カルチャー
[再掲]インタビュー
3月から紫外線対策を! 小田急百貨店の“傘のプロ”が、日傘の選び方を解説
2023/03/08 21:00
――日傘を選ぶ際に注目すべきポイントはありますか?
河地 日傘には「遮光」「遮蔽(しゃへい)」「遮熱」の3つの効果があります。
まず、遮光は“可視光線をカットする程度“を表し、“日よけ”になります。晴雨兼用傘に関しては、「1級遮光」とそうでないものの2種類に分かれ、1級遮光は、遮光率が99.99%あり、限りなく100%に近いんです。傘の内側が黒く塗りつぶされているようなイメージのお品物で、光を一切通さないため、木陰にいるような涼しさを感じられるようになっています。
対して1級遮光でないお品物は、遮光率が99%以上と1級遮光に比べるとやや数字が落ちてしまうため、特に今年は暑い日が続いていますから、熱中症対策の面でも、1級遮光の傘のご使用をおすすめしています。
次に、遮蔽は“UVカット率”を表し、“日焼け”対策をしたい方に注目いただきたい項目です。99%以上ある商品がほとんどで、遮光率同様に、商品タグにパーセンテージが記載されているので、チェックしてみてください。
最後の遮熱は、遮光と似た意味合いで、“熱をカットする効果”の有無を表しており、現在は、東レから出ている「サマーシールド」と、帝人フロンティアとムーンバットが共同開発した「フワクール」というシリーズで「遮熱」をうたっています。1級遮光で遮蔽率も99%以上と高く、「サマーシールド」「フワクール」ともに特殊多層ラミネート構造のため、遮熱効果を発揮しているのが特徴です。
これら3つの機能があることを頭に入れておくといいでしょう。
遮光 | 可視光線をカットする程度のことで、日よけ効果がある |
一級遮光 | 遮光率が99.99%で、光を一切通さず涼しい |
一級遮光以外 | 遮光率が99%以上で、一級遮光よりも効果が劣る |
遮蔽 | UVカット率のことで、日焼け防止に。99%以上の商品がほとんど |
遮熱 |
“熱をカットする効果”の有無を表す。 |