというが、きゃりーワールド全開の同番組は、果たして“親ウケ”するのだろうか。



田口るい(ライター)

田口るい(ライター)

HIPOHOP系音楽誌の編集部勤務を経て、フリーランスとしてエンタメ系やカルチャー系の記事を執筆。推しはSixTONESのジェシー。

最終更新:2023/03/19 15:00
きゃりーのプロモーションビデオになりそう