朝ドラ『舞いあがれ!』福原遥も要注意――“名前を聞かなくなった”清純派女優たち
清潔感にあふれ、スキャンダルなどとは無縁のいわゆる“清純派”と呼ばれる若手女優の活躍が目覚ましい。
「現在放送中のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』のヒロイン・福原遥は、特に勢いがあります。また、同じく朝ドラの『おちょやん』(2020年度後期)ヒロインの杉咲花、今年1月から『ぐるナイ』(日本テレビ系)の『ゴチになります!24』の新レギュラーメンバーになった小芝風花や上白石萌音・萌歌姉妹も、今旬の清純派女優です」(芸能ライター)
ただ、福原は、業界内で「今回の朝ドラヒロインは、ほかの女優が演じても変わりなかったのでは」とも言われているようだ。
「福原が選ばれたのには、制作サイドが考える“ヒロイン像”にハマる何かがあったのでしょうが、今のところ彼女ならではの良さというものが見えてきません。とはいえ、“朝ドラ”という特定のマーケットにおいては、爽やかさが売りの若手女優が起用される傾向にある。どのプロダクションも、福原のような人材は確保しておきたいところでしょう」(同)
一方、子役が成長するにつれ伸び悩む人が多いように、“清純派女優”というイメージがついて回り、キャリアの邪魔をすることもあるようだ。
「例えば、2005年下半期の朝ドラ『風のハルカ』でヒロインを務め、大ヒットドラマ『ROOKIES』(TBS系)でマネージャーを演じた村川絵梨や、2本の朝ドラに出演しているファッション誌『nicola』(新潮社)の元専属モデルの岡本玲。また、17年度下半期の朝ドラ『わろてんか』のヒロイン・葵わかななどです。彼女たちは清純派として売り出されたものの、その後、うまくイメージを転換することができず、役の幅を広げられていない印象。結果的に、一時期に比べて名前を聞かなくなっています」(同)
他方、“清純派”のイメージをどこでどう変えていくのかは、挑んだ作品の出来不出来にも影響する。そのため、なかなか思うようにはコントロールできず、一筋縄ではいかない問題だが、その中で“脱皮”に成功した例もある。
「橋本環奈は最初こそ爽やかなイメージがありましたが、福田雄一監督のコメディ作品では、大胆な変顔なども披露。さらに、大酒飲みなど私生活も隠すことなく解禁していったことが功を奏し、見事に脱することができました」(業界関係者)
福原も、“清純派女優”のイメージに縛られすぎないよう注意してほしいものだ。