名古屋刑務所、獄死者の“不可解”な遺体――元女囚が語る「刑務所の怖い話」
もともと男子刑務所は、女子刑務所に比べて刑務官や懲役(受刑者)同士のいじめがえぐいです。増えてるわけやなくて、最近は隠さないで出してるだけですね。
でも、少子高齢化で事件も犯人も減ってますから、瑠壬がいた頃みたいに「6人部屋に8人」とか「独居に2人」とか、めちゃくちゃな収容はないし、少年院もだいぶなくなりました。
収容者が多いと刑務官も忙しいけど、今はそんなことないでしょう。ヒマやから事件が起こるのかもしれません。例えば高知刑務所は、懲役がトイレに時間がかかってたら、刑務官が別の懲役にのぞきに行かせたそうです。
いやですよね、そんな羞恥プレイ……。
あと殴る蹴るだけやなくて、言葉の暴力もあるんですね。千葉刑務所では、一昨年に刑務官が「死ね」とか言って懲役をわざと怒らせ、独居の保護室に入れたそうです。
まあ、この件はすぐにめくれて(発覚して)て、いじめた本人も認めてたようです。でも、理由が「独り言を言ってうるさいから」って、どうなんですかね。
独り言なんかみんな言いますし、普通じゃないような大きな声とかの独り言なら、「拘禁ノイローゼ」かもです。いきなり暴れないよう体を拘束する「保護室」に入れる前に、お医者さんに診てもらうとかあるんですが、そうはならないのがムショです。
最近は「独り言」が多いとか、ムショに入りたくて万引するおじいさんとか、刑罰より医療や介護が必要な懲役も増えてますから、そうゆう「弱い人」に暴行する刑務官は減らないと思います。地獄ですね。
瑠壬も、よう生還できたなと思います。まあその前に、行くようなことをやってはアカンですね。
結局、クスリ(違法薬物)も自覚の問題なんですよ。自分でやめようと思わないとやめられません。今は毎日がとても充実してますし、生まれてきてよかったと心から思えます。