トラジャへの影響は? ジャニー氏の“性虐待”ドキュメンタリーめぐるファンの葛藤
先月に告知されて以来、日本でも話題となっていたBBC(英国放送協会)のドキュメンタリー番組『Predator: The Secret Scandal of J-Pop』が、日本時間3月8日午前6時から放送された。日本でも今月下旬にBBCワールドニュースで放送予定だというが、ネット上では昨年10月に世界デビューしたジャニーズの7人組グループ・Travis Japanへの影響を懸念するファンが相次いでいるようだ。
同番組は、2019年に亡くなったジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の性虐待問題に迫る1時間のドキュメンタリー。放送後、SNSには海外から「後半の30分が特に見応えあった。日本の芸能界において、氷山の一角なんだろうな」「タイトルがお見事。まさにジャニー氏は少年の夢につけ込むPredator(捕食者)だった」といった書き込みが相次いでいる。
また、日本向け番組の放送に先駆け、「BBCワールドニュース」は「加害が明るみに……それでも崇拝され 日本ポップス界の『捕食者』」と題した記事を公開。
これは、「注意:被害の訴えが詳述してあり、動揺するかもしれない内容が含まれます」という注意書きから始まる記事で、「喜多川氏による性的加害の話はもう何十年も前から出回っているが、なんの影響も及ぼしていないようだ」などと、日本の芸能界の異様さや、被害者とされる元ジャニーズJr.の証言を伝えている。
ネット上では、ジャニーズファンから「もし純粋なタレントの気持ちを利用して卑劣な行為を繰り返していたとしたら、許されることではない」「ジャニタレは応援してるけど、ジャニーさんがタレントを私物化して、それをテレビ局が利益のためにスルーしていたのなら、異常すぎるよ」と、ジャニーズ事務所やマスコミへの批判的な書き込みも。
その一方、実に多くのジャニーズファンが“この問題にどう向き合うべきか”と葛藤しているようで、「ジャニタレの精神的苦痛を考えると、ファンとしてもどう反応するのが正解なのか難しい……」「真実は知りたいけど、ファンが騒ぎすぎると、海外で頑張ってるジャニタレたちの活動に悪影響だよね」といった声も散見される。
さらに、グローバルグループとして活動するTravis Japanのファンの中にも、彼らの今後の海外活動にどのような影響が生じるのかと、心配するファンが少なくない。
現在は日本に帰国しているTravis Japanだが、メンバーは昨年3月から“武者修行”と称してアメリカで共同生活を送り、同7月にはNBCネットワークで放送されている公開オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演。同9月にはアメリカのキャピトル・レコードと契約し、翌月に世界デビューを果たした。
ジャニー氏の死去から4年、性虐待の実態があらためて問題視されているジャニーズ事務所。芸能界で頑張っている所属タレントが矢面に立たされないためにも、事務所は嵐が過ぎ去るのをただ待つだけでなく、しっかりと対応してほしいものだが……。
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