3月から紫外線対策を! 小田急百貨店の“傘のプロ”が、日傘の選び方を解説
――それぞれの傘のお手入れ方法を教えてください。
河地 晴雨兼用傘が汚れてしまった場合は、中性洗剤をぬるま湯で薄めたものをスポンジにつけ、優しくたたくように拭き取っていただき、水気を絞った布と、さらに乾いた布で拭き取り、陰干しして十分に乾かしてください。日傘の場合も同様の方法でお手入れしていただければと思いますが、できるだけ雨に濡れないようにお使いいただき、万が一濡れてしまった場合はなるべく早く乾かしていただきたいですね。
また、長期保管する場合、温度差や湿度の変化などで手元が取れてしまう可能性もありますから、陰干しをしてしっかりと乾かし、納戸など日光や蛍光灯などの光が当たらない涼しい場所に置いておくといいかと思います。
――買い替え時のサインはありますか?
河地 日傘は、2~3年が寿命の目安とされています。そのほか、遮光効果があるタイプであれば、使い続けているとラミネート(遮光シート)が剥がれ、傘を光に透かしたときに「ピンホール」と呼ばれるごく小さな穴が開き、外からの光が入ってきてしまう現象が起きることがあります。また、傘をさしたときの感覚として、「去年よりちょっと暑いな」「傘をさしていないときと変わらないな」と思ったときは、効果が薄れてしまっている可能性が高いため、買い替えを検討していただきたいですね。
これはNG! ミニ傘のしまい方
――日傘の使い方で気を付けるべき点はありますか?
河地 使い終わった後に注意していただきたいのが、傘のたたみ方です。特にミニ傘を畳む際、折り目を整えて骨を適当に掴んでくるくると巻きつけて袋にしまい込むという人もいらっしゃるかと思いますが、そうすると、骨がねじれてバラバラの状態で固定されるので余計な圧力がかかってしまいますので、絶対にNG。次に傘を使おうとして開いたときに、骨が折れていたということもありますから、傘の中心の“中棒”をぐるっと囲むように骨を整えてから袋にしまうと、傘の持ちも長くなると思います。
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ちなみに河地さんによると、小田急百貨店で取り扱っている傘は、「ほとんどのお品物は基本的にはメーカーで修理が可能」だそう。「ご購入された店舗にお持ちいただければ、お手続きもスムーズに行えますので、お気軽に相談ください」というように、アフターフォローも万全のようだ。
まだまだ暑い今年の夏、日傘選びで迷っている方は、ぜひ店舗に足を運んでみてほしい。