キンプリ・永瀬廉、ドラえもん声優を“食って”いた! アニメ関係者が演技を絶賛
テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の劇場版最新作『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』が3月3日に公開され、全国映画館動員ランキング(興行通信社調べ、3月3日~5日)で初登場1位に輝いた。
『映画ドラえもん』シリーズ42作目となる今作は、誰もがパーフェクトになれる楽園「パラダピア」を舞台に、ドラえもんやのび太たちが冒険を繰り広げ、そこに隠された謎を解き明かしていくストーリー。物語の鍵を握るオリジナルキャラクター、パーフェクトネコ型ロボット・ソーニャを、King&Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉が演じている。
3日に全国380館で公開され、初日3日間で動員54万2000人、興収6億6300万円をあげ、初登場1位に輝いた同作。映画情報サイト「Yahoo!映画」でも、5点満点中「4.2点」を獲得(11日正午時点)するなど、高評価を得ている。
「SNS上には、実際に映画を見た人からさまざまな感想が寄せられており、特に、今作で声優に初挑戦した永瀬について、『声の演技が自然で、ゲスト声優感がなくて驚いた。いい役者だなあ』『ソーニャの声優さんってキンプリの人ってまじか!? プロの声優さんが演じてるのかと思った……』『声優初挑戦とは思えない、まさに完璧なハマリ役』『なんならディズニーとかで主役の声やってほしいかも』などと、好意的な意見が相次いでいます」(芸能ライター)
そんな永瀬について、ドラえもん役の声優・水田わさびや、のび太役の大原めぐみら共演者も、ウェブサイト「ぴあ関西版WEB」のインタビューで、「神キャスティング。永瀬さんの声は本当にソーニャにぴったりだった」(水田)「聡明な感じがぴったりですよね。台本を読んでイメージしたまんまの声でした」(大原)などと絶賛。
長年アニメ、声優業界に身を置く関係者からも、「気張らない自然な芝居をしている。声優初挑戦でこのレベルの演技は素晴らしい」と称賛の声が聞こえてくる。
「声優経験のあるジャニーズタレントでいうと、アニメ好きを公言しているSnow Man・佐久間大介やKis-My-Ft2・宮田俊哉は、日常的にアニメに触れていますし、声優に対してのリスペクトがある分、とても熱心に勉強してから現場に入っていましたし、アフレコもとても上手。永瀬は彼らのようなアニメオタクではないようですが、もともと俳優としての実力が高く、おそらくどんな仕事に対しても真摯に向き合うタイプなのでしょう。とても丁寧に声優としての芝居を確立していた印象で、正直、いつまでたっても芝居が上達しない水田の演技を“食って”いましたね(笑)」(声優業界関係者)
映画『ドラえもん』シリーズに出演したジャニタレといえば、木村拓哉が2020年に公開された『のび太の新恐竜』で重要キャラクターのジルを演じていた。しかし彼の場合は、「可もなく不可もなくないわゆる“キムタク芝居”」(同)だったという。
「もちろん、木村ならではの唯一無二の芝居ですから、それは素晴らしいことではありますが……。“声優”という職業は、今ではそれなりの地位を確立しているものの、少し前までは“裏方”としての印象が強く、俳優よりも格下に見られていた部分が大きい。木村の芝居には、声優に対してのリスペクトがあまり感じられず、ジルというより“キムタク”を演じていたように思います。対して永瀬はきちんと役に向き合い、自分なりのソーニャを作り上げていました。声優業界の現場に長く携わっている我々がそう感じるのですから、永瀬の声優としての芝居は高く評価されていいと思います」(同)
なお、若手声優たちは、永瀬のようなタレントがアニメ業界に参戦することを「自分の仕事を奪われてしまう」(同)と警戒しているようだ。
「今の若手声優、特に男性声優たちは全体的に個性が乏しく、なかなか芝居が上達しない印象。その理由として、アプリゲームの仕事が主流となり、イベント出演など演技以外の仕事が多くなったことが挙げられます。人気アニメのキャストに30代後半以上の“よく名前を見る”ベテラン勢たちばかりが起用されているのは、若手が育っていないからなんです。ジャニタレはもちろん、意欲があるタレントたちはどんどん声優仕事に挑戦し、本職の若手たちに危機感を抱かせるべきだと思います」(同)
『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』での演技が絶賛された永瀬には、今後も声優としてさまざまな作品に参加し、その実力を発揮してもらいたい。
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